stellacadente.blog

がんばりすぎずにあるこうや。

CL EAST第1節 一歩ずつ

2016 プレナスチャレンジリーグEAST
第1節 つくばFCレディース●0 - 1○常盤木学園高校
2016/04/10(Sun.) 11:00 宮城県サッカー場Aグラウンド
-位(勝点0)→4位(勝点0)

前日のジェフレディースの試合とうまく重なってくれたので、日曜日はつくばFCのアウェイゲームを見てきました。ジェフとつくばのアウェイのハシゴなんて、次にいつチャンスがあるかわからないからね、行けるときに行っとかないと。会場の宮城県サッカー場は、利府の花園団地と青山団地に挟まれた立地にあり、つまり住宅街のど真ん中。サイドスタンドの向こうに民家がずらずら見える中での公式戦というのはなかなか新鮮でした。貴重な経験だね。

昨年非常に苦しいシーズンとなったつくばは、オフに6人が退団した一方で14人が新たに加入。いずれも実績・ポテンシャルの高い選手で、開幕戦では5人がスターター、2人がベンチメンバーに名を連ねました。攻守にテコ入れを図って心機一転、今度こそ充実のシーズンを過ごそうという意気を込めた開幕メンバーです。

試合のペースは常に五分五分。ですが、つくばとしてはうまく試合を運べていたと思います。昨シーズンにとにかく不安定さばかりが目立って不用意な失点を招いていたバックラインが、センターバック2人の入れ替えで大きく向上しました。高さのある田口と足下の上手い柿木という組み合わせは、お互いの特徴がはっきりしてそれをチームで共有しているので、場面場面での役割が明確になって守りの形が分かりやすくなります。やり方がはっきりするので選手が迷ってしまうことが少なく、きっちりとプレーを終わらせることができる。この「やりきる」ということが、昨年はほとんどできていなかったわけですね。バイタルエリアでの迷いは即失点につながるので、現在のこのやり方はブラッシュアップしてシーズンを通して継続するべきです。DFにはサスペンションのリスクもありますから、チームとしてしっかり態勢を整えなければいけません。

印象に残ったのは、セカンドトップでフル出場した菊地さやか。昨年は右サイドのジョーカーとして途中出場することが多かった選手で、つまり相手陣内での鋭いプレッシングと迷いのないアタックが持ち味。今年もその強みは健在で、常盤木の守備陣に果敢に身体をぶつけ、ボールを奪うと一目散にゴールを目指して走り出していました。サイドに展開してチャンスの起点になるということはあまりありませんでしたが、ゴールに近いところでプレーする選手はある程度エゴイストでもいいと思いますから、とにかく前を向いてシュートを打つという姿勢は大事だと思います。時間帯によって動きのキレにムラが見られたものの、フル出場したことを考えれば「上手くサボっている」ともいえるので、それはそれで大事なことです。

失点は、直接FKがバーに直撃して跳ね返ったところを詰められてのもの。想子さんも最初のFKへの飛びつきで体勢が崩れてましたので、致し方ない部分もあります。それよりも得点がひとつも奪えなかったことのほうが惜しいですよ。チャンスはいくつもあったしショートカウンターも繰り出したんだけど、どうにもラストパスの精度がよくなくてね。前半終了間際の田口のヘッドが、あれが決まってりゃなー!

不安要素もないわけではなくて、特に右サイドの緩さは早急に手を入れなきゃいけないと思います。ライトバックでフル出場した小池は線の細い身体で懸命に駆け回っていましたけど、高さもフィジカルもスピードもやっぱり物足りないんですよね。最前線にももうちょっと高さが欲しいところ。このあたりは、離脱中の平野、三間、柴田佳南歩といったあたりが復帰してくれば、また組み合わせも変わるかな。

その平野稀世水と三間睦美は、今回はスタッフ的な立場でチームに帯同していました。ケガをしていたということだけど、普通に動いているから復帰は近そう。今回僕はひとりで声出し応援してたんですけど、2人とも試合後にわざわざスタンドに上がってきて労ってくれましてね、本当にありがたいです。こっちはただ好きでやってるだけ(そりゃたった1人で手を叩いて声出ししてってのは大変ですけどw)なんだけど、でもこうして選手から声かけてもらえると嬉しいです。これからもがんばろうって気になりますよ。

次はホーム開幕戦です。シーズンが始まったばかりとはいえ、15試合なんてあっという間、取りこぼしばかりしていられません。次こそ勝って、ホームのサポーターと一緒にシーズン初勝利を喜びましょう!