stellacadente.blog

がんばりすぎずにあるこうや。

大輪の華を咲かせよう!

2017年シーズンのなでしこリーグが開幕します。日本女子サッカートップリーグは、昨年同様に1部10チームと2部10チーム、3部相当のチャレンジリーグに東西各6チーム、合計32チームで構成されます。Jリーグ同様、全国各地でトップレベルの熱戦が繰り広げられます。

各ディビジョンともレギュレーションに大きな変更はありません。1部と2部は、2回戦総当り18節でチャンピオンを決めるリーグ戦と、2グループに分かれての予選ラウンド+4チームによるノックアウトステージでウィナーを決めるカップ戦を開催。年末の皇后杯とあわせた「三大タイトル」を維持します。1部は"絶対王者"となったベレーザを中心として、各チームが「打倒・ベレーザ」の包囲網を敷く展開。磐石の安定感を誇るチャンピオンを風穴を開けるチームが現れるのか、注目されます。

昨シーズンを7位で終えたジェフレディースは、ホーム・臨海で開幕を迎えます。相手は仙台。仙台とはここ2シーズン臨海で対戦して、いずれも2-0で勝利している相性のいいシチュエーションです。今シーズンの目標は「二桁勝利」。その最初の1勝を開幕戦で挙げることができれば、勢いもつくし先の見通しも楽になります。戦力的には厳しいシーズンになりそうですが、他チームとの差をチーム全員の力でがむしゃらに走って補うのが、ジェフレディースの伝統です。いまこそ、その真骨頂を発揮するときです。

一方3部に相当する「チャレンジリーグ」は、3週間遅れて4月15日の開幕。東西各6チームの3回戦総当りのレギュラーシーズン+1回戦総当りの順位決定プレーオフで、年間総合順位を争います。レギュラーシーズンは7月下旬まで、その後1ヶ月空いて9月にプレーオフを戦う短期決戦。少々いびつなレギュレーションですが、部活チームや零細アマチュアチームが混在するリーグにおいて、年間18試合をしっかり戦って上位を目指す環境が整っているというのも素晴らしいもの。短期決戦ゆえ、チームの総合力が問われるリーグでもあります。

入替戦の末に全国リーグ3年目の権利を手にしたつくばFCレディースは、開幕で昨年2位の大和のアウェイで戦ったあと、4月23日にホーム開幕を迎えます。ホーム開幕は2年間で一度も勝てていない常盤木学園が相手。そろそろ、そろそろ勝ちたい!つくば現状けが人が非常に多くて、ベストメンバーがなかなか揃えられません。ただ、個々人のコンディション自体は上向きです。ポテンシャルの高い選手もいるし、チームとしてそれぞれの実力をしっかり発揮することができれば、前評判を覆すことは十分可能だと思います。まずはすんなり残留を決める「東地区4位以上」に向けて、開幕ダッシュを達成したいところです。

アジアカップ、ワールドカップ、オリンピックと続いた3年間を終えて、今年はA代表に主だった国際大会がない「谷間の年」になります。代表戦のバリューが減る分、リーグの価値を高めるチャンスでもある。少しでも多くの人になでしこリーグを見てもらって、日本の女子サッカーを発展させる基礎を作り直していくシーズンになります。ぜひスタジアムに脚を運んで、女子サッカーの魅力を肌で感じてもらえたらと思います。

さあ、開幕です。可憐で力強く、熱く激しい戦いを、1年間思いっきり楽しみましょう!