stellacadente.blog

がんばりすぎずにあるこうや。

"ロッテキラー"に打ち勝った!

2014 プロ野球 パシフィックリーグ公式戦 "埼玉vs.千葉ライバルシリーズ"
千葉ロッテマリーンズ○5 - 3●埼玉西武ライオンズ

今季初のビジター観戦は、西武ドームでの「ライバルシリーズ」。ライバルシリーズは、関東のパ・リーグ球団であるライオンズとマリーンズが、ユニフォームに県名の「Saitama」「CHIBA」が書かれたサードユニフォームをそれぞれ作成したのをきっかけに、両県のPRなども兼ねてイベント的に盛り上げようと昨シーズンから始まった企画です。マスコットやチアダンサーの交流、県のPRブース、スタメン発表や打者呼び出しもそれぞれのホームでの演出になって、お祭り状態。試合数の多いプロ野球は、こういうイベントごとがたくさんできてうらやましいなと思いますね。

ここ3年くらい、年に一度は西武ドームという感じで見に行っています。マリンはもちろん好きなんですけど、西武ドームの明るい広々とした雰囲気も好きでね。ビジョンも大きくて迫力満点だし、駅を出てすぐにどーん!と登場する屋根がなんとも雄々しい。それなのに適度に自然を感じられるというのもいいですね。夏は蒸し暑くて大変だけどねw

さて試合ですが、マリーンズの先発は成瀬、ライオンズは岸。名目上「エース対決」ですが、今季の成瀬は二軍との行ったり来たりがあって思うように調子が安定しない一方、岸は対ロッテ戦8連勝中。もう4年も岸に勝てていないのです。5月にはマリンでノーヒットノーランを達成されてますし、とにかく分が悪い。なんとか成瀬が粘ってくれて、ロースコアの投手戦になれば、というのが一縷の望みでした。

ですが成瀬は初回から乱調。ストライクがまるで入らず、四球からのタイムリスリーベースで早々に失点。その後も連打で、いきなり3点のビハインドを背負ってしまいました。2回もピンチを招いてしまって、こりゃ早い段階でKOあるぞとアタマを抱えてしまいましたね。ただ、3回以降はどうにか立ち直って、4回5回は三者凡退。球数は要しましたが、どうにかこうにか6回を3失点で切り抜けました。

一方の岸は相変わらずのキレっぷり。岸のストレートは、フォームから弾道から、炭谷のミットに収まる音まで、もう全部が惚れ惚れするほどキレイ。スラリとした長身から放たれる鋭い投球は、横から見ていても抜群のキレ味だし、小気味よくストライクを奪っていく様はまさしくエースのピッチングそのもの。試合前半はまったく付け入る隙がなくて、点が取れる気配もなし。十分な完封ペースで6回に入りました。

前の回に打席に立ちながらも、根本の盗塁死で再挑戦となった金澤は、インコースのチェンジアップを上手くすくいあげてライトスタンドへ。プロ12年目で初ホームランだそうで、今年は打撃が好調なのがいいところで効きました。これで何とかもう1点、せめて1点差になれば勝機も見えると思った矢先、加藤からの4連打でなんと同点に。

成瀬のあとは益田、大谷、松永とつないでチャンスを作らせず、岸も7回からは調子を取り戻して、一発待ち状態になりました。その一発を繰り出したのは、マリーンズのハフマン。9回にサブローが四球で出てからのレフト越えタイムリーで逆転し、さらに代打福浦が続いて2点差。裏の西野はいまひとつ制球が安定しなくて、一死一三塁で中村・メヒアという長距離砲を迎えましたが、どうにか抑えて22セーブ目。最後までドキドキの試合でしたが、岸から4年ぶりに勝ちを奪ってライバルシリーズに勝ち越しました。

千葉ロッテには、キューバからの新戦力としてアルフレッド・デスパイネの入団が決まっていて、火曜日の北海道日本ハム戦から一軍登録される見込み。デスパイネは「右打ち長距離砲の外野手」で、これはハフマンと丸かぶりなんですね。危機感を覚えたのかどうなのか、デスパイネの獲得が発表されてからのハフマンは、獅子奮迅の大活躍です。外野はしっかり定位置を獲得できている選手が誰もいないので、競争がいい方向へ出てくれるといいなと思います。昨日一緒に見に行ったライオンズファンの友人には「グリエルになるかセペダになるか、どっちかね」と言われましたが、個人的にはメヒアになってほしいですw

岸は8回1/3を投げて117球。たったの117球です。それで8安打5失点ですから、本当に6回と9回だけだったんですよ。あとはもう完璧だった。一体なにが起きたのか分かんないよね。なので、最終盤もマリーンズに流れがあったわけではないし、そこにきてランナーが2人いてホームランバッター2連続でしたから、そりゃもうとんでもなく怖かったです。サヨナラだって覚悟したもん。

メヒアの三振で試合が終わった直後には、もうどっと力が抜けちゃって、拍手とかする気力もなかった。それくらいシビれる試合でした。投手戦と打撃戦が織り交ざって、つなぐ野球も長打もあって、好守備もあって。第三者的にはすごく面白い試合だったんじゃないかな。勝ててよかった、ホント。

千葉ロッテ埼玉西武東北楽天で熾烈なBクラス争いをしていますが、そんなことやってる場合じゃないのよ。とにかく3位の北海道日本ハムとの4ゲーム差を詰めないといけない。これがなかなか縮まらずにモヤモヤしていますが、火曜日からは直接たたくチャンスです。ライオンズファンの友人とも「なんとかしてハムを引き摺り下ろそう」という点では一致したので、チームには気合を入れてがんばってもらいましょう。まだまだ先は長いよ。


試合のハイライト映像はこちら。