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がんばりすぎずにあるこうや。

ライブセットリスト Yuki Kajiura LIVE vol.#14 ~25th Anniversary Special~ 東京追加公演

Yuki Kajiura LIVE vol.#14 ~25th Anniversary Special~ 東京追加公演
2018/07/22(Sun.) 18:00 中野サンプラザホール

M01. overture~L.O.R.D
M02. lancer and assassin
M03. longing

- Talk -

M04. shadows and fog
M05. fiction
M06. forest
M07. key of the twilight
M08. everytime you kissed me

M09. lotus

- Talk -

M10. 媛星
M11. 目覚め

M12. she has to overcome her fear

- Talk -

M13. Rainbow

M14. moon and shadow
M15. 花守の丘
M16. everlasting song

- Talk -

M17. まだダメよ

M18. credens justitium
M19. a song of storm and fire

- Talk -

M20. ring your song

M21. Point Zero
M22. the battle is too the strong
M23. salva nos

- Talk -

M24. maybe tomorrow

E01. 砂塵の彼方へ

- Talk -

E02. open your heart


Performed by:

梶浦由記

YURIKO KAIDA / KAORI / Joelle / ASUKA

戸丸華江 / Remi / 伊東恵里 / 笠原由里

佐藤強一(Dr.) / 高橋"Jr."知治(B.) / 今野均(Vn.) / 赤木りえ(Fl.) / 是永巧一(Gt.) / 大平佳男(Mp.)

Revo

ライブセットリスト Yuki Kajiura LIVE vol.#14 ~25th Anniversary Special~ 千葉公演 Day2

Yuki Kajiura LIVE vol.#14 ~25th Anniversary Special~ 千葉公演 Day2
2018/07/01(Sun.) 16:00 舞浜アンフィシアター

M01. overture~L.O.R.D
M02. lancer and assassin

- Talk -

M03. longing
M04. delete
M05. shadows and fog

- Talk -

M06. moonlight melody
M07. Crash
M08. 優しい夜明け
M09. salva nos

- Talk -

M10. dream scape
M11. Calling
M12. 花守の丘
M13. L.A.
M14. canta per me

- Talk -

M15. Fiction
M16. forest
M17. key of the twilight
M18. everytime you kissed me
M19. Rainbow

- Talk -

M20. swordland
M21. moon and shadow
M22. she has to overcome her fear

- Talk -

M23. luminous sword

E01. the world

- Talk -

E02. maybe tomorrow


Performed by:

梶浦由記

YURIKO KAIDA / KAORI / Joelle / ASUKA

Remi

佐藤強一(Dr.) / 高橋"Jr."知治(B.) / 城元絢花(Vn.) / 赤木りえ(Fl.) / 是永巧一(Gt.) / 大平佳男(Mp.)

情熱の炎を燃やして

2018シーズンを迎えるジェフユナイテッドの新体制が発表されました。今年のキックオフフェスタは過去2年から内容を一新して、トップチームの新体制発表に特化。新加入選手の紹介と新ユニフォームのお披露目、所属選手のちょっとしたトークショーのみで、お昼前にはすべてのプログラムが終了するコンパクトな内容でした。いわゆる「ファン感」の要素はほとんどなくなりましたし、レディースに関しては全く触れられませんでしたが、寒い中で長時間のイベントを行うのは見るほうもやるほうも大変だし、これはこれでいいのかなとも思います。

今オフのここまでの戦力整理は、ほぼパーフェクトと言っていいのではないでしょうか。ローン移籍組を含めて退団17人、新加入が12人と、数字で見ればそこそこ規模の大きな出入りになっていますが、昨シーズンのいわゆる"主力"選手の残留にはほとんど成功し、ローン加入していた熊谷、矢田、為田の完全移籍獲得にも成功。さらに上積みを期待できる補強も実現しました。
特に攻撃陣は大変に人材豊富です。センターフォワード、シャドー、トップ下、サイドアタッカー、インテリオール、ボランチ、アンカーなど、システムやフォーメーションによって呼び方は様々ですが、どのポジションにもJ2トップクラスの選手を、それも複数揃えました。昨シーズンの選手起用を見ても、新加入の各選手がエスナイデル監督のリクエストに沿った戦力であることは明らかですし、その分レギュラー争いは熾烈です。昨年主力だった選手も決して盤石ではない。少なくともポテンシャル面では底上げには成功しているので、あとはそのパフォーマンスをどう発揮・維持するかがポイントになります。
一方で、GKを含めたバックラインははっきりと人材不足。センターバックはベテラン2人に頼りっきりというわけにもいかないし、右は現時点では山本真希がファーストチョイスになるでしょうが稼働率の危惧があります。GKは佐藤優也と大野の2人体制で、さすがに心許ない。このあたりは外国籍選手を含めた補強が入ることになるでしょう。高橋GMは昨年同様キャンプ開始ギリギリまで交渉を継続しているとのことですし、開幕してからの獲得もあり得ます。妥協のない交渉でしっかり陣容を固めてくれることを期待しています。 

背番号は、昨シーズンルーキーながら印象的な活躍をした溝渕と高橋が順当に"昇格"。矢田は名古屋でも背負っていた20番になりました。熊谷の18番は驚きましたね。1や2、29はまだしも、4や19、24といったあたりも空いてますから、ここには外国籍を含めた新戦力が入ってくるでしょうか。

