stellacadente.blog

がんばりすぎずにあるこうや。

J2第18節 それぞれのストロングポイント

2011 Jリーグ Division 2
第18節 ジェフユナイテッド市原・千葉△2 - 2△栃木SC
2位(勝点23)→2位(勝点24)

日曜日は午前中から資格試験を受けていまして、試験が終わってからフクアリに向かったので、到着したのはキックオフ10分前でした。スタメンも確認する間もなく試合に入ってしまって、序盤は僕自身がバタバタした感じになってしまいましたw さて、ホームで迎える首位攻防戦です。

スタメンを振り返ります。GKは岡本。バックラインは変わらず、山口、竹内、ミリガン、青木良太の4人。ダブルボランチ佐藤勇人ファン・ゲッセル。右ウイングに伊藤、左に深井、トップ下に米倉、最前線に久保裕一というメンバー。結局は、出場停止のオーロイの代わりに久保を入れた、というだけの布陣になりました。マット・ラムが3試合ぶりにベンチ入りしています。

開始早々、大久保のロングスローをチェ・クンシクがすらし、リカルド・ロボが足先で合わせて先制されました。これが開始2分。岡山戦でも開始3分にセットプレーから失点しましたが、立ち上がりに警戒しているはずの形で失点してしまうのは、なんとももったいない。いまのジェフは常にゾーンで守っていますが、セットプレーくらいマンツーマンで守る形にしてもいいと思うんですけどね。高さもあるわけだし。鳥取戦を最後に無失点試合ができていませんが、セットプレーでの守備は一番修正のしやすい部分でもありますから、早急に立て直して、こういう失点を防いでいきたいもんです。2失点目のシーンは、もうなんつーかロボがすごかった。あの位置からグイッと体をひねって、ニアサイドの上をぶち抜いたシュート。あれは岡本もどうしようもないですよ。

先制されたあと、ジェフはとにかくよく攻めました。深井のスピードや米倉の機動力を活かして、シンプルにシュートを狙う形もできていたし、ハイボールから久保が身体をはって落とし、フィニッシュにつなげる場面もあったし。栃木の両ワイド、水沼と高木は何度もジェフのサイドバックの裏を狙ってきて、そのどれもがゴールチャンスに結びつくようなものではありましたが、攻める回数としてはおそらくジェフのほうが多かった。攻めて攻めて、ボールを持つことで相手の攻撃回数を減らして守っていくような感じ。最前線がオーロイよりも動ける久保だったこともあって、よくボールをまわせていたと思います。コンパクトにスピーディにパスを回すスタイルが栃木にある程度通用したというのは、今後に向けて大きな収穫ですよ。

得点は深井の見事なゴラッソと、久保のクロスに米倉が合わせたもの。僕はゴール裏のバクスタ寄りで見ていたんですが、あの深井のシュートの軌道は、後ろから見ていて鳥肌モンでした。武田の守るゴールの左上に穴が見えて、その穴に向かって左にスイングしながら綺麗に収まっていくシュート。いやいやお見事。深井はフクアリで5戦連発だそうです。久保のクロスは、渡部に当たったのがいいクッションになりました。米倉もよくボールの軌道を見て、しっかりと足に当てて押し込みました。

オーロイの代役として出場した久保は、とても"代役"という言葉では足りないほどの仕事をしてくれたと思っています。前半から前線でハイボールに競りまくり、右に左に動きまわってボールを引き出し、米倉のゴールのアシストまでしました。プレーから気迫が伝わってきて、これはやれると、今日は久保がやってくれるはずだと、そう期待させてくれました。後半もなりふり構わずボールを追い、惜しいシュートをいくつも打ちましたしね。そのシュートがことごとく武田の正面だったのは悔やまれますが、しかし「オーロイがいなくても、ジェフには久保がいる」と言えるほどの活躍でありましたよ。あと少し、もう少しで、久保は大きく変われるはず。久保がゴールを決めてサポーターのもとに走ってくる日が、楽しみでしかたないですよ。

残り20分は、栃木もかなり引いて守るようになって、その分ジェフが攻める回数もより増えました。しかしそれでも決勝ゴールを奪えなかった。交代出場した青木孝太は、久々のセンターフォワードでの起用でしたが、存在感を示すことができませんでした。とりわけ、終了間際にボックス内からバックパスをしてしまったシーンは、ストライカーにはあるまじき失態。フォワードたるもの、あそこまでゴールに近づいたのなら、迷わずシュートを打っていってほしいものです。なにはなくともシュートを打てば、何かが起こるかもしれない。そしてその"何か"を起こす力を、青木は持っていると僕は信じています。もっとガムシャラに、ムガムチュウでゴールを奪いに行くがいいさ。

次で3分の1を経過しますが、4ポイント差に7チームがひしめく大混戦になっています。こうなると、負けを引き分けに、引き分けを勝ちにする、シビレるゲームをどれだけモノにできるかが分かれ道。次はここのところ急に調子を落としている湘南が相手です。3連敗ですから、そろそろ反町監督も策を練ってくるでしょう。こちらにはオーロイが戻ってきます。そして、ホームフクアリでのゲームです。ミッドウィークですが、ホームではやっぱり勝たなきゃいかん。僕はフクアリにはいけませんが、熱い声援をよろしくお願いします。

[J'sGOAL]【J2:第18節 千葉 vs 栃木】レポート