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がんばりすぎずにあるこうや。

シーズン1/3終了

日曜日に行われた金沢戦は、井出遥也カウンターアタックで先制したものの、最終盤で追いつかれてしまってドロー決着。勝ち点で並ぶ上位対戦だったので叩いておきたいところでしたが、残念ながら勝つことはできませんでした。この日は上位勢が軒並み引き分けていて、順位は2位で変わらず。中位との差がやや詰まった形です。

14節を終えて、これでJ2はシーズンの1/3を消化しました。ジェフは8勝4分2敗で28ポイントを獲得して2位。22得点はリーグ3位、9失点は2位タイです。昨シーズンのこの時期は20ポイントで11位だったので、スタートダッシュには成功したと言っていいでしょう。ただ、今季のJ2は首位の磐田から1ゲーム差以内に5チームがひしめく大混戦。上位は軒並み勢いづいて、昇格のために一瞬の油断も許されない厳しい状況になっています。

3月にも紹介した漫画家の綱元将也さんの記事によれば、昇格のためには「3つの壁がある」とのこと。その最初の壁は「開幕3試合で負けない」ことで、今季のジェフはこれを見事に達成しました。他には、セレッソ横浜FC、岡山、それに現在最下位の熊本も、この壁をクリアしています。残る2つの壁は、「1試合平均勝点が1.90以上」であることと「敗戦率が19.0%以下であること。2002年以降の13シーズンで、前者を達成した23チーム中21チームが自動昇格を達成。また後者も、21チーム中19チームが自動昇格に成功したとのことです。いずれもかなりハイレベルなハードルですが、しかし戦国乱世のJ2では、それくらいの抜きん出た結果を出さないと、上位には食い込めないということの証明でもあります。厳しいリーグなのです。

今季ここまでの成績に当てはめてみると、1試合平均勝ち点では5位の福岡が1.93で、ここまでの上位5チームがクリアしています。また敗戦率は、2敗以下のジェフ、金沢、大宮の3チームがクリア。つまり、自動昇格2枠を争うための壁を、3チームが超えている。1チームは枠から落ちるのです。恐ろしいことです。

平均失点を見ると、最高は金沢の0.57、最低は岐阜の1.86。ジェフは0.64です。また、平均得点では、セレッソが最高の1.79、ジェフは1.57。過去5シーズンの自動昇格チームの平均失点が0.87、平均得点は1.79なので、失点は上々、得点はもっとがんばりたいというところですね。ただ、J2は年を追うごとに「点の取りづらいリーグ」になっているので、失点数を低く抑えてロースコア決着を狙う方が近道かもしれません。

これからいよいよ暑く厳しい夏がやってきます。例年夏場にパフォーマンスが低下して、勝点を取りこぼしてしまうジェフ。要の部分で決して選手層が厚いとは言えず、やりくりも難しくなりますが、追加の補強(7/10に登録ウィンドウが開きます)も含めて、勢いを持続できる一手をお願いしたい。食らいついていかねば。