チームはフェスタ前日の土曜日からすでに始動。連日2部練習を敢行して、今年も激しく追い込むトレーニングを始めています。16日からは沖縄県南城市に入って、2週間余りに及ぶ春季キャンプを実施します。そして最初の公式戦は、恒例のちばぎんカップです。柏がACLプレーオフに出場するために開催されないかと思われましたが、いつもより早い2月4日にフクアリで開催されることになりました。ジェフはキャンプを打ち上げた翌々日、柏もプレーオフから中4日なので、お互いコンディション的に万全とはいかないでしょうけど、新戦力のお披露目と"千葉ダービー"のお祭り騒ぎを楽しみにしています。

一方レディースチームは、三上監督と政江コーチの退任が発表されました。2014年にアカデミーから昇格する形で監督に就いた三上さんは、2014/2015シーズンにチーム最高成績となるリーグ戦5位。ここ2年は若干低迷したものの、ジェフレディースのDNAを象徴するチームを作ってくれました。そしてなんといっても、昨シーズンのリーグカップ優勝は、チーム・クラブの歴史に燦然と輝き続ける大成果です。苦しいシーズンも多くありましたが、最後のシーズンにタイトルを獲得してもらえて、本当に良かったと思います。感謝しかありません。

前述のとおりフェスタでの体制発表はありませんでしたが、リリースベースでは3人が退団になりました。鶴見は94年ユース組の最後の砦でしたが、ついに出場機会を得られませんでした。鶴ちゃんといえば、2014年帯広で開催されたINAC戦での「顔面ブロック」。新天地は2部の岡山湯郷ということで、経験を積んで対戦するのを楽しみにしています。
新加入は4人。移籍加入する大久保と山崎は、はっきりと即戦力ですね。そしてユースから昇格する市瀬と曽根は、すでに昨シーズントップ登録されて公式戦を経験済み。フェスタ当日の午後に行われた全日本女子ユース選手権で初優勝を達成し、大きな手土産をもってなでしこリーグにやってきます。若くても力のある選手たちが来てくれました。

レディースの始動はもう少し先、1月中旬からになりそうです。2月には恒例になったなでしこ交流戦も開催されるでしょう。リーグ戦の開幕は3月下旬。今年は4月にワールドカップ予選を兼ねたアジアカップがあるので、リーグ戦も変則日程になるでしょう。新しい監督と新しい戦力を加えたチームで、新たな歴史を刻んでいけるよう、いい準備を整えてほしいと思います。

つくばFCの2017シーズンが終わりました (Additional Time)

>> (1/3) チーム成績を振り返る
>> (2/3) プロモーション戦略の効果は?
>> (3/3) 2018シーズンに向けて

後記~届いている、という実感

9月17日。
この日、レディースはプレーオフ終戦となる福岡戦、ジョイフルはVONDS市原との首位決戦を、それぞれ戦いました。レディースは皇后杯予選と入替戦に向けて少しでも勢いをつけるために、ジョイフルは自力での優勝をつかむために、是が非でも勝利が欲しい試合でした。

この日はあいにくの大雨になって、応援するには大変にタフなコンディションでした。そんな中、レディースは福岡に0-3で完敗し、ジョイフルは終盤に逆転を許して2-3で敗戦。2試合180分、勝利を願って応援を続けましたが、後押し足りず望む結果をつかむことはできませんでした。この試合のあとは本当にキツくて、雨の中で2試合も太鼓を叩いたダメージもさることながら、どうしても勝ちたかった試合に負けてしまったというショックが激しかった。あまりにしんどくて、Twitterに捨て台詞を落として不貞寝しまったほどです。

悔しい。悔しいしかない。ちょっと心身のダメージがハンパないので、ゆっくりお風呂に浸かって、サクッと寝ます。明日までにはちゃんと切り替えます。

翌18日、平塚で行われる皇后杯予選に向かっていた中、件のTwitterにPostに返信がありました。

暑い日も寒い日も雨の日も本当にいつも全力で応援していただいて…感謝ばかりです。 皇后杯入れ替え戦では勝利を贈れるように頑張ります

返信をくれたのは、つくばFCレディースDF小池璃子選手でした。このたったひとつのリプライに、僕は大変救われました。失意のどん底にいたような僕に「まだ終わってないぞ!」と発破をかけてくれた。おかげで気持ちをしっかり切り替えて皇后杯予選に臨むことができたし、価値ある勝利をつかむことができました。本当にありがたかった。

"ゴール裏"のど真ん中にいるようになって3年が経ちましたが、実はもともと僕は「応援が選手のチカラになる」とか「声援で120%の実力が出せる」といったことを、それほど信じていたわけではありません。厳然たる技術や体力の勝負であるスポーツの世界で、フィールドの外にいる僕らが発する声や音といった眼に見えないものが、選手のパフォーマンスにどれほど影響があるものかと、わりと疑ってかかっています。そしてそれは、僕自身にプレイヤーとしての経験が皆無で、声援を背に戦ったことがないからなんだろうということも自覚しています。

