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がんばりすぎずにあるこうや。

つくばFCのシーズンも残りわずかです

長いようであっという間だったリーグ戦が終わり、つくばFCの男女トップチームは束の間の落ち着いたオフ期間になりました。シーズンそのものはまだ終わっていませんが、リーグ終盤戦を簡単に振り返ろうと思います。

初の優勝争いを見事に闘い抜いた【ジョイフル】

ジョイフル本田つくばFC
第51回関東サッカーリーグ1部 全日程終了 2位(勝点41、13勝2分3敗、得失点差+27)

VONDS市原との優勝争いを繰り広げ、高い緊張感の中でリーグ終盤戦を戦ったジョイフル。第6節で市原が流経大FCに敗れて自力優勝が復活し、1ポイント差で第8節にアウェイでの直接対決に挑みましたが、痛恨の逆転負け。リーグ優勝の可能性は潰え、同時に今季のJFL昇格の可能性も消滅しました。

負傷離脱していたボランチの小黒が復帰しで攻撃に厚みが増し、終盤6試合中5試合で複数得点をマーク。橋本に代わってコンビを組んだ塚本は攻守のバランス感覚が非常に優れていて、堅牢な最終ラインと活発な攻撃陣とを結ぶリンカーとして大活躍しました。守備陣は6試合中4試合を完封。攻守が噛み合ったチームは後期7連勝を果たし、首位を走る市原に強烈なプレッシャーを与え続けました。

シーズン通算43得点は、市原(44得点)に次いで2位。エース池田は最終節にPKによる2ゴールを積み増して通算14ゴールとし、リーグの単独トップスコアラーを獲得しました。アシストも6つ記録し、名実ともにジョイフルの高い攻撃力をけん引してくれました。また17失点はリーグトップで、センターバックにコンバートされた深澤とボランチの塚本のセンターラインがハマッた形。平均失点も1.0を下回り、チームの躍進を支えました。

最終的に優勝することができず、昇格の望みがなくなってしまったことは本当に残念で悔しいですが、選手たちからも「今年はチームが大きく変わった。みんな自信をもってやれている」という声が聞こえてくるとおり、シーズンを通して「強いつくば」を強烈に印象付けたのは間違いありません。なにより「今年はサッカーをやっていて本当に楽しかった」という選手が、出場機会の多寡にかからわずとても多かった。アマチュアとはいえ非常に高いレベルと緊張感の中でリーグ戦を戦い、チーム全体で気持ちを切らすことなく最後まで闘い抜いた。その気持ちの強さやモチベーションの高さは、スタンドから見ていてもひしひしと伝わってきました。

このチームで全国大会を戦えないのが本当に残念で仕方ありませんが、来年につながるシーズン終盤戦であったことは間違いないし、来季に向けて決意を新たし、さらに戦力と環境を充実させて、また1年しっかり戦ってくれるものと信じています。

残留決定とならずも成長の兆しを見せる【レディース】

つくばFCレディース
2017 プレナスチャレンジリーグ プレーオフ 全日程終了 12位(勝点0、0勝0分3敗、得失点差-8)
第39回関東女子サッカー選手権 第7位 皇后杯本大会出場権獲得

プレーオフで下位グループにまわったレディースは、短期決戦の3試合でよもやの3連敗。3年連続で入替戦にまわることになってしまいました。JFAアカデミー福島との初戦で0-4の大敗を喫した時点でかなり不利な状況になってしまいましたが、その後も勝ち点を詰めずに総合順位で最下位に。厳しい残留争いが続きます。

プレーオフの3試合はすべて現地で応援してきましたが、8失点という守備もさることながら、ひとつも得点を奪えなかったことがショックでした。初戦の福島戦はショートカウンターから決定機もあり、さらに北海道戦では丁寧なビルドアップからのチャンスシーンやサイドを広く使った攻撃バリエーションも見せて、得点の気配や決定機はそのものは作れていました。いましたが、結局はラストパスやシュートの精度、ボックス内での一瞬の判断などの差で相手を上回れなかった。最後の福岡戦は激しい雨と寒さの中での厳しい試合だったとはいえ、チャンスシーンそのものが少なく、3失点という結果もあってショッキングなゲームになりました。大変に苦しい3週間になってしまいましたね。

