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がんばりすぎずにあるこうや。

なでしこL杯1部第5節 決定力を磨け

2016 プレナスなでしこリーグカップ1部 Aグループ
第5節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース○2 - 0●コノミヤ・スペランツァ大阪高槻
2016/07/02(Sat.) 17:00 フロンティアサッカーフィールド
3位(勝点3)→3位(勝点6)

7月に入り、ジェフレディース薄暮ゲームの時期になりました。昼間に比べれば気温が多少下がるとはいえ、17時のキックオフ時点でもかなり蒸し暑いコンディション。でもこれ以上遅くはできないでしょうね。秋津は住宅街の真っ只中にあって、いろいろと制約もあるでしょうしね。

この試合は、90分を通してジェフがペースを握り続けました。特に左サイドからのビルドアップが効果的で、人数をかけつつも早いテンポでボールをまわし、ボックスに近い位置からシュートを狙うことができていました。菅澤さんが高槻のボランチの最終ラインの間にうまく顔を出してボールを引き出し、その脇で機動力の高いアタッカー陣が動きまわって相手のマークを霍乱して、開いたコースに果敢に打ち込んでいく。相性もあると思いますが、リズムに乗ってうまく攻めているな、ペースをつかんでいるなというのが実感できる試合でした。

シュート数は前後半合わせて19本のメッタ打ち。菅澤さんは1人で6本も打ってますね。セットプレーでは櫻本さんや千野さんも存在感を発揮して、中途半端にボールをロストすることなくほとんどの場面で「攻めきる」ことができていました。攻めきる、シュートで終わるってのは本当に大事なことですからね、これが試合を通じて継続できていたのはすばらしいことです。

こういう流れの試合でしたんで、先制点が相手のパスミスからの飛び道具になるとは、ちょっと予想外でした。不意に訪れたチャンスでしたけど、とっさにルックアップして吹かしすぎずに絶妙にGKの頭上を抜いた菅澤さんは見事でした。菅澤さんは後半にもドリブル突破から深澤さんのゴールをアシスト。大活躍です。完全復調とはまだ言い難いですけど、徐々に体が動くようになってはきているかなと思います。もう少しだ。

シュート19本で2ゴールというのは、物足りないといえば物足りない。決定的なシーンも多くあったので、もう1点か2点くらいは取れてもよかったと思います。そこをねじ込む強さ、しぶとさというのは一朝一夕には身につけられないものですけど、勝つためには必要なもの。粘り強く実力と経験を積んでいくしかありませんね。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

サイドバックと、最後5分くらいはアタッカーにまわってフル出場しました。アタッカー起用は、復帰した若林美里さんを出場させるためのもので、なので左サイドのバランスを取るのが役目でしたね。

ジェフがリズムを握った試合だったので、上野ちゃんもさぞグイグイ押し上げていっただろうと思いきや、印象としてはむしろ今までよりも控えめだったかなと。ハーフウェイ付近でボールを散らしたり、アタッキングサード入り口でボールを受けて角度のあるクロスを入れたりはありましたけど、中盤とのパス交換で鋭く前線にスペースに走りこんだりするシーンはほとんどありませんでした。成宮や丸山といったスピードもテクニックもあるアタッカーとマッチアップしましたから、守備のほうに重きを置いたのかなと、そんな風にも思いました。

で、試合後に眺めてたら、左の太ももがテーピングでぐるぐる巻きになってて、心底驚きましたよ。ちょうど昨年の今ごろもそんな状態だったような。なので、無理しないようにしてたというのもあったのかもしれません。この試合が終われば次までは2週間空きますし、試合を経験しつつも次節に向けてちゃんと回復できるようにということだったのかも。しっかりと治して、またトップコンディションにも持っていってくれればいいなと思います。

カップ戦も折り返しました。来週は試合がありませんが、とりあえず2位とは1ポイント差で、まだ準決勝が狙えます。目標達成のために、一つひとつしっかり戦って、地道に力をつけて上を目指してがんばりましょう。