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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第2節 走る!闘う!

2015 明治安田生命J2リーグ
第2節 ジェフユナイテッド市原・千葉○2 - 0●水戸ホーリーホック
6位(勝点3)→3位(勝点6)

待ちに待ったフクアリ開幕ゲームです。長崎に行かなかった僕にとっても、この日がシーズン開幕。今年のチームに期待するところのあるサポーターは想像以上に多いようで、ホーム自由席はなんとチケットが完売になりました。最終的にも13000人を超える観客が集まり、大歓声で選手を迎えました。

新加入選手も多くスタメンに名を連ね、新しいチームに積まれ変わったジェフ。試合序盤から積極的にフォアチェックを仕掛け、プレスをかけるだけでなくはっきりとボールを奪いにいくプレーが増えました。その中心にいるのは言うまでもなくボランチパウリーニョで、水戸がビルドアップやカウンターを仕掛けようとすると見るや一気に間合いを詰めて激しくアタック。むやみにぶつかるのではなく確実にボールにチャレンジし、ピンチの芽を摘むだけの非常にフェアな守備を続けました。「自分の持ち味は激しい守備なので、サポーターにもそれをアピールしたい」とは本人も言っていたことですが、ただ激しいだけではないというのが彼の素晴らしいところです。相手とボールをしっかり見て、お互いのケガや警告のリスクを可能な限り回避する守備なのです。

パウリーニョは攻撃面でも十分に強みを発揮しました。ピッチの中央で全体を俯瞰し、コンパクトに中央で動いてボールを引き出せるように気を使っています。逆側のサイドもよく見えていて、精度の高いサイドチェンジからチャンスの機転になることも多くありました。中盤とバックラインの選手も、パウロの位置を基準にしてラインをコントロールしているようなところもありました。まさに「チームを引っ張って」います。大変に頼もしい新キャプテンの登場です。

パウロがずば抜けて強烈な印象を残しはしましたが、しかし他の選手も十分なインパクトをもって躍動しました。機動力のあるネイツ、井出、谷澤の2列目は、水戸の両サイドをきりきり舞いにさせました。森本は裏への抜け出しという自信の持ち味を十分に発揮して、ゴールまであと少しというビッグチャンスも。金井と中村は両サイドから高精度なクロスを何度も供給しましたし、それが先制点にもつながっています。心配されたセンターバックは、馬場・宮市・三島康平に空中戦で完勝。守備に関しては僕はかなり不安を持っていたんですけど、「思っていたよりもかなりやれる」という印象ですね。最終ラインとボランチを含めた4-2のブロックは意外なほどに強固でした。

前半のジェフは本当にすごかった。水戸にやりたいサッカーをまったくさせず、全員が走りまくってファイトして、試合のペースを完全に握っていました。これなら確かに期待値も上がるってもんです。

70分以降に運動量が一気に落ちて、そこから水戸にグイグイ押し込まれてしまったは確かに課題。それでも身体をはった守備でシュートコースを塞ぎ、水戸のシュート精度の低さにも助けられて無失点。内容が良くないことは選手もコーチ陣もわかっていると思うので、改善に関してはそれほど心配してません。むしろ結果がきちんと出ていることを盛大に評価したいと思います。無失点で連勝スタートなんだから、これ以上ないスタートダッシュですよ。

いよいよシーズンがスタートしました。フクアリから帰っての心地よい疲れで、Jリーグのある日常が戻ってきたことを実感します。J2は42試合の長丁場、天皇杯を含めて12月までノンストップです。"魂が磨かれる"この過酷なリーグ戦を勝ち抜いて、今年こそ必ずや昇格の権利を掴んでやるのだ。


この日のフクアリでは、ジェフレディースのお披露目となでしこリーグ開幕のPRも。多くの人が集まった試合なので、この中の1割でもレディースの試合を見に来てくれたらと思います。今年もシーズンチケットを販売していますが、もうすでに昨年の売上総数を上回っているそうです。ありがたい!なでしこリーグの開幕3/28、臨海での仙台戦です。ぜひ見に来てね!


試合のハイライト映像はこちら。