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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第30節 起爆剤はどこに

2012 Jリーグ Division 2
第30節 ジェフユナイテッド市原・千葉△0 - 0△FC岐阜
7位(勝点50)→7位(勝点51)

ゴールなしでドロー。どうしてこうも点が取れんのですかねぇ。決定力不足というより、もう決定機そのものが少なくなっている。チームとしてはっきりと「スランプ」ですねぇ・・・・。

スタメンですが、大きく入れ替わりました。GKは櫛野。バックスは、大岩、山口智、竹内のスリーバック。ボランチ伊藤大介佐藤健太郎。右のウィングバックに高橋峻希、左には坂本が入りました。前線はリカルド・ロボを頂点に、荒田と兵働のツーシャドーという形。木山さんもずいぶんと思い切ったシステム変更を仕掛けたものです。

サイドからの攻撃は厚みを増したように思います。左は坂本と兵働、右は高橋と大岩が連携をとって深い位置で崩し、何度かゴールに迫るシーンがありました。ロボと荒田は前線で比較的自由に動いて、DFの間あいだ、あるいはその裏へのパスを引き出そうとしていましたが、これは思ったほどうまくいきませんでしたね。岐阜の守備陣が真ん中をしっかり固めていてパスを受けるスペースが足りなかったことと、裏を狙ったり大きくサイドを変えたりするパスがそもそもほとんどなかった。中盤と前線の意識がいまひとつかみ合っていない印象でした。

システム上、中央に大きくホールが空いているので、ここをどうケアするか、あるいは攻撃のために活用するかがひとつポイントでしたが、結局はロボが下がってボールをもらうという形に終始しました。伊藤が多少なりとも高い位置を取って、ここから左右なり縦に楔を入れるなりできればよかったんですが、そうすると後ろが極端に薄くなるので難しかったというのは理解できます。ましてこの日もはっきりと守備の「軽さ」を露呈してしまった伊藤のこと、リスクを冒すことは避けたかったでしょう。セカンドボールが跳ね返ってきやすいエリアを制圧できなかったことはもったいなかったですね。少しの勇気があればとも思いますが、失点のリスクとはなかなか天秤にかけづらい。

それでも前半はかなり押し込めていましたから、ここで得点を奪えなかったことは最後まで響きました。後半は一転して岐阜のゲーム。前半あれだけイニシアチブが獲れていたサイドの攻防で押し込まれることが多くなり、染谷や地主園に抜けだされてピンチを招く羽目になってしまいました。センターバックが踏ん張って失点こそ免れましたが、セカンドボールを拾えず中央でボールが落ち着かなかったこと、セットプレーからのセカンドアタックでも消極的になってパワーで押し込むということができなかったことで、幸花hシュートわずか2本という散々な結果に。深井のサイドアタックはある程度効果的でしたが、クロスにうまく合わせられず。谷澤も真ん中のスペースを消されてしまい、思うように持ち味を出せませんでした。

はっきり「下位」と言えるチーム相手の3連戦でわずかに1ポイントというのは、まぎれもなく酷い結果です。けどこの試合に関しては、連敗が止まったことをひとまずの好材料として次に向かうしかないでしょう。次は中3日でのホームゲーム。時間も少なくできることも限られていますが、とにかくやれることを精いっぱいやって、気持ちで負けないよう水戸にぶつかっていくしかない。幸い上位のポイント差は依然詰まっていて、まだチャンスは十分にあります。次の試合が再浮上のきっかけになるよう、泥臭くてもなんでもまず勝ちを拾わねば。ここが正念場です。がんばりましょう。

[J'sGOAL]【J2:第30節 岐阜 vs 千葉】レポート