今季はジョイフル・レディース合わせて38試合を観戦。本編で書いた横断幕のこともそうですが、今年は選手たちから「いつも来てくれてありがとうございます」「本当に力になっています」「応援があるからがんばれます」という声を、実にたくさんもらいました。つくばFCの戦いを間近で見続け、ホームゲームではメンバー外の選手と気軽に話をさせてもらうこともあり、だから彼ら・彼女らのこの言葉が本当に実感を伴っているものだというのが伝わってきました。こうした声をたくさんもえらえたことで、僕がやっていることにはちゃんと意味があると、単なる自己満足で終わってはいないのだと感じることができた。選手・チームに届いていると実感できたことは、僕自身が自分のやっていることに自信持つきっかけになりました。

昨年に続いて、ジェフのトップチーム、ジェフレディースジョイフル本田つくばFCつくばFCレディースと、カテゴリの違う4つのチームを追いかけた2017年。現地観戦は過去最多だった昨年の69試合を大きく上回って、実に81試合を数えました。3月以降はサッカーを見に行かない週末というのがたった一度しかなくて、まさしくサッカー漬けの1年を過ごしました。このペースをもう1年繰り返すのはさすがに大変だなと思う一方で、一度できたことをいまさら「やれない」とは言えないし、何よりこのチームをどこまでも応援し続けたいとも思います。 気力も体力も時間もお金もハンパなく消耗するタフな稼業だけど、それを差し引いて余りあるほどの面白さ・楽しさがあることも知っています。だから、たぶん結局来年に僕も、毎週末日本中を駆け回ることになるんでしょう。

やればやるほど、続ければ続けるほど、毎年のように新たな発見や喜びを教えてくれる。サッカーってのは素晴らしいものです。ジェフを、ジェフレディースを、つくばFCを好きになって、本当に良かったと思います。2018年もたくさんの楽しさを笑顔を見られるように、できることを地道にがんばろうと思います。

ピッチでがんばってくれた選手の皆さん、チームを支えてくれたコーチの皆さん、ホームゲーム内外で助けていただいた運営スタッフの皆さん、スタンドで一緒に応援してくれたサポーターの皆さん。1年間ほんとうにありがとうございました。来年もいいシーズンにしましょう。よいお年を。

(了)

つくばFCの2017シーズンが終わりました (3/3)

2018シーズンに向けて-アニバーサリーイヤーを実りある1年に

この3年間で数々の得難い経験を蓄積したつくばFC。選手、チーム、クラブ、スタッフ、そしてサポーターも、普通に暮らしているのでは決して得ることのできない貴重な経験値を、様々な方面で獲得することができました。2年前に目標にしていた「テンプレート(型)を作り、定着する」という部分に関していえば、十分すぎる成果をあげていると言えます。

1993年に発足したつくばFCは、来季2018年に設立25周年の記念すべきシーズンを迎えます。このメモリアルなシーズンにさらなる実績を積み重ね、「次の25年」に向けた確かな一歩を踏み出す礎を固めなければなりません。

悔しい準優勝から巻き返し、5年ぶりの地域CL出場と悲願のJFL昇格を目指すジョイフルは、関東リーグ1部、全国社会人大会、地域CLの3つの大会で「優勝」を狙います。来季の関東リーグは、すでに各方面で騒がれているように「地獄の関東」となります。JFLから降格した栃木Uと浦安の2チームが加わり、昇格リベンジを目指す市原、着々と力をつける東京U、地力を持つ東京23、このカテゴリで長く実力を発揮するV那須、フレッシュな勢いとエリート力で見せる流経大FC、入替戦でしぶとさを発揮したさいたまと横浜。正直に言って、10チームすべてが上位候補、優勝候補です。この激戦区でたったひとつの優勝を勝ち取るのは、並大抵のことではない。ですが、それを成し遂げることができれば、それは大変大きな自信と財産になります。チームスローガンのとおりに「Think+α」(進化)を続け、必ず上への挑戦権を獲得したい。
また、来季の全国社会人大会は、地元茨城での開催です。地元開催の全国大会で、存在感を見せつけないわけにはいかない。地の利を活かして上位に食い込み、日本中に「ジョイフル本田つくばFC」の名をさらに知らしめたいところです。設定されている開催県枠の扱いが気になりますが、地元茨城にも知名度を上げるチャンスなわけですから、是が非でも結果を残さなければいけません。
あとは、やはり天皇杯本大会への出場ですね。大学勢が隆盛を誇っている茨城ですが、来季は流通経済大がアマチュアシードを獲得しているため、県予選に参加しません。一方で、関東2部に昇格したアンデンティみらいがおそらくシード参加になるので、都合6チームによるトーナメントになります。黄金時代を迎えている筑波大学をはじめ強豪ぞろいですが、今度こそまずは決勝のカシマへ、そして全国の舞台にたどり着きたいです。

ギリギリで踏みとどまって全国リーグ4年目を迎えるレディースも、これまでと目標はほぼ変わりません。2部昇格が大目標ですが、やはりレギュラーシーズン15節での残留を決めることが現実的な目標です。チームは大きな変革を迫られることになりますが、2016シーズンの勝点16、15得点を上回る結果を残してほしいと思います。
そして、今季皇后杯本大会に初出場したことで新たな目標ができました。つまり「全国一勝」です。本大会で1回戦を突破すれば、なでしこ2部以上の強豪チームと真剣勝負をできる機会に恵まれます。今季は残り1分足らずのところで逃したそのチャンスを、今度こそ掴みたい。

