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がんばりすぎずにあるこうや。

また次の世界の舞台へ

11/20まで中国で行われていたU-19の女子アジア選手権は、2勝2分1敗の4位で全日程を終え、残念ながら来年のU-20女子ワールドカップの出場権獲得はなりませんでした。この世代はU-20ワールドカップを逃すと他に主立った国際大会がない上、上位年代はもうフル代表になってしまうので、世代別のナショナルチームとしてはこれで活動終了ということになってしまいます。大変に惜しい、残念な結果です。

正直いって、まさか出場権を獲得できないという事態になるとは思っていませんでした。出場6チームのうち事実上日本・韓国・中国・北朝鮮の4チームで3枠を争う形になるのはわかっていましたが、中国は一段落ちるかなと思っていたので、3枠には入れるだろうと。最終的にその中国と得失点差での勝負になりましたが、ここまで追い込まれるってのも驚いたし、上にいかれるってのも予想外でした。その中国とドローだったこと、韓国に敗れたことは痛かったですし、最終戦が日本は北朝鮮と、中国がミャンマーとの対戦という組み合わせの妙もあったかもしれません。中1日、中2日での過密日程ですから、実力の劣るところは後半になるほどその差が露呈してきますからね。

実際に試合を映像に見ることがほとんどできなかったので細かいところはさっぱりですが、現地レポートでは「全チームがガッチリ引いて守りに入っていた」とのこと。それだけ日本の攻撃力を警戒されていたということですが、しかしそれを打破できるだけのタレントは揃っていたと思うんですよね。道上や田中美南のポテンシャルは言わずもがなだし、サイドアタッカーの長谷川唯や伊藤美紀や籾木、中盤には中里や猶本がいるわけだし、十分な戦力だとは思うんですが。何が足りなかったのかな、やっぱり経験値とかそういう部分なのかな。

推しメンの上野紗稀ちゃんがこのチームに召集されて参加していたので、経過は逐一追いかけていました。上野ちゃんは、2戦目のオーストラリア戦、3戦目の韓国戦、5戦目の北朝鮮戦に出場。2戦目と5戦目はフル出場でしたが、3戦目は先発したものの「疲れが見えてきた」という理由で60分に途中交代。これには驚きました。普段のリーグ戦では90分走り続けてもケロッと笑っている上野ちゃんですからね。9/26のフル代表の試合から超過密日程が続いていましたので、さすがにその疲労が溜まっていたのかな。コンディション調整に苦労したかもしれません。

昨日の夜にフクアリで行われたリーグ戦では、上野ちゃんはもちろん、ベレーザの清水と籾木、中里も出場しました。清水と籾木は鬱憤を晴らすようにグイグイ前線に顔を出して、ベレーザの攻撃のリズムを作っていました。すげータフ。上野ちゃんもとても絶好調とは言えないものの、定位置の左サイドで上下動を繰り返して、終盤には惜しいクロスをボックス内に蹴りこんだりしてました。オガシ決めろよオガシ(´Д`) メンタルは完全に復活してはいないと思うんですけど(なにしろ"泣き虫上野"ですからねぇ)、なんとか吹っ切ろうと頑張ってましたね。

ベレーザの、そしてなでしこジャパンの不動のセンターバックである岩清水が、自身のblogでU-19のことを書いていました。岩清水もこの年代のときにワールドカップ出場を逃していたんですね。その世代には、阪口や大儀見、有吉のほか、海堀、鮫島、田中明日菜、宇津木など、現在のフル代表の主力級にいる選手たちがたくさんいます。この時期に世界を経験できなくても、それでもこうして活躍してる人たちがたくさんいるわけです。これで終わりじゃないのです。

まだ若いのだ。負けた悔しさを次を目指す闘志に変えて、また上を向いて歩きだせばいいのだ。今は沈んでても、少しづつ上がってきて、なによりサッカーを楽しんでくれればいいと思います。笑ってボール蹴ってれば、そのうち道は見えてくるもんだよ。