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がんばりすぎずにあるこうや。

つくばFCの2015年シーズンが(ひとまず)終了しました (3/3)

来シーズンに向けて

チームとして躍進を遂げた2014年から、2015年はさまざまな挑戦を掲げて挑んできたシーズンでした。それを受けて、2016年はチームの立ち位置を正確に把握し、身の丈を見据えたうえでさらに上を目指すための試金石とするべきシーズンです。

レディースチームのついては、まず12月のチャレンジリーグ入替戦で残留の権利を獲得することが何よりも重要です。すべてはそこから。厳しい戦いではありますが、全国リーグを主戦場にできることはいろいろな面でプラスに作用することは間違いない。是が非でもしがみつかなければいけません。

その上で、今季の低迷を糧にして、チームの舵をどう切るのかは重要な問題です。「勝てるチーム」にするには、大胆な戦力補強は必要不可欠。ですがそれはつまりこれまでつくばFCでプレーしてきた選手の機会を奪うことにもなるわけで、それはクラブのフィロソフィーに反するところです。この二律背反の問題をどう解決するか、そしてその対策を対外的にしっかりアピールできるかはとても重要。

いちサポーターとしては、もちろん「勝てる」チームを作ってほしいです。ゴールをひとつも奪えずに負けっぱなしというのは、応援してるほうとしてもキツイから。応援する以上は、ゴール決めてわーっ!って盛り上がって、試合に勝って喜びたいですもん。ただ、チームのスタンスが明確に定まって、外部にもちゃんと伝わるなら、僕はそれに合わせて見守っていくほかないとも思います。「どういうチームにしていくのか」が見極められればそれでいいし、それこそが一番大事なことだと思います。

男子トップのジョイフルは、力を示した関東リーグ1部での上位定着が第一目標です。戦力の補強・整理によって優勝も狙えますし、今季は地力の差を見せつけられた浦安や市原、東京23といったところとも、互角かそれ以上の戦いができるようにしたい。全社の関東予選は来季は有利な組み合わせで臨めますから、本大会出場と上位進出は見据えてもいいでしょう。2013年にはベスト4までいってるわけですから、それくらいは期待したいです。

そして現実的な目標として、「天皇杯出場」を掲げたい。茨城県予選は、1999年に当時JFL水戸ホーリーホックが制して以降、16年連続で大学チーム(筑波大・流通経済大)が優勝していて、クラブチームは完全な劣勢です。たしかに筑波大も流経大も、インカレの常連で実力は全国レベル。非常に強いチームです。ですが、今年は流経大相手にあと一歩のところまで肉薄しましたし、プレシーズンゲームでは筑波大とも十分に渡り合いました。関東の高いレベルでの試合を重ねることで選手もタフになっているはずだし、勝てるだけのポテンシャルは秘めていると思います。

来年の天皇杯は、今年同様に1回戦からJ2クラブが出場してきます。今年の1回戦の日は、アマチュアチームの奮闘によってTwitterや各種SNSがわぁわぁと大盛り上がりでした。あの中に当事者として混ざりたいのよ。個人的な夢として「フクアリで、ジェフとつくばFCの公式試合を見る」というのがあるんですけど、まずその第一歩として、来年こそ本大会出場を果たしたいです。

地域リーグの楽しさ

1シーズンがっつりと地域リーグを追いかけて、率直に言って、とっても楽しかったです。炎天下の真っ昼間に、緩い雰囲気の中で、1200人しか入らない小さなサッカー場で、観客はたった300人ぽっちで、時には相手サポがゼロということもあって、声出しが1人だけでも余裕で響いちゃうくらいに静かで。

Jリーグに慣れた体には考えられないほどに質素な環境で、でも目の前にはサッカーがあって、応援するチームが戦っている。それだけは変わらないのです。規模は小さいけど、ここで繰り広げられているサッカーは、全国リーグに、Jリーグに、日本代表に、そしてワールドカップにつながっている。規模が小さいからこそ、Jリーグよりもずっと近い距離でそれを実感できるのは、地域リーグの大きな醍醐味だと思います。

今季はホームゲームにしか行きませんでしたが、態勢が整えば来季はアウェイにも行ってみたいなと思います。下位カテゴリの遠征は大変ですけど、どうせなら行ったことのないスタジアムにもいろいろ行ってみたいよね。来季が始まるまでにはまだ半年ほどもあるので、ゆっくりと考えて準備しようと思います。

今まで知らなかったステージを知って、サッカーの見方が大きく変わりました。サッカーそのものというより、サッカーを取り巻くさまざまな環境について、たくさん考えるようになった。Jリーグなでしこリーグの試合を見に行っても、試合周りのいろんなイベントを「つくばのあの規模に落とし込むにはどうしたらいいのかな」とか、サポーター団体さんがやっているPRを「つくばで数人でやるなら何ができるかな」とか、そんなことを考えるようになりました。

マチュアの文化にはまだ全然馴染んでないけど、ここを出発点にして、これからいろいろと勉強していこうと思います。僕個人としては地域リーグ1年生。まだまだひよっこです。いろんなものを吸収して、少しでもつくばFCを盛り上げられるように、来年も頑張ろうと思います。

(了)