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がんばりすぎずにあるこうや。

なでしこ交流戦を見てきました

なでしこリーグに所属するチームが千葉に集合して、集中的に公開トレーニングゲームを開催する「なでしこ交流戦」。今年も見に行ってきました。ジェフレディースは練習日程が公表されず見学の機会がなかなかないので、こういうチャンスは貴重です。僕は木曜日と土曜日の午後にも行きましたが、木曜日は平日にもかかわらず多くの人が見学に訪れ、土曜日もフクアリでトップチームの練習試合が行われていましたが、たくさんの人がスポレクに来ていました。

木曜日はホームゲームでも使用するゼットエーオリプリスタジアム市原臨海競技場)で2試合。午前に伊賀と、午後に浦和と対戦しましたが、いずれも0-1の敗戦でした。土曜日の午後は市原スポレクパークでエルフェン埼玉と対戦して2-2のドロー。今回の交流戦は8試合して2勝4分2敗、7得点5失点ということで、攻守ともにもうあと2歩くらいと言ったところ。写真つきのレポートが公式サイトに(飛び飛びですが)ありますので、雰囲気はそちらも見て感じてみてください。 

2月16日(vs. 伊賀0-1、vs. 浦和0-1)
2月17日(vs. 湯郷0-0、vs. KSPO3-0)
2月19日(vs. ノジマ2-1)

バックラインは昨年から選手の入れ替わりがないので、ベースは変わらないと思います。ただ、これは昨年後半からですが、センターバックの人員が過剰にはなっていたり、実力はありながらマッチングの問題で定位置をつかめなかった選手がいたりという事態になっているので、そのあたりの「溢れている」選手をどう活かしていくのかというのは注目したいところ。ポジション争いもあるでしょうが、役割のコンバートも含めて開幕までどう煮詰めていくかは、楽しみでもあり怖くもありますね。

中盤から最前線にかけての攻撃陣は、はっきりとスクラップ&ビルドの真っ最中です。過去2シーズンで核を担っていた選手が3人もいなくなってしまったので、ゼロからの再スタートになります。代わりを探す方向にいくのか、このメンバーで新たなパターンを構築するのか、三上監督もまだ迷っている感じ。タレントはいますが、さてそれをどうジェフのサッカーに合わせていくか、ポテンシャルを引き出すかというところはまだまだのようです。

現時点では伊賀よりも評価が低く、ノジマや埼玉と並んで残留争い候補の状態。厳しい戦いになりそうですが、開幕までの1ヵ月半で少しでもチーム力が向上して、他との差が詰まってくれることを期待するしかありません。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが、木曜日は午前は後半の45分間、午後は前半の45分間。土曜午後はフル出場しました。いずれも左のサイドバック。多くの選手が様々なポジションでのプレーを施行した中で、単一ポジションでのプレーが続いた数少ない選手になりました。ということは、とりあえずこのポジションのファーストチョイスは確保しているということでいいのかな。

バックラインの組み合わせもいろいろと変わった中で、ディフェンスリーダーとして守備陣をコントロールする場面もありました。バックラインには経験のある選手が揃っていますが、全員が視野を拡げて常に考え、チームメイトとのコミュニケーションを図り続けるのは大事なこと。その経験値を増やしていきたいという三上監督の意図もあったかもしれません。もともと上下関係なく言いたいことは言いたいというに言い合っている上野ちゃんですし、変わらぬ姿勢でチームを引っ張ろうとしています。

プレー面では、やはりボランチや前のサイドハーフとの組み合わせでプレースタイルが変わってしまうのは仕方のないところ。積極的なオーバーラップと攻撃参加が持ち味なのは変わりませんが、本番で発揮できるかどうかは相手関係にもよるでしょうね。 土曜日の埼玉戦では林香奈絵さんとの連携から相手GKと1対1の大チャンスを迎えましたが、プレーを迷ってしまって打ち切れませんでした。このあたりの判断速度や精度も、練習を重ねて上げていかねばなりません。

土曜日の試合後にちょっと話をさせてもらったときも、チームとしての危機感は重々感じているようでした。件のチャンスシーンも反省しきりで、「とにかく攻撃の精度を上げないと」と課題は認識している様子。なんか顔つきがちょっと変わりましたね。トレーニングの成果か意識の変化の賜物か、全体的にシュッと引き締まった印象でした。キャプテンに就任して責任も増しますが、背負い込みすぎずがんばりすぎず、自然体でチームを引っ張ってくれればと思います。真面目だからね。

そのキャプテン就任について、有料会員向けサイト「UNITED ONLINE」でインタビューを受けました。ダイジェスト動画にその様子が上がっていますが、まード緊張してますね(笑) 会員コンテンツでは、キャプテンに就いた覚悟と今シーズンにかける期待や決意、さらに日本代表や2020年の東京オリンピックへの思いも語っています。自分のために、チームのために、愛着のわいた2番を背負って、今年も懸命に走ってくれます。いつまでも「泣き虫上野」じゃないもんな。

リーグ戦の開幕まで1ヶ月あまり。課題は多いですが、幸いなことにそれを修正するための時間もたっぷりあります。しっかりトレーニングを積んで良い準備をして、開幕の仙台戦に万全の体制で臨んでほしいと思います。18試合というのは、長いようであっという間。1試合1試合の価値を噛み締めながら、今年のシーズンスタートを楽しみに待とうと思います。がんばりましょう!