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がんばりすぎずにあるこうや。

ライブレポート 未体験の臨場感

Kajiura Produce 3rd Anniversary LIVE TOUR
FictionJunction / Yuki Kajiura LIVE Vol.#6 / 横浜BLITZ

前日のKalafinaに続いて、日曜日はFictionJunctionの出番でございます。FJのライブは6回目、今年の1月以来。横浜BLITZは、FJとしても何度もライブを行っている場所。僕も何度も来ているところで、もう勝手知ったるホールになりました。物販は前日に済ませていたので、この日は開場30分前くらいに現地に到着。ロッカーの場所もホールの形も分かっているし、ゆったり入場すればおk、と思っていました。

ですがね、今までとか決定的に違うことは一つだけあったんですよ。それは「整理番号がめちゃくちゃ早い」ということ。かなり先頭に近いレベルでの入場でした。そのおかげもあって、なんと最前列に入ることができました。しかも、どセンター!なんだか、これだけで緊張してしまいます。こんなに間近で見られるなんでそうそうないし、わくわくしてきます。

とはいえ、多少の不安もあったんですよね。というのも、以前Kalafinaのライブでも早い入場順になったことがあって、そのときにポジション取りで"前過ぎて"失敗したなーって思ったことがあったんです。両