そして、せっかくの25周年シーズンですから、PR体制をしっかり強化して、地域へのアピールと知名度向上、観客動員増加を目指してほしいと思います。ホームゲームの企画で記念っぽいことをやってもいいし、所有しているフットサル場(スポーツシューレつくば)の運営を通じてできることもあるはず。街頭PRも、駅前だけでなくイオンモールをはじめとする商業施設でもできないかな。人的・物的リソースの限られた中で"あれもこれも"と手を出すのは大変ですが、その中でも「できることからひとつずつ」やっていければ、地道でも成果は上がってくるんじゃないかなと思うのです。

観客もサポーターもスポンサーも、ここまでは順調に増えてきている。この流れと勢いを持続して、地域に根差した確かな地位を持つサッカークラブとして、名目だけでなく実績も伴った、素晴らしい25周年イヤーとできるよう、チーム、クラブ、サポーターが一丸となってがんばりましょう。

(本稿、了)

つくばFCの2017シーズンが終わりました (2/3)

奏功した街頭プロモーション。コンビニ戦略の効果は如何に?

3年目のホームゲーム運営は、スタッフの練度も熟成され、大変スムーズに運びました。アウェイサポーターへの対応も見事に体系化され、目立ったトラブルはなし。ユース・レディースユースの子たちがボランティアスタッフとしてがんばってくれる流れも習慣化しました。

昨年と比べて最も変わったのは、このユース・レディースユースの子たちに、笑顔が見られるようになったことです。昨年は役割をこなすだけでいっぱいいっぱいという部分が見え隠れしていましたが、今年はゲートで元気よく迎えてくれたり、ショップでも時折ユーモアを交えたりするなど、気持ちに余裕をもって役割を果たしてくれたようです。よくがんばってくれました。みんなありがとう。

さて、昨年の振り返りで「キャンペーンを打てば動員増につながっている。街頭PRは積極的にやるべき」と書きましたが、今季のつくばFCつくばセンター周辺でのPR活動を複数回にわたって実施しました。朝の早い時間帯から声を張り上げるというのは大変だったと思いますが、男女同時開催の前やシーズンの節目となる試合、力を入れるべきホームゲームの際などに、積極的なプロモーションに打って出ました。

その甲斐あってか、今季のホームゲーム動員は男女とも大幅な増加傾向となりました。好調をキープしたジョイフルはほぼ倍増。成績面では低迷したレディースでも、有料試合ベースで26%増となり、効果を十分に証明する結果を得ています。もちろん、同じリーグの上位勢に比べれば実数ベースでまだまだ及びませんが、広報戦略としてやっていることの方針が間違っていないことが示されたのは一定の成果です。来季も継続したPRと、さらに認知度をアピールする施策を打つことが求められます。

そして、今季は「コンビニ戦略」を開始しました。オフィシャルスポンサーとなったファミリーマートのネットワークサービス「ファミマ.com」を味方につけ、前売りチケットの全国販売と、選手ブロマイドのオンデマンドプリント販売をスタート。700円の前売りチケットは発券手数料が無料という大盤振る舞いで、アウェイのサポーターには強く訴求したのではと思います。販売実数はどうだったかな。

選手ブロマイド「つくばFCプレイヤーズフォト」は、マルチコピー機を利用したコンテンツサービス「ファミマプリント」を使ったオンデマンドプリント販売。オフィシャルカメラマンが撮影し厳選した珠玉のプレー写真を、全国のコンビニで手軽に購入できるという新しいグッズ販売戦略です。年内4度にわたってラインナップが更新され、最終的に男子は29選手、女子は21選手のブロマイドが販売されました。

僕も(お金がないので全部とはいかなかったものの)何枚か購入しまして、選手にサインやメッセージを入れてもらいました。これ、けっこう嬉しいですね。僕自身「選手にサインをもらう」っていう習慣があまりなくて、そういう備えをほとんどしてないんです。だけどせっかく好きなチームの好きな選手を応援しているから、何か残しておきたいとも思う。そのためのきっかけになってくれました。来年もぜひ続けてほしいと思います。

応援団も、ひとつずつ課題をクリアしていきます

つくばFCのサポーターグループ「PEACS」は、今季ひとつのビッグプロジェクトを敢行しました。それが「選手全員の個人横断幕製作」。横断幕を充実させたいとは以前から考えていたんですが、それをグループのメンバーを巻き込んでやってみることにしました。PEACSのメンバーは、数は多くありませんが、それぞれに得意分野と個性があり、話をうまく運べば役割を分担しながら作っていけると思ったからです。

製作した横断幕は、男女トップチーム合わせて64枚にも上ります。原案やイメージは僕が作成しましたが、製作手法や進め方などは、みんなのアイディアをいろいろもらいました。生地の発注から縫製、マスキング、ペイント、仕上げまで、ぜーんぶ手作りです。お金がない分、時間と手間をかけることにしました。出来上がったものから順次掲出を始めていって、6月にはすべての横断幕が完成。殺風景だったスタジアムの応援席が華やかになりました。

