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がんばりすぎずにあるこうや。

つくばFCの2017シーズンが終わりました (3/3)

2018シーズンに向けて-アニバーサリーイヤーを実りある1年に

この3年間で数々の得難い経験を蓄積したつくばFC。選手、チーム、クラブ、スタッフ、そしてサポーターも、普通に暮らしているのでは決して得ることのできない貴重な経験値を、様々な方面で獲得することができました。2年前に目標にしていた「テンプレート(型)を作り、定着する」という部分に関していえば、十分すぎる成果をあげていると言えます。

1993年に発足したつくばFCは、来季2018年に設立25周年の記念すべきシーズンを迎えます。このメモリアルなシーズンにさらなる実績を積み重ね、「次の25年」に向けた確かな一歩を踏み出す礎を固めなければなりません。

悔しい準優勝から巻き返し、5年ぶりの地域CL出場と悲願のJFL昇格を目指すジョイフルは、関東リーグ1部、全国社会人大会、地域CLの3つの大会で「優勝」を狙います。来季の関東リーグは、すでに各方面で騒がれているように「地獄の関東」となります。JFLから降格した栃木Uと浦安の2チームが加わり、昇格リベンジを目指す市原、着々と力をつける東京U、地力を持つ東京23、このカテゴリで長く実力を発揮するV那須、フレッシュな勢いとエリート力で見せる流経大FC、入替戦でしぶとさを発揮したさいたまと横浜。正直に言って、10チームすべてが上位候補、優勝候補です。この激戦区でたったひとつの優勝を勝ち取るのは、並大抵のことではない。ですが、それを成し遂げることができれば、それは大変大きな自信と財産になります。チームスローガンのとおりに「Think+α」(進化)を続け、必ず上への挑戦権を獲得したい。
また、来季の全国社会人大会は、地元茨城での開催です。地元開催の全国大会で、存在感を見せつけないわけにはいかない。地の利を活かして上位に食い込み、日本中に「ジョイフル本田つくばFC」の名をさらに知らしめたいところです。設定されている開催県枠の扱いが気になりますが、地元茨城にも知名度を上げるチャンスなわけですから、是が非でも結果を残さなければいけません。
あとは、やはり天皇杯本大会への出場ですね。大学勢が隆盛を誇っている茨城ですが、来季は流通経済大がアマチュアシードを獲得しているため、県予選に参加しません。一方で、関東2部に昇格したアンデンティみらいがおそらくシード参加になるので、都合6チームによるトーナメントになります。黄金時代を迎えている筑波大学をはじめ強豪ぞろいですが、今度こそまずは決勝のカシマへ、そして全国の舞台にたどり着きたいです。

ギリギリで踏みとどまって全国リーグ4年目を迎えるレディースも、これまでと目標はほぼ変わりません。2部昇格が大目標ですが、やはりレギュラーシーズン15節での残留を決めることが現実的な目標です。チームは大きな変革を迫られることになりますが、2016シーズンの勝点16、15得点を上回る結果を残してほしいと思います。
そして、今季皇后杯本大会に初出場したことで新たな目標ができました。つまり「全国一勝」です。本大会で1回戦を突破すれば、なでしこ2部以上の強豪チームと真剣勝負をできる機会に恵まれます。今季は残り1分足らずのところで逃したそのチャンスを、今度こそ掴みたい。

そして、せっかくの25周年シーズンですから、PR体制をしっかり強化して、地域へのアピールと知名度向上、観客動員増加を目指してほしいと思います。ホームゲームの企画で記念っぽいことをやってもいいし、所有しているフットサル場(スポーツシューレつくば)の運営を通じてできることもあるはず。街頭PRも、駅前だけでなくイオンモールをはじめとする商業施設でもできないかな。人的・物的リソースの限られた中で"あれもこれも"と手を出すのは大変ですが、その中でも「できることからひとつずつ」やっていければ、地道でも成果は上がってくるんじゃないかなと思うのです。

観客もサポーターもスポンサーも、ここまでは順調に増えてきている。この流れと勢いを持続して、地域に根差した確かな地位を持つサッカークラブとして、名目だけでなく実績も伴った、素晴らしい25周年イヤーとできるよう、チーム、クラブ、サポーターが一丸となってがんばりましょう。

(本稿、了)