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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第4節 闘志をむき出しにして

2015 明治安田生命J2リーグ
第4節 ジェフユナイテッド市原・千葉○1 - 0●ファジアーノ岡山
2位(勝点7)→1位(勝点10)

暖かくなるという予報でお昼まではポカポカ陽気だったのに、午後になって急に空が大泣き。しかも悪いことに風向きが南寄りで、ホームのゴール裏にめっちゃ降り込んでくるという酷いコンディション。もうてんやわんやの試合前で、雨を避けて前半の初めのほうはコンコースのビジョンで試合を見てました。フクアリでスカパーを見るという謎体験w

無敗の7ポイントで並ぶチーム同士の試合は、上位チームの対戦にふさわしく両チームが常にファイトし続ける血みどろの肉弾戦になりました。5バック気味の守備ブロック、常に数的有利を作る巧みなポジションコントロール、前線と左右にスピードのあるタレントを置いた岡山の戦術に苦しめられ、また審判団のあやふやなジャッジに冷静さを失いそうになり、90分に渡って非常にタフな試合展開。佐藤勇人と森本は前半のうちに出血してテーピングをしながらのプレーになり、谷澤や金井も執拗なフィジカルコンタクトを受け続けて満身創痍でした。あの冷静なパウリーニョでさえ、鬼の形相で吠えるほどヒートアップしていたのですから、どれほどのものかというのが知れます。いろんな部分で我慢比べの試合でした。

前半ははっきりと岡山のゲームで、ジェフの4バックと岡山の3トップがミスマッチになるギャップを巧みに突いてくる攻め方に苦労しました。頂点の押谷を中心に片山と伊藤大介が衛星として動き、ジェフのセンターバックを釣りだしてできた裏のスペースに速いボールを放り込んでゴールを強襲する。これが入れ代わり立ち代わりいろんな人でやってくるんで、守備もどこを絞ればいいのか混乱してしまいます。岡山の連動した組織サッカーは影山さんのころから本当に見事でしたが、長澤さんになってもしっかり踏襲されているようです。

後半になって早々にネイツを真ん中に置いたことで、岡山のマークを引っ張ることができるようになってジェフのペースに持ち込めました。ピンチはありましたが大岩やヒョヌン、パウリーニョがしっかり芽を積んで決定機は作らせません。後半はほとんどジェフの攻め方で試合が進んでいて、あの手この手で岡山のブロックをこじ開けようと躍起になります。セカンドボールも拾えて右から左から真ん中からいろいろと攻め手を繰り出す。勇人もパウロも中村も惜しいのがありました。ずいぶん苦労しましたけど、最後の最後に金井がアタマでぶち込んで決勝点をゲット。ネイツと田中佑昌が相手を完全に釣って、ドフリーで叩き込みました。

残り時間が少なくなっていたので明確に試合を「ぶっ壊す」ほうに舵を切って、関塚さんも選手交代を利用して時計を針をしっかり進めて(アドはかわいそうだったけど)、したたかに勝ち切りました。まさしく「勝ちきった」。こういうタフな試合をモノにできたというのはとても自信になることです。4試合でわずかに1失点、360分間一度もリードを許さず、負けなしで首位に浮上しました。

マイクを向けられた金井も谷澤も、声の調子がとても明るかった。チームはいま非常に良い状態です。ケガ人も出ているので万全ではありませんが、精神的にとても充実してサッカーができていると思います。過信・慢心にならない限りは自信を持って戦うのは大事なことで、まぁ4試合とも「快勝」と言える内容ではないので、選手たちもコーチ陣も気を引き締めているでしょう。なので、あまり心配はしていません。

関塚さんの掲げた「開幕5試合で負けない」という目標まで、いよいよあと1試合。相手はセレッソ正真正銘の強豪チームです。セレッソもここまで4試合負けなし。しかも中2日という過密日程。大変な試合になりますが、勢いを本物にするためにも勝たないと。がんばりましょう。


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