この横断幕は、選手の皆さんから大変な好評をいただきました。個人の横断幕があるというところや、全てが手作りということに驚いてくれる選手が多かったです。とりわけ多く聞かれたのは、登録選手全員の分が用意されているということでした。メンバー外の選手もサポートや応援で試合会場に来ることが多いですが、試合に出ていなくても横断幕が出ているということに感動してくれる選手がたくさんいました。
実は、全員分の横断幕を作るという部分に関しては、個人的にこだわりを持っていたのです。当初は製作期間や費用の兼ね合いから、いわゆる「主力選手のものだけを」という声もあったんですが、ほとんど僕のエゴで「可能な限り全員分を作りたい。そのための知恵をください」とお願いしました。結果的にそれが奏功した形になって、無理を聞いてくれた仲間には感謝しています。
今年から始まったMVP表彰の写真背景に使ってもらったり、アウェイに行って横断幕を出すとスタッフさんに「横断幕が出てるとすごく心強いです」と言ってもらったり。また年末の「つくばFC感謝祭」では、ジョイフルの副島監督が報告プレゼンで写真付きで紹介してくれました。

いろんな人に助けてもらいながら苦労もしつつ作り上げたものが、こうして選手やチームからの反応があると、がんばってやってよかったなと思います。協力してくれた仲間たちには本当に感謝しているし、レスポンスをくれる選手たちもありがたいと思います。

荷物が増えちゃったので、特にアウェイに行くのに役割分担が大変だったり、雨が降ったあと乾かすのに苦労したり、新たな課題もできてしまいました。が、ひとつひとつ整理してみんなで共有していけば、着実にクリアできると思っています。選手の入れ替わりがあるので来年もまたたくさん横断幕を作ることになりますが、みんなの協力をもらいながら、またがんばろうと思います。 

[Next] >> 2018シーズンに向けて

つくばFCの2017シーズンが終わりました (1/3)

男子「ジョイフル本田つくばFC」は3月末に、女子「つくばFCレディース」は4月中旬にそれぞれスタートしたつくばFCトップチームの公式戦も、12月をもって2017シーズンの全日程を終了しました。男女とも激戦が続き、長い長いシーズンになりました。
例年のように、個人的な視点にはなりますが、つくばFCの今シーズンを振り返り、来季2018シーズンを展望してみます。

飛躍的な"成長"を見せつけた【ジョイフル】

ジョイフル本田つくばFC
第51回関東サッカーリーグ1部 2位(勝点41、13勝2分3敗、得失点差+27)
第53回全国社会人サッカー選手権東予選2回戦敗退
第20回茨城県サッカー選手権 1回戦敗退
第10回KSL市原カップ ベスト8

昨シーズンの5位という成績から巻き返しを狙ったジョイフルは、開幕4連勝・後期7連勝と大躍進。リーグ戦最終盤までVONDS市原との優勝争いを繰り広げ、最終的にはわずか1ポイント届かなかったものの、激戦の関東を立派に戦い抜きました。

41ポイントは2位チームとしては史上最多で、43得点はリーグ2位、17失点はリーグ最少。これまでのジョイフルの特徴である高い攻撃力に、今年は堅守が融合して、地域リーグ屈指のハイレベルリーグである関東1部でここまでの成績を残せるようになった。高い緊張感とプレッシャーの中でのリーグ戦は、選手たちにとって精神的にも肉体的にも消耗の激しいものになったと思いますが、同時にチームも個人も著しく成長することにもなりました。ベストイレブンに2人が選出されたように、今年は「ジョイフル本田つくばFC」というチームが大きく飛躍する年となりました。

シーズン中盤に、ケガ人の発生やコンディション調整不足などで苦戦することになり、それが結果に響いてしまったことは否めません。ただ、「誰かが抜けても、他の誰かがしっかり仕事を果たしてくれる」というのが、今までのジョイフルになかった今年の強みでした。池田が得点王、川村がベストイレブンに選出されましたが、この2人が突出していたわけでは決してない。ポテンシャルの高い選手たちが集まり、クオリティの高いサッカーを続けたからこそ、ここまでの結果を残せたのだと思います。

全社の出場権を逃し、リーグ優勝も叶わなかったことで、最終的にJFLへの昇格権利を断たれてしまったことは、残念でなりません。この強いチームで全国リーグへの道を切り開きたかったというのは本音ではあるけども、この経験は、チームに、クラブに、選手たちにも、決して揺らぐことのない自信と誇りを植え付けたと思います。

価値のある4つの勝利をつかんだ【レディース】

つくばFCレディース
2017 プレナスチャレンジリーグEAST 6位(勝点7、1勝4分10敗、得失点差-24)
2017 プレナスチャレンジリーグ総合 12位(勝点0、0勝0分3敗、得失点差-8)
2017 プレナスチャレンジリーグ入替戦 1勝1敗 残留決定(2戦合計2-2、アウェイゴール数により)
第39回関東女子サッカー選手権 第7位
第39回皇后杯 全日本女子サッカー選手権 1回戦敗退

全国リーグ3年目となった今年、かつてないほどの苦戦を強いられたレディース。4月の開幕以降ひとつも勝てないシーズンが続き、引き分けでポツポツと勝ち点を積んだものの、結果の出ない試合の連続でした。プレーオフでも勝利できずに3年連続の入替戦となり、チーム状況も苦しい中、それでもなんとか残留戦に勝利。来年もチャレンジリーグで戦う権利を手にしました。

