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がんばりすぎずにあるこうや。

だから野球はやめられない!

2015 プロ野球 日本生命セ・パ交流戦
千葉ロッテマリーンズ○3x - 2●読売ジャイアンツ

今年も交流戦を見に行ってきました。当初はライトスタンドのつもりだったんですが、ジェフのサポーター仲間が福利で内野のチケットを手に入れてくれたようで、サポ仲間4人での観戦に。それが、なんどバックネットの真裏!すぐ前はスコアラー席で、もうこれ以上ない超良席で巨人戦を見るという幸運にありつきました。これは感謝しかない。

マリーンズの先発は大嶺。昨年先発で一定の成果を出して以降調子を維持して、今期はローテーションの一角を任されています。涌井、石川に次ぐ地位を確保しつつあるといっても過言ではない。ムラっ気はありますが、まずまず期待できるピッチャーです。 対するジャイアンツの先発は、ドラフト3位ルーキーの高木勇人。新人ながら開幕から3番手を守り、今や菅野と並んでチームの勝ち頭。正直言って、分が悪いと思っていました。

初回から両チームともチャンスを作り、それでもお互いあと1本が出ずに無得点スタート。大嶺・高木両投手とも制球を乱して苦労しましたが、2回以降は立ち直って順調にアウトを取っていきます。特に高木はスライダーがキレッキレで、ネット裏から見てても曲がり方が半端じゃない。ベース手前からまさしく"ギュイーン!"って曲がってくる変化球は、打てないどころか手も出せないという有様。プロのピッチャーの投球って、あんなに曲がるんですね。間近で見たのは初めてなんで、衝撃的でした。

序盤から球数を多く要してしまった大嶺は、5回に3つのミス(福浦のバウンド処理、クルーズの野選、死球)が重なって2失点。非常にもったいなかった。もって6回という内容ではありましたが、要所で三振を奪うなど粘りの投球は続けてましたし、ピンチを抱えながらもなんとか凌いできていたのです。死球はまだしも、野手のミスでK.O.されてしまったのはかわいそうだったな。気持ちを切り替えて、次の登板機会ではスパッといい投球を見せてほしいと思います。がんばれ。

リリーフした香月、そのあとのイ・デウン、藤岡と、いずれも完ぺきな内容でジャイアンツ打線をシャットアウト。デウンは中継ぎに降格となってしまいましたが、しかしこの日は3回・打者9人をわずか20球で片づけて、復調気配です。中継ぎでこの内容を続けられれば、先発復帰も遠くないかもよ。先発陣は野戦病院ですからね、計算できる戦力は一人でも多くほしい。

一方の高木も相当なもので、マリーンズ打線も2回以降まったく見せ場なし。8回終わって90球足らずで、十分な完封ペースでした。後ろの席には巨人ファンのおばちゃんが座ってまして、「高木に勝たせてやりたい!高木がんばれー!」とずっと言ってるんですよ。がんばれもなにも、全然崩せる気しなかったんで、心の中ではおばちゃんいい試合見に来たなぁなんて思ってたんです。

そう思った矢先、鈴木のサードゴロを井端がこぼして、無死一塁。このミスが反撃のきっかけでした。三連打で同点として、仕上げは吉田裕太。ここまで完全に抑え込まれた高木と、クローザーの沢村を打ち崩しての大逆転。シビレました。小心者の僕は、一死の場面ではずっと「とりあえず内野を越えれば・・・・!」なんて思ってたんですけど、みんなしっかりと役目を果たしてくれました。素晴らしい。こんな試合なかなかない。脳汁ドバドバですよ。こういうことがあるから、だから野球はやめられないんですよね。

一緒に見に行った友達は、ずいぶん前から「見に行った試合でロッテが勝ったら、レプリカユニフォームを買う」と公言してたんですけど、これまでずっと負けっぱなしだったのです。劇的な勝利で、晴れてピンストライプデビュー。最高のおぜん立てになりました。今度はみんなでライトスタンド行こうぜなんて話してます。次は高らかにチャンテを歌うのだ。

マリーンズは翌日の振替試合でもスワローズに逆転勝ち。通算成績を五分に戻して交流戦を終えました。現在4位。パ・リーグが大きく勝ち越した交流戦ではリーグ内の差があまりつかず、3位とは4ゲーム離れています。でもまだ80試合残ってますからね、これからよ。必死に上位にくらいついて、最後には笑ってやるのだ。


試合のハイライト映像はこちら。