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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第15節 目指すところは

2014 Jリーグ Division 2
第15節 ジェフユナイテッド市原・千葉△0 - 0△横浜FC
11位(勝点20)→12位(勝点21)

前節「アクシデントが起きたときのオプションをどうするかが課題」と書いた直後に、それが結果に直結してしまうというのは、なんとも皮肉なもんです。今回はケンペスが出場停止、森本も負傷離脱中と、ワントップが不在の状態で臨んだ一戦でしたが、結果的にはその穴がモロに露呈してしまった形になりました。悪い予感ほど当たるもの。

谷澤と井出の両ワイド、ゴールに近い位置には大塚と町田也真人が配置されました。大塚ならある程度フィニッシュも期待できるしなんとかなるかなと思ってたんですが、大塚も本来はバイタルエリアでボールを受けてラストパスを送るタイプで、フィニッシャーじゃないんですよね。町田もゲームメイカータイプで自分でシュートを打とうとはしない。なのであれだけボールを支配して試合のイニシアチブを握りながら、シュート自体はたったの7本しか打っていないわけです。

札幌戦でひとつきっかけを得た、中盤からワイドへ展開、サイドバックがオーバーラップしてアタッキングサードへ、という流れは、この試合でもしっかり継続できていました。ところが、ゴール前には身体を張ってボールをおさめられる選手、ドンと構えてゴールを狙える選手、高さを持った選手がいないので、クロスボールが低い弾道のディフェンスを間を狙うようなものばかりになってしまって、ことごとく相手に跳ね返される結果に。ニアサイドへの速いボールは意識してのことだったようですが、それがダメだったときにじゃあどうするのかという次のアイディアが全くなかった。同じことを繰り返していたのでは相手も徐々に慣れてきますし、こっちとしてはジリ貧ですわね。「ケンペスがいれば勝ってた」とは言いたくないですが、でもそういうゲームになってしまいました。

シュートで終わる、つまり攻めきることができないので、中盤はスクランブルの守備が多くなって、バランスを崩してスタミナも無駄に消費してしまう結果に。気温が高くてタフなコンディションだったこともありますけど、真ん中でいまひとつボールを落ち着けることができずに中途半端なボールロストを連発して、横浜のショートカウンターを食らうシーンが目立ちました。バックラインが前節に引き続き安定していたことと横浜のフィニッシュの精度が高くなかったことで失点は免れましたが、攻撃面の停滞感がミッドフィールドにまで影響してしまったのは良くなかったですね。バックスはよく踏ん張ってくれましたよ。

兵働も町田も山口智も、「もっとミドルシュートを打っていくとかしないといけなかった」と言ってますね。いやわかってたならやれよと。中をあれだけ固められてるんだからどうにかしてゴールから引き剥がさないといけないのは自明なわけで。ポジション的には大塚や町田、兵働あたりが狙っていくべきでしょうけど、でも言ったら誰が打ってもいいわけよ。キムが果敢にミドルを打ったように、ゴールなんか誰が決めたって1点なんだから、「俺が決める!」っていう迫力を持ってゴールへ向かってほしいと思います。そういう良い意味でのエゴイズムみたいのが、このチームにはちょっと足りない。

まぁでも、なんだかんだで5試合負けなしなわけです。そして2試合連続のクリーンシート。うん、悪くない。序盤の借金がたくさんあるんでまだまだがんばらないといけませんけど、やるべきことやまだできていないことがだんだんと整理されてきて、目指す方向が見えてきたんじゃないかという気がします。次節はケンペスも戻ってきますし、涼しくてやりやすいナイトゲーム。がんばりましょう。

[J'sGOAL]【J2:第15節 横浜FC vs 千葉】レポート