今季の公式戦は全部で25試合。そのうち、PK勝ちを含めても4つしか勝利を挙げることができませんでした。数字を見れば「結果が出なかった」と言わざるを得ませんが、それでもその4つの勝利はどれもたいへんに価値のあるものだったと思います。長いトンネルを抜けた先のレギュラーシーズン最終節での初勝利。惨敗のプレーオフから一夜明けた連戦の皇后杯予選で勝ち取った復活の勝利。初めての皇后杯本選出場を決めたPK戦。そして来季のチャレンジリーグ残留を勝ち取った渾身のウノ・ゼロ。数少ない勝利だからこそ、その時の光景がありありと思いだされますし、その感動と興奮も鮮明に覚えています。

今季も昨年同様、ケガによる主力の長期離脱に苦しめられたのが、低迷の原因といっていいと思います。各ポジションにポテンシャルの高い選手を配置してシーズンをスタートしたものの、チーム戦術の骨格が出来上がる前に離脱者が続出してしまった。特に最終ラインのメンバーがごっそり抜けてしまったのは本当に痛手で、シーズン終盤はアンカーやサイドが本職の選手をコンバートしてどうにか形を保っているような状況でした。ホームゲームに行くたびに松葉杖をついている選手がひとつずつ増えているような状態は、見ているこちらも本当につらくて、もう少しどうにかならないのかと思ったものです。

一方で、昨年ケガでレギュラーシーズンを棒に振った豊嶋が、今季はフル稼働。リーグ戦で6ゴール、入替戦でも貴重なアウェイゴールを含む2得点を挙げ、名実ともにつくばのエースとして君臨しました。「豊嶋の単騎突破しかチャンスがなかった」という見方もできますが、強みを活かした得点を量産できたのは、今後に向けても好材料です。低迷したチーム状況の中で、数少ない明るい話題となりました。

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新潟またしても飲んだくれ旅

今年最後の三連休となった先週末、年に一度の社員旅行に行ってきました。今年は新潟・月岡温泉新潟県は日本で6番目という広大な面積を誇る地域ですが、今回は周遊範囲が絞られていたので、バス移動の負担も大きくなく、ゆっくり観光することができました。

1日目はまず新潟ふるさと村からスタート。お昼を食べた後に、バザール館で開催中だった「あられ・おせんべい祭り」を巡りました。せんべいばっかりよくもまぁあんなにたくさん集まるもんだ。試食も大盤振る舞いで、いろんな味のいろんなお菓子をポクポクといただいてしまいましたよ。ご飯食べたばっかなのにね(笑) ただ、屋台で売られていたぽっぽ焼きまでは手が出ず。残念。その後は北方文化博物館をまわって、お宿に入りました。

2日目は酒どころ巡り。市島酒造カーブドッチとまわって、もう飲みすぎってくらいお酒を飲みました。昨年もそんなんだった(笑) ああいうところの試飲って、なんであんなに羽振りがいいのかね。カーブドッチの試飲は有料(とはいえ100円ぽっち)なんですけど、普通のワイングラスやシャンパングラスに、レストランで出すくらいのごく普通の量を注いでくれちゃうので、これでおつまみでもあったらただのカウンターバーですね。どのお酒も美味しかったですよ。さすが新潟。

夜の宴会は、新潟名産の品がどっさり。活きのいいアワビや脂ののったのどぐろ、村上牛のしゃぶしゃぶ、松茸とエビの土瓶蒸し、そしてご飯はもちろん新米のコシヒカリ。他にも海の幸山の幸がたくさん。サイコーだね。堪能しました。
部屋に戻ってからは恒例の同期飲み。同期が宴会で「ちょっと高級なポテチ」を当てたので、それをアテにしてまた飲んでました。もともと人数が少ないうえに今年はついに退職者が出て、だんだんと寂しくなってきたこのごろ。でもみんな仲がいいことには変わりないからね、楽しくしゃべって飲んで過ごしました。僕は今の事業所には同期がいないので、こういう機会は貴重です。

来年はどこに行けるかな。今から楽しみです。

皇后杯1回戦 はじめの一歩

第39回皇后杯 全日本女子サッカー選手権大会
1回戦 つくばFCレディース●2(0 PK 3)2○福岡J・アンクラス
2017/10/28(Sat.) 14:10 四日市中央緑地公園陸上競技

強豪ひしめく関東の予選を勝ち抜いて、つくばFCレディースが初の皇后杯本大会に出場しました。リーグ戦で結果が出せず、予選でも大変な苦戦を強いられながら、それを潜り抜けてたどり着いた晴れの舞台。残念ながら天気まで「晴れ」というわけにはいきませんでしたが、気持ちも新たにクラブの歴史に新たな一歩を刻む一戦です。当日はJFA-TVでライブ配信もされ、緊張しつつ会場に入りました。

では、栄えあるスターターに選ばれたメンバーを振り返ります。
GKは青柳麻理鈴(#1/岡山湯郷Belle)。
最終ラインは4人。右から、三間睦美(#6/スフィーダ世田谷)、衣奈知鶴(#8/武蔵丘短大)、水島久美(#15/岡山湯郷Belle)、藤井志保(#4/神戸親和女子大)。
菊地さやか(#21/東京情報大)と、今回は大木汐(#13/日体大)のダブルボランチ。右ワイドに藤原優未(#24/東京国際大)、左には井上藍(#11/日体大)。
シャドーの位置に牛玖真保(#23/FC.VIDAレディース)が入って、最前線に豊嶋舞子(#18/関東学園大)が構えます。

