stellacadente.blog

がんばりすぎずにあるこうや。

つくばFCの2017シーズンが終わりました (Additional Time)

>> (1/3) チーム成績を振り返る
>> (2/3) プロモーション戦略の効果は?
>> (3/3) 2018シーズンに向けて

後記~届いている、という実感

9月17日。
この日、レディースはプレーオフ終戦となる福岡戦、ジョイフルはVONDS市原との首位決戦を、それぞれ戦いました。レディースは皇后杯予選と入替戦に向けて少しでも勢いをつけるために、ジョイフルは自力での優勝をつかむために、是が非でも勝利が欲しい試合でした。

この日はあいにくの大雨になって、応援するには大変にタフなコンディションでした。そんな中、レディースは福岡に0-3で完敗し、ジョイフルは終盤に逆転を許して2-3で敗戦。2試合180分、勝利を願って応援を続けましたが、後押し足りず望む結果をつかむことはできませんでした。この試合のあとは本当にキツくて、雨の中で2試合も太鼓を叩いたダメージもさることながら、どうしても勝ちたかった試合に負けてしまったというショックが激しかった。あまりにしんどくて、Twitterに捨て台詞を落として不貞寝しまったほどです。

悔しい。悔しいしかない。ちょっと心身のダメージがハンパないので、ゆっくりお風呂に浸かって、サクッと寝ます。明日までにはちゃんと切り替えます。

翌18日、平塚で行われる皇后杯予選に向かっていた中、件のTwitterにPostに返信がありました。

暑い日も寒い日も雨の日も本当にいつも全力で応援していただいて…感謝ばかりです。 皇后杯入れ替え戦では勝利を贈れるように頑張ります

返信をくれたのは、つくばFCレディースDF小池璃子選手でした。このたったひとつのリプライに、僕は大変救われました。失意のどん底にいたような僕に「まだ終わってないぞ!」と発破をかけてくれた。おかげで気持ちをしっかり切り替えて皇后杯予選に臨むことができたし、価値ある勝利をつかむことができました。本当にありがたかった。

"ゴール裏"のど真ん中にいるようになって3年が経ちましたが、実はもともと僕は「応援が選手のチカラになる」とか「声援で120%の実力が出せる」といったことを、それほど信じていたわけではありません。厳然たる技術や体力の勝負であるスポーツの世界で、フィールドの外にいる僕らが発する声や音といった眼に見えないものが、選手のパフォーマンスにどれほど影響があるものかと、わりと疑ってかかっています。そしてそれは、僕自身にプレイヤーとしての経験が皆無で、声援を背に戦ったことがないからなんだろうということも自覚しています。

今季はジョイフル・レディース合わせて38試合を観戦。本編で書いた横断幕のこともそうですが、今年は選手たちから「いつも来てくれてありがとうございます」「本当に力になっています」「応援があるからがんばれます」という声を、実にたくさんもらいました。つくばFCの戦いを間近で見続け、ホームゲームではメンバー外の選手と気軽に話をさせてもらうこともあり、だから彼ら・彼女らのこの言葉が本当に実感を伴っているものだというのが伝わってきました。こうした声をたくさんもえらえたことで、僕がやっていることにはちゃんと意味があると、単なる自己満足で終わってはいないのだと感じることができた。選手・チームに届いていると実感できたことは、僕自身が自分のやっていることに自信持つきっかけになりました。

昨年に続いて、ジェフのトップチーム、ジェフレディースジョイフル本田つくばFCつくばFCレディースと、カテゴリの違う4つのチームを追いかけた2017年。現地観戦は過去最多だった昨年の69試合を大きく上回って、実に81試合を数えました。3月以降はサッカーを見に行かない週末というのがたった一度しかなくて、まさしくサッカー漬けの1年を過ごしました。このペースをもう1年繰り返すのはさすがに大変だなと思う一方で、一度できたことをいまさら「やれない」とは言えないし、何よりこのチームをどこまでも応援し続けたいとも思います。 気力も体力も時間もお金もハンパなく消耗するタフな稼業だけど、それを差し引いて余りあるほどの面白さ・楽しさがあることも知っています。だから、たぶん結局来年に僕も、毎週末日本中を駆け回ることになるんでしょう。

やればやるほど、続ければ続けるほど、毎年のように新たな発見や喜びを教えてくれる。サッカーってのは素晴らしいものです。ジェフを、ジェフレディースを、つくばFCを好きになって、本当に良かったと思います。2018年もたくさんの楽しさを笑顔を見られるように、できることを地道にがんばろうと思います。

ピッチでがんばってくれた選手の皆さん、チームを支えてくれたコーチの皆さん、ホームゲーム内外で助けていただいた運営スタッフの皆さん、スタンドで一緒に応援してくれたサポーターの皆さん。1年間ほんとうにありがとうございました。来年もいいシーズンにしましょう。よいお年を。

(了)