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がんばりすぎずにあるこうや。

つくばFCの2016年シーズンが終わりました (2/3)

イベントの充実、「ゼロをイチにする」方法

本格的なホームゲーム運営も2年目を終え、ある程度形ができてきたように思います。試合告知から会場のレイアウト、導線、物販関連、当日試合前から試合後のルーティンなど、流れのテンプレートはできたんじゃないかな。細かい詰めは当然必要ではあるものの、ホームゲームとして観客を受け入れる体制は整ってきたと言えるでしょう。

ところが、肝心の観客動員が思うように伸びていません。有料開催したホームゲームの観客数は、ジョイフルが平均224人(前年比15人(6%)減)、レディースは199人(同89人(31%)減)で、いずれも前年割れ。古河開催や最終節「JICAデー」、プレーオフや入替戦では多くの動員を記録(いずれも無料開催)しましたが、いわゆる「普段の試合」では、動員が伸びるどころか減ってしまっているというのが実情です。

最多動員は5/21の関東リーグ・前橋戦(332人)。この時期はホーム開催が連続することで、大々的にキャンペーンをうっていました。つまり、普段の動員が思うように伸びないのは、単純に「プロモーション不足」が大きな要因を占めているといわざるを得ません。僕もなんどかイベントの手伝いをしたりしましたが、実感としてあるのは「つくばFCそのものが地元の人たちに知られていない」という、あまりに根本的な問題でした。地域での知名度を上げるためのアイディアとリソースが、残念ながらまだまだ不足しているということです。

一方で、キャンペーンを打てばそれなりに動員増に直結しているというのも、また事実ではあります。ですから、まずは単純に「日常的に街頭PRをしていく」ことをすればいいんじゃないかと思うんですよね。試合週の火曜金曜の朝に駅でビラを配るとか、前週末の試合のないほうの日にショッピングモールでアピールするとか、やり方はいくらでもあるはず。今でも地域のイベントにブースを出したりしていますが、年に3回しかないイベントでちょっと名前を出すくらいじゃ、はっきりいって全然足りません。「チーム」が立派な成績・結果を残しているのだから、「クラブ」もそれに応えてもっと努力をしなければならないのではないかな。

 今季の新たな試みとしては、前売価格の設定と年間チケットの導入というのがありました。昨年までは1000円の当日券のみでしたが、前売チケットは少し安めの700円。クラブハウスのみでの販売ということで利用数はそれほど多くなかったでしょうけど、選択肢が増えること自体は良いことだと思います。
年間チケットは、「700円×その時点での残試合数」という価格設定。僕は初日に買ったので、都合7700円でした。こちらはあまり印象よくなかったかな。メリットといえば「チケットを毎試合買う手間がない」だけなので、急にいけなくなった場合のリスクを考えると使いづらいです。あげく9/25の市原戦が無料開催に変更になって、払い戻しのためにクラブハウスにわざわざ行かなければならなくなったりしたので、これならむしろ買わないほうが良かった。来季に継続されるとしても、よほどのグレードアップがなければ検討の余地はないですね。お得感ないもん。

スタジアムMCは、シーズン当初は昨年同様プロパーのクラブスタッフを中心にいろんな人が入れ替わり立ち代わり担当。9月の3試合と11月の入替戦は、ロックバンドOn or Aboutの鈴木真人さんが担当しました。個人的には当初のMCのほうが良かったかな。鈴木さんの"ライブハウス的な"ノリが、どうしても受け付けなくてなー。なんかね、すっげーやりづらいんですよ。リズムとか波長とか肌感覚が、全っ然合わないの。鈴木さんはいまのところ来季も担当する予定とのこと。うまく合わせていけるか、正直ちょっと心配です・・・・

応援団としての成果と課題

つくばFC応援団は、今シーズン「PEACS」という名称もついて装いも新たに活動を展開しました。今季はメンバー間でのコミュニケーションも円滑にでき、シーズン前とシーズン中にクラブとの打ち合わせも重ねたことで、ホームゲームでの振舞いは非常にスムーズにできたと思っています。運営スタッフさんをはじめ、ご協力いただいた方々には本当に感謝しています。

個人的には今季はアウェイにも行きました。ジョイフルで3試合、レディースも3試合ですね。「一人で太鼓を叩いて叫んでいる」というのはやはりけっこう目立つようで、その縁で声出しに加わるようになってくれた方も何人かいます。これは今季の非常に大きな成果ですね。来季開幕までは時間が空きますが、彼らのモチベーションが下がることなく、来季も変わらず一緒に応援できることを願っています。

そうしていろんな方と接するようになってひとつ分かってきたことが、「ジョイフルを応援する人」「レディースを応援する人」というのが一定数存在しているということです。男子は見るけど女子の試合はほとんど見ないとか、その逆とか、意外といるんです。

つくばFCは、男女トップチームを運営的・広報的に一体として扱っていて、PEACSの応援形態もそれに追随しています。僕自身も、ジョイフルもレディースも同じように応援して、実際に新潟(レディース)にも松山(ジョイフル)にも行きました。男女チームを区別なく両輪で運営する形は、つくばFCというクラブの大きな特徴だと思っていて、他にはない持ち味としてこれからも活かしていきたいと思っています。

ただ、試合日程に関してはうまくいかないことも。ホームゲーム同士が重なることは物理的にありえませんが、一方のホームともう一方のアウェイが重なる、あるいはアウェイ同士が重なって、どうしても両方は行けない、ということは何度かありました。応援団として役割分担して両方で同じように応援できればいいんですが、人的・物的リソースの限られている現状ではそれも難しく、やむなく一方を「ほったらかし」にしてしまうことも。ココロが痛い・・・・。

こういうときにどう折り合いをつけるかというのが大きな課題ではあるんですけど、でも正直言って「できる範囲でできるだけのことをやっていく」しかないと思ってます。前述したように声出しの人数も少しづつ増えてますし、チームの成績や広報の充実によってファンも増えてくるでしょう。古参である僕らにできることは、応援の土台と流れを作って、そういう人たちが加わってくれたときに状況をスムーズに引き継げるようにしておくことだと思います。プロセスをちゃんと共有しておくことが大事かなと。

個人的には、横断幕をもっと充実させたいですね。全社に行って思ったのは、やっぱり見た目が華やかだと、記事になったときのインパクトが全然違う。アマチュアとはいえ第1種の全国大会はいろんな媒体に試合の記事が載るので、載った記事で「わあ、つくばFCの応援席はにぎやかだな!」と思ってもらえたほうが、印象にも残るしチームのアピールにもなる。今回は応援団で作った1枚だけしかかけられなかったので、すごくさびしかったんです。横断幕は製作にけっこうなお金がかかるので僕一人でどうにかなることじゃないんですけど、クラブとも協力しながら良いやり方ができればいいなと思いますね。周りにも声をかけていきたいと思ってます。

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