東予選のあとに内田前監督からチームを引き継いだ奥監督(ヘッドコーチから昇格)は、これまでスタメンに固定されてきた原島未季(#7/関東学園大)をベンチに下げ、また攻撃のタクトを振る亀井祐美(#10/聖和学園高)をメンバー外にするという、大変思い切った策に出ました。負傷明けから間がなくコンディションが上がっていない遠藤れい良(#19/大和シルフィード)もメンバー外。奥監督のコンセプトが如実に表れるメンバー構成でスタートしました。

前週に大雨の田んぼ状態でJFLを開催し、この日も2試合をこなすハードスケジュールが組まれた四日市のピッチは、ところどころ芝がめくれてしまうほど難しい状態。ただ、雨の量は多くはなく、水が浮いてしまうようなことはありませんでした。

試合序盤から福岡がグッと前に圧力をかけてきて、つくばはそれをまともに受けてしまい、全体的にプレーがリアクションベースになってしまいました。特にサイドでの攻防はかなりバタついていて、常に数的不利を強いられるような状況に。守備時の最終ラインと2列目の距離感も中途半端になってしまって、押し込まれる場面が多くなりました。それでも、ゴール前では人数をしっかりかけてボールを跳ね返したし、ピンチをちゃんと潰せていました。

失点は、クロスだか狙ったんだかよく分からないふわっとしたボールが、絶妙の弧を描いてゴールに吸い込まれてしまったもの。こちらも呆気にとられてしまいました。

ハーフタイムに「セットプレーから一発で取りたい」と思っていたところ、後半開始早々にCKからミズのヘッド弾で同点。目論み通りですね(笑)。後半のつくばは、平面でパスをつなぎながらなるべく早いテンポで相手陣地までビルドアップするスタイルを徹底。濡れて早くなったピッチ状態はむしろこのスタイルには好都合で、ボール捌きを得意とする知鶴さんとミズのセンターバックに、本来は左サイドバックが本職の大木ちゃんが巧くハマって、平面サッカーでは中盤を完全に制圧しました。意思疎通の難やパス精度そのものの低さでボールをロストしてしまうことはあったものの、つくばの「やりたいサッカー」がやれていると、勝ち越しもできるぞと期待していたし、実際チャンスも作ったんですが、残念ながらそのまま延長戦になってしまいました。

前半をお互いゴールレスで折り返した延長戦の後半。相手のCKからのカウンターで相手バックラインの裏を取った豊嶋が、スピードに乗って一気にドリブル突破。GKとの1対1を華麗なチップキックでかわして、起死回生の逆転ゴール!舞子はリーグのレギュラーシーズン最終戦以来、実に3か月ぶりのゴールです。つくばFC随一のスピードスター。僕は密かに「舞子プラズマ」と呼んでいるんですが、類稀なスピードで今シーズン何度も相手DFをぶち抜いてきました。GKとの1対1も多くありましたが、正面に当ててしまったり枠外に飛んだりと、決定率は高くなかった。それを、今回は緩やかに上を抜くという新しいやり方で覆しました。

リードを保って終盤に入って、勝利を目指して必死を声を出して。遅々として進まない時計を何度も見て、残り50秒を切ったのを確認して「勝てる!」と思って目を上げた刹那、アンクラスの7番がミドルレンジから放ったハーフボレーが、無情にもゴール右上隅に突き刺さってしまいました。

勝つというのは、これほどにも難しいものかと。ここまで来てこれほどがんばっても、それでも勝利の女神はこちらについてくれないのかと。

なんとか気持ちを上げて、残り時間とPK戦に臨みましたが、想いも虚しく初戦敗退となってしまいました。

悔しい。本当に悔しいです。相手はチャレンジリーグプレーオフで残留を争ったチームで、決して簡単な相手ではありませんでした。でも、つくばFCも関東予選を通じてチームの実力を上げ、第7代表とはいえ激戦の関東を勝ち抜いた力はフロックではないはずです。この試合も後半からペースを握り、チームとしての強みを発揮して逆転ゴールを奪った。このまま勝ち切れるはずだった。それが目前で消えてしまったのは、本当に悔しくて悲しかった。

でも、リーグ戦と比べてチームの状態が飛躍的に向上しているのは確かに実感できました。アンクラスプレーオフで対戦したときは、同じような豪雨の中で0-3と惨敗した。それが、ここまで拮抗した試合をできるようになったのです。自信をもっていい。勝てなかったのは悔しいけど、実力は発揮できていました。

初挑戦の皇后杯は、悔し涙で終わりました。でも、これで「全国で一勝」という新たな目標ができた。来年もまたこの舞台に帰ってきて、次こそは勝てるように。またがんばるだけです。

12月にはチャレンジリーグ残留をかけての入替戦があります。この経験を無駄にせず、今度こそ必ずみんなで笑えるように。1か月間良い準備をして、大一番に臨みましょう!


