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がんばりすぎずにあるこうや。

ライブレポート レッドプリンセス、ブルーナイト

Kalafina LIVE THE BEST 2015 "Red Day" "Blue Day" / 日本武道館

2年ぶりにKalafinaのライブを見に行ってきました。Kalafinaの音楽からは長いこと離れていて、曲もあまりちゃんと聞いていなかったんですが、ベストアルバムをひっさげて日本武道館でライブを行うと。武道館は僕も行ったことなかったし、初めての武道館を好きなアーティストのライブで訪れるというのはなかなか素敵なことだなと思って、今回は見に行くことに決めたのです。

ベストアルバムを表題に掲げたライブなので、曲目はそのアルバムに収録されたものが中心でした。とはいうものの、実は僕はベストアルバムを聴いていないし、収録曲もまともに把握していないんですよね。でも、そこはベストアルバムですから、そんな僕でも十分に耳なじみのある曲がたくさん。デビューしてからの7年間を振り返るようなセットリストで、年月を行きつ戻りつ、曲の変化を楽しめる構成になりました。楽しかったな。こうやってKalafinaは変わっていったのだなと、思い出を振り返りながら聴いていました。

ひさしぶりに生で見たKalafinaは、僕が見ていたときとはずいぶん変わりました。日本武道館は10000人以上を収容するすごく大きなホールで、正八角形という構造上ステージもかなり広く大きい。その広いステージに、バンドメンバーと、あとはたった3人で立っているのです。それでも、これまでに見たライブと同じくらい大きく立派に見えたのだから、これこそ7年という時間と経験の為せる業なのだな。

ステージ上の演出も、メンバーの振り付けが増えて一層"魅せる"ステージになっていました。以前も振り自体は多少ありましたけど、あそこまでガッツリ身体を動かすものではなかったと思うのです。Kalafinaの一番の魅力が、3人で迫力満点のハーモニーを奏でるコーラスワークであることはもちろんですが、それに加えてステージ上でどう魅力的に仕上げていくかということを、いろいろな角度で考えて作っています。1日目と2日目では演出の仕方も大きく変えて、両日参加する人たちも飽きることなく新鮮に楽しめるようになっていました。衣装も、1日目は赤を基調にして鮮やかに仕立て、2日目は青をベースに引き締まった感じにまとめて、印象がまるで違う。単に色違いなわけじゃなくて、色の持つイメージを利用しつつ、うまい具合に裏切ってくるのはすごいなと思いました。

大きな会場でも見劣りしないように身体を大きく振ってオーディエンスを煽り、広いステージを駆け回り、アリーナから1階、2階席まで見渡して盛り上げる。曲間のトークでもよどみなく進行して、ときには観客を笑わせることもある。会場にはクレーンカメラにスタンドカメラが何台も入って、ライトエフェクトも豪華で鮮やか。バンドはなんとストリングスを8人も揃え、加えてフルートとアコーディオンまでいる。大型ビジョンのVEも綺麗で、さらに歌う3人が大きく映されたりもする。

なんか、すごいよね。まるで大物ミュージシャンみたい。

いや、「みたい」じゃなくて、Kalafinaは間違いなくビッグになっているんでしょう。天下の"武道館"を2日とも満員にし、チケットを取るのも大変だという話も聞きます。タイアップも次々に決まっているし、先日は「Music Fair」にも出演したし、押しも押されぬ地位に立っています。 先日、梶浦由記さんのファンクラブ「FictionJunction CLUB」の限定ライブがあって、もちろんKalafinaも参加していたんですが、いわゆるFictionJunctionの出番と比べて、Kalafinaのときだけ観客の盛り上がりが全然違ったんですよね。いつの間にか「Kalafinaのファン」という人たちがずいぶん増えていたんだなと実感したのです。「梶浦由記がプロデュースするユニット」という枕詞なんかすっかり必要なくなるくらい、Kalafinaは「Kalafina」として独り立ちしているのです。

音楽を目いっぱい楽しむと同時に、なんだか感慨にふけった2日間でした。パシフィコ横浜での初ステージやO-EASTでのフロントアクト、morphでの月イチライブのころとは、もう比べ物にならないですね。Hikaruちゃんなんかあんなにしゃべる子じゃなかったもんw 本当にみんな変わったなと、すごいなと、そればっかり思ってました。

武道館公演はひとつの区切り。ですが3人は「これは通過点、新たなスタート」と口をそろえます。10月からの全国ツアーも発表されて、みんなやる気満々。これからも走り続けるKalafinaが何を作り出すのか、楽しみです。


セットリストは以下のような構成でした。 

Day1 "Red Day"

M01. prelude ~ misterioso
M02. テトテトメトメ
M03. fantasia

- Talk -

M04. Lacrimosa
M05. 輝く空の静寂には
M06. ARIA
M07. believe

- Talk -

M08. moonfesta
M09. neverending
M10. ひかりふる
M11. 光の旋律
M12. when the fairy tale ends
M13. fairytale
M14. oblibious
M15. Kyrie
M16. consolation
M17. 音楽

- Talk -

M17. 夢の大地

E01. overture ~ Eden
E02. 胸の行方

- Talk -
E03. ring your bell

- Talk -

E04. アレルヤ

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Day2 "Blue Day"

M01. overture ~ storia
M02. love come down

- Talk -

M03. 夏の林檎
M04. I have a dream
M05. seventh heaven
M06. 未来

- Talk -

M07. 花束
M08. 君の銀の庭
M09. 満天
M10. to the beginning

M11. Numquam vincar

M12. Magia
M13. destination unknown
M14. signal
M15. 音楽
M16. heavenly blue

- Talk -

M17. snow falling
M18. symphonia

E01. overture ~ red moon
E02. believe

- Talk -

E03. far on the water

- Talk -

E04. sprinter


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