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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第32節 逆襲のヒント

2013 Jリーグ Division 2
第32節 ジェフユナイテッド市原・千葉○4 - 3●アビスパ福岡
4位(勝点52)→4位(勝点55)

はじめてのレベスタに行ってきました。雨のレベスタというと嫌がおうにも3年前の悪夢を思い出してしまうわけですが、その再現はさせまいと選手たちは本当にがんばりました。ハラハラする試合展開でめっちゃめちゃ疲れましたけど、でも勝ちましたよ!今シーズン初の逆転勝ちです。苦しんだ8月はもう終わったのだ!

スタメンです。GKは岡本。4バックは出場停止明けの米倉、竹内、山口智高橋峻希佐藤勇人佐藤健太郎ボランチに入り、右に伊藤大介、トップ下に大塚、左は古巣対決の田中佑昌。最前線はケンペスです。谷澤は警告累積でサスペンション。森本は今回もベンチスタートです。淳さんもなかなか頑固ですな。

開始早々セットプレー崩れから低いミドルをぶち込まれ、いやァな雰囲気になってアタマを抱えてしまいましたが、前半のうちにケンペスのヘッド弾で追いつけたのは良かったですね。後半もまた開始直後に勝ち越し点を食らいましたが、これもまた直後に米倉の目の覚めるような弾丸ミドルですぐさま追いついた。数字的なディスアドバンテージを長く引きずらなかったことは、メンタルの面で非常に大きくプラスに作用したと思います。気持ちが引かないってことはとても大事なことですからね。

福岡は序盤から非常に速いフォアチェックと連続したスプリントで前に前に圧力をかけてきて、ずいぶんと押されてしまいました。最終ラインも高くセットしていて、ハーフウェイラインに近い位置でも何度もオフサイドを取られて難儀でした。ただ、そうしてがっぷり組み合ってくれたこともあって、ケンペス田中佑昌の裏へ抜け出す動きを活かす土台ができたのは幸いでした。ケンペスの3ゴールはいずれも相手のDFを外して裏のスペースに走ったところを使った結果ですし、田中もカウンターから何度もフィニッシュチャンスを作りました。

松本、群馬、岐阜と、ガッチリ真ん中を固められてチャンスらしいチャンスも作れていませんでしたが、やっぱりこういう徹底的なリアクションサッカーのほうが効果的なんじゃないでしょうか。7月に連勝していたときも、ポゼッションしてゲームのイニシアチヴを無理に握るんではなく、ある程度相手にボールを持たせて前に出させて、ショートカウンターと小気味よいパス回しでバックラインを崩すことでゴールを量産してましたからね。淳さんの理想とするサッカーはとってもよくわかるし、それが効果的に機能するようになったらまさしくJ1で立派に戦えるチームになると思いますけど、でもジェフは短期間で結果を出さなきゃいけないチームです。現実的に「勝てるサッカー」をするためには、スタイルに選手をはめることより、いる選手の強みを最大限に引き出すってことも必要なんじゃないでしょうか。せっかくスーパーなタレントを持つ選手がたくさんいるんだから、活かさないともったいないですよ。

反面、守備陣は止まらない失点に頭を悩ませることになっています。今回も3失点。全部ミドルシュートです。坂田のゴールも中原のゴールもまさにゴラッソでしたけど、でもああいうシュートを打たれるってことが大問題なんですよね。松本の喜山や岐阜の益山にもやられましたが、バイタルエリアでのプレッシャーがまるでかかっていません。ドイスボランチ佐藤勇人佐藤健太郎という守備的な選手を配置しているにもかかわらず、その効果が全く出ていない。影響で最終ラインに異常な負担がかかってしまい、センターバックの2人も落ち着いて守備ができないままズタズタに切り裂かれています。これかなりヤバイですよ。2列目でのショートパスのミスから簡単にボールをロストして、態勢が整わないまま攻撃にさらされるというシーンも本当に多く見られましたし、これではいくら岡本がスーパーセーブを連発したって間に合いません。猛反省して、一刻も早く連携と統率を取り戻し、守備を立て直してほしいです。これではまともに戦えないよ。

幸い次は天皇杯があって1週空きます。いつもより考える時間も練習する時間も多い。取り戻す時間は十分にありますから、有効に時間を使ってほしいですね。天皇杯は讃岐が相手になりました。強いぞー。ナメてかかると確実に足元をすくわれますから、気を引き締めてかかってもらいたい。ある程度ターンオーバーして臨むでしょうし、新戦力の登場にも期待してます。

[J'sGOAL]【J2:第32節 福岡 vs 千葉】レポート