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がんばりすぎずにあるこうや。

CL入替第2戦 そして再挑戦へ

2015 プレナスチャレンジリーグ入替戦
第2戦 つくばFCレディース○1 - 0●INAC神戸レオンチーナ

今季なでしこリーグの3部にあたるチャレンジリーグに参戦して、全国リーグに初挑戦したつくばFCレディース。しかし全国との実力差は著しく、東地区の15試合を1勝4分10敗、わずかに7ポイントで終えて最下位。新規参入希望チームとの入替戦に、全国リーグ残留をかけることになりました。レギュラーシーズン終了から2ヵ月半という長いインターバルを経ての残留戦は、ピークコントロールなどの面で非常に難しい面もあったと思いますが、しかしクラブとしてチームとしてさらに経験値を積むためには、絶対に勝たなければいけない試合です。

CL入替戦は2系統に分かれてホーム&アウェイが行われる形式。つくばFCの相手は、入替予選会で2位になったINAC神戸レオンチーナになりました。A代表を多く抱えるINAC神戸レオネッサのセカンドチームで、実質的にはU-18のアカデミー。今季の関西女子リーグ1部では4位でした。12/6に行われたアウェイゲームで2-0の勝利とパーフェクトな結果を残したつくばFCレディースは、ホームで引き分け以上なら残留が決まるという断然有利な展開。しかし今季はいまだホーム未勝利。なんとしても今季ホーム初勝利をと、選手もスタンドも気合を入れて臨む一戦です。

前半はほとんどつくばのワンサイドゲームでした。2点のアドバンテージがあるので、第一の約束は「無理をしない」こと。この日はトップ下に入った今中が相手のビルドアップの起点に最初のプレッシャーをかけ、こぼれたボールをボランチの衣奈と持田がしっかりキープ。持田はフィジカルの勝負で相手に吹っ飛ばされそうになる時もありましたが、そういう時は無理せずに最終ラインにボールを下げてやり直し。センターバックの平野と菅原はお互いのカバーをしっかり意識していて、一人がボールにアプローチしたらもう一人は空いたスペースを埋めて対応して、相手に付け入る隙を与えない。ディフェンディングサードで少しバタついてしまったら、無理せずに大きくクリアランスする。この真ん中の縦のラインの連携が実にうまくいっていたおかげで、INACに攻撃の形を作ることを許しませんでした。1度だけバックラインのギャップを割られてピンチになりかけましたが、國香の好判断で大事に至らず。前半のINACのシュートをゼロに抑えました。

値千金の先制&決勝ゴールは、ショートコーナーからの亀井の正確な右脚クロスに、セットプレーで上がっていた菅原が高さでドンピシャに合わせたもの。実にきれいなゴールでした。亀ちゃんは入替戦2試合で2G1Aの大活躍です。ハルもゴール決めたときはえらいはしゃいでたなー(笑) 試合後にはヒロインインタビューにも呼ばれて、照れながらも嬉しそうに受け答えしてました。普段相手ゴールから離れて仕事してる分、ここぞって場面でゴールを獲るとやっぱり気持ちいいんでしょうね。

後半は少し電池切れになって、特に右サイドからスピードで突破されるシーンが多くなりました。守備陣が奮闘して最後のラインは割らせませんでしたけど、60分以降のマネジメントは来季に向けての大きな課題です。上でやるチームはそういうのは見逃してくれないからね。あとはそういう負担を少なくする意味でも、ストライカーはチャンスでは確実に決められるようにならないと。佳南歩、お前のことだ!(笑)

想定外に長い3分という追加タイムを経て、念願の勝利のホイッスル。今季最後の試合で、ようやくホームで初勝利を達成しました。そして来季のチャレンジリーグ残留も決定。よかった、報われた。試合後にはシーズン終了セレモニーも行われましたが、勝って終われたのでみんな笑顔満開でした。プレーするほうも応援するほうも、やっぱり勝つのが一番だよ。

正直、組み合わせに恵まれた感があるのは否めません。逆山で昇格を決めたオルカ鴨川や、関西女子1部で無敗優勝したセレッソ大阪堺ガールズと当たっていたら、勝てていたかどうかわからない。ですから、来季に向けてやることは山積みです。今季の経験を無駄にせずしっかり受け止めて、大ナタを振るってでも"勝てる"チームを作らなきゃいけない。悲喜交々のオフになります。出会いがあって別れがあるのは、どんなカテゴリでも同じです。

それでも、僕らサポーターは「今そこにあるチームを愛する」ことしかできないからね。来年はまた変わらずに、手を打って声を張り上げて、精いっぱいに応援するだけよ。

つくばFCの2015年シーズンが終わりました。怒涛のように過ぎて、本当に大変な1年でした。選手はもちろん、コーチ陣、スタッフさん、運営に協力してたアカデミー生、そして応援に駆け付けたサポーター、みんなみんな、1年間お疲れさまでした。まずはひと息、オフにじっくり英気を養って、しっかり準備をして、またチャレスタでつくばFCのサッカーを楽しみましょう。

それまで、どうかお元気で。