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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第13節 千里の道を一歩ずつ

2014 Jリーグ Division 2
第13節 ジェフユナイテッド市原・千葉△1 - 1△モンテディオ山形
16位(勝点16)→15位(勝点17) 

過密日程の最後は山形でのアウェイゲーム。昼開催とはいえ東北だから少しはマシかと思いきや、現地は25度を超える夏日になったそう。このタイミングでこの仕打ちとは、サッカーの神様もなかなかのスパルタをなさいます。昨年のように雨が降らなかったのは良かったでしょうけど、でも暑いのもシンドイよね。 

試合は引き分け。相手ディフェンスの特にサイドの裏へボールを供給して、サイドハーフサイドバックの2人でビルドアップしてボックス内へボールを送り込むというやり方そのものは変えず、ケンペスと大塚がより流動的に動き回ってボックス内の守備を少しでもずらしてチャンスを広げようという意図でした。ただそうすると中央に明確なターゲットがいなくなるので、クロスを入れても簡単に跳ね返されてしまってなかなかシュートまでいけず。攻撃パターンも単調で、山形としては守りやすかったのではないかな。
後半はバリエーションを増やして、バイタルエリアのギャップを狙ってミドルシュートを打っていくなど、前半に掴んだリズムをどう活かすかというところに注力しました。町田を投入してより人の動きが広範囲になってからはそれが結実して、中村の先制点へ。人もボールも動いて上手く相手を揺さぶった良いゴールでした。 

ゲーム全体としてはジェフのペースに持ち込めていたと思うんですよね。攻撃に割く枚数を減らした分センターバックボランチのブロックはバランスを保って集中していたし、サイドの高い位置でのプレッシャーもいい具合にかけられていた。決定的なピンチもありましたけど、守備は安定していたと思います。なので、ボランチが田代にスイッチしてバランスを取り戻すのに少し時間がかかった隙を、比嘉の強烈な個性で陥れられてしまったのは、もったいないといえばもったいなかった。田代は試合勘が薄れていたというのもあるでしょうし、あの時間帯でピッチインしたにしては役割を十分果たせたとは言えませんでした。残念。最終盤に山中を入れて攻めに出ましたが、さすがに5分では仕事はできませんでした。 

大型連休の5試合は1勝3分け1敗の6ポイント。7得点8失点で、シャットアウトゲームがひとつもないというのはちょっと気になるところです。バックラインの致命的なミスというのが目立ってしまっている印象はありますが、それって結局センターバックのところの負担が著しく大きいということでもあるわけです。で、残念ながらその負担に耐えきれるだけのポテンシャルはまだないということ。守備系統は昨年に比べても戦力が大きくダウンしてるわけですから、それが及第点レベルまで上がってくるには時間がかかるのですね。これがシーズン終盤に、そして来季以降に報われるといいのですが。まぁ今はそう信じているしかあるまい。 

実際のところ、攻撃のためのプランは増えていると思うのです。出場メンバーや相手のサッカーに合わせてそれを切り替えるってところがまだ上手くいっていないだけで、そのあたりができるようになればもっとシュートを打てると思います。点が取れるかどうかよりも、まずシュートを数多く打てるようにならんとね。13試合で無失点試合が2つしかないわけですから、まず1失点は仕方がないと割り切って、2得点以上を取れるように攻撃の回数を増やす方向に持っていくのがいいのかなぁと。 

過密日程が終わって、ようやく1週間しっかり休めます。まずはしっかり疲れを取って、課題を整理して、スッキリとまた次の試合に臨んでほしいと思います。次は天敵の札幌ですが、臆病になってはいけない。強敵は倒すために在るのだよ。 

[J'sGOAL]【J2:第13節 山形 vs 千葉】レポート