JFA TVによるフルサイズの録画配信はこちら。

同点ゴール(#15水島、51分)

逆転ゴール(#18豊嶋、109分)

なでしこ1部第18節 迫力不足

2017 プレナスなでしこリーグ1部
第18節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース●0 - 1○マイナビベガルタ仙台レディース
2017/10/07(Sat.) 13:00 ユアテックスタジアム仙台
7位(勝点22)→7位(勝点22)

3月に始まったなでしこリーグも、早いものでこれがラストゲーム。今年はホーム/アウェイ問わず観に行けない試合も多かったので、思い切って仙台まで行ってきました。仙台はこれまでも何度か来ていますが、ここで勝ったことないんですよね。そろそろ良い思い出を持って帰りたいところでしたが、残念ながら今回も適いませんでした。

北国の冷たい雨が降りしきる生憎のコンディション。ピッチ状態は決して劣悪ではありませんでしたが、ある意味季節外れの寒さと雨でみな一様に苦労していたようでした。守備陣はある程度安定していて、仙台のコンパクトな攻撃にバックラインがしっかりプレスをかけて対応し、大きく崩される場面はそう多くなかったと思います。仙台はインサイドハーフの安本と佐々木がバイタルエリアを自由に動く戦術で、捕まえづらい反面攻め手の範囲が限られているので、スペースをケアしておけば決定機は作られない。そういった部分は、試合を通じてうまくいっていたと思います。

失点はセットプレーの流れから。中途半端なクリアを浜田遥に拾われて、見事な反転ループでネットを揺らされました。あれはしょうがない、浜田が巧かったです。マークが外れていたわけではありませんが、ボックス内で強く体をぶつけにいくのも躊躇われただろうし、船田さんにはノーチャンスでした。

むしろ問題は攻撃の組み立てのほうで、ポゼッションをとったあとにゆっくりに攻め上がるにしろショートカウンターを狙うにしろ、最初の1本目、2本目のパスがミスになって、あっけなくボールをロストしてしまうというシーンが非常に多かった。そのせいでチャンスの数そのものが減ってしまったし、上下動が異常に増えていたずらに運動量を消費してしまって、終盤にスパートをかけることもできませんでした。後半アタマからアンカーに礒金さんを入れてボールの流れを整理しようとしましたが、その礒金さんが"B面"だったこと、サイドに出た鴨ちゃんが思うように強みを活かせなかったことも誤算でした。

後半になって前線のポジションを入れ替え、フォアチェックの意識を高めたことで、前半の2本に比べて後半は5本と、シュートの数そのものは増えました。が、ゴールエリア近くまで接近してから狙うか、あるいはボックス外からミドルシュートかという感じになって、チャンスらしいチャンスには見えなかったのが残念でした。アタッキングサードで細かくつなぐのが悪いわけじゃないんですけど、狙ってるパスじゃないんですよね。なんとなく"あの辺"に向けて蹴ってる、という感じで、ちょっと意識が薄弱だったように思いました。あれじゃ相手はコワくないよな。

前節・浦和戦よりは攻め手は増えましたが、もっと強烈にゴールを意識するべきです。アウェイ新潟戦(5失点)のような暴発があるにせよ、18試合で23失点という数字は決して悪くない。守れてはいるわけですから、アタッカー陣はもっとゴールを目指して怖さを出して、貪欲に狙っていってほしい。負けることはもとより、無得点で終わるのって結構堪えるんですよね。喜ぶ場面が一度もなく終わっちゃうわけだから。その部分は、このチームにとってはシーズンを通じての課題ではありました。

さて、ごひいきの上野紗稀ちゃんですが。

サイドバックでフル出場。カップ戦に続き、リーグ戦でも18試合/1620分をフル出場となりました。リーグ戦のフルタイム出場は、加入5年目ではじめてですね。リーグカップの2度のBYEウィークを除いて毎週稼働していますが、ケガもコンディション不良もなく立派に走りきってくれました。

全体的にパスミスが目立ち、それぞれが強みを活かしきれなかった試合で、上野ちゃんも例外ではなくほとんど守備に忙殺されました。左サイドの守備では仙台をよく抑え込んでいましたが、ビルドアップの流れでポジションをあげようとした刹那にボールロストして裏を狙われたりもして、翻弄されることが多かったです。なので、取り立てて特筆するような働きはできなかったかな。キャプテンとしては、こういう場面でチームを上向かせる"何か"を欲しいというところでしょうけど、そのへんはまだ経験値が足りないかなという感じもしました。

チームキャプテンに就任して初めてのリーグシーズン。左腕の赤バンドもだいぶサマになってきました。キャプテンマークは第3節の伊賀戦から今のデザインに変わった(トップチームと同じになった)んですが、使い込んでビッグオミニもだいぶ擦り切れてきましたね。1年間の激闘の証でしょう。大きなプレッシャーと闘い続けたシーズンも、あとわずかです。

3週のブレイクを経て、いよいよ皇后杯が始まります。今年の初戦は新潟・新発田開催。一発勝負のプレッシャーは相当のものだし、出場チームはどこも強豪ぞろいですから、厳しい戦いになります。が、このチームで戦えるのもあとわずかです。悔いのない戦いとして、楽しんでシーズンを終えてほしいと思います。"二冠"を目指して、がんばりましょう!