一方で、プレーオフの翌日からはじまった皇后杯の関東予選では、ベスト8に進出しながらも昨年の続き第7代表決定戦までもつれました。延長戦からPK戦まで戦う「フル残業」となりましたが、しぶとく粘り強く戦い続けて競り勝ち。昨年は逃してしまった皇后杯本大会への最後を切符を、今年はしっかりと掴み取りました。

プレーオフ3試合ではゼロだった得点が、皇后杯予選4試合では毎試合の合計6ゴール。PK戦が3回あって記録上は「3分1敗」ではありますが、得点が獲れるようになったこと、そして何よりビハインドの状況でも気落ちすることなくひたむきにゴールを目指して闘い抜いたことは、目に見える大きな変化でした。遠藤や藤井など負傷離脱していた選手も復帰してきてメンバーも揃いつつあり、守備が徐々に安定するとともに攻撃陣も活性化されてきました。試合内容としてはいまだ苦しいものがあるにせよ、本大会と入替戦に向けて非常に期待を抱かせてくれる状況になっていることは間違いありません。

ジョイフルもレディースも、このあとはしばらくオフシーズンになります。激闘が続きましたから、まずは疲れた体をしっかり休め、心身ともにリフレッシュしてもらえればと思います。そして、この中断期間を有効に使って、チームとしての結束を再度高めて、最後の戦いに臨んでほしいと思います。

ジョイフルの公式戦はKSL市原カップを残すのみとなりました。関東リーグ1部と2部に所属する20チームが参加するカップ戦。その後につながる大会ではありませんが、来季に向けての準備がすでに始まっているのを考えれば、特に若手にとっては実力をアピールする重要な大会ということになります。特にアタッカー陣には、今季はなかなか出場機会をつかめなかったプレイヤーが多くいるし、そのいずれもポテンシャルは高いものを持っています。来年3月の天皇杯予選、来季の関東1部リーグに向けて、気持ちを新たにして臨みたいところです。

レディースは、まずは10月末からの皇后杯本大会に挑みます。全国各地域の予選を勝ち抜いてきた強豪が集う一発勝負のノックアウトトーナメント。出場チームはどこも強いですが、しかしハイレベルな関東を闘い抜いてこの場にたどり着いたつくばFCにだって、互角以上の戦いができるチャンスはあると思います。実力をしっかり出し切って、そして何よりせっかくの全国大会を存分に楽しんでもらいたいと思います。ジョイフルは残念ながら全国大会進出を逃しましたが、代わりにレディースが全国に連れて行ってくれるのいうのが本当に嬉しい。僕としても、1回戦を戦う機会はなかなかありませんから、しっかり楽しんでこようと思います。

そして12月には、チャレンジリーグ残留をかけた入替戦を戦います。これがラストチャンス。崖っぷちですが、前述のとおり僕自身は全く悲観していません。入替戦まではまだ2か月ありますし、さらに離脱者も復帰して戦力を充実するでしょう。ポテンシャルの高い選手がそろっていることは分かっているので、ケガなくメンバーがそろえば十分に勝機はあります。やれることをやりきって、シーズンの最後、ホーム・チャレスタで笑顔で終えるだけです。

遠征クライマックス

つくばFCの男女トップチームのリーグ戦が終わり、ジェフレディースもリーグ戦は残り1試合。ようやく忙しかったシーズンも少し落ち着いてきました。ジェフのトップチームは、残り7試合の時点で6位横浜FCまで10ポイント差と、プレーオフ進出は今年も厳しそうな状況。ジョイフルの市原カップはその名の通り市原市での開催なので近場。となると、遠方への遠征は女子チームの数試合のみということになります。

ただ、どれも現時点で試合会場がはっきりしていないのがコワいところですね。皇后杯は今週中にも組み合わせが発表されると思いますが、「負けたら終わり」なので先走って手配してしまうわけにもいかないし。またつくばFCの入替戦は12/9(もしくは10)にアウェイゲームがありますが、対戦相手が決まるのがなんと11/26なんです。試合の2週間前なんですよ。交通の手配が間に合わなかったらどうしてくれるんだ。

各チームとも公式戦は残りわずか。今年のチームを見られる機会も少なくなってきました。それぞれに目標があって、上を目指したり来年につながるよう精いっぱい戦っています。たくさんのチームを追いかけるのは大変だけど、言わずもがなどれも真剣勝負。気力と体力を振り絞って、残り少ないシーズンを走り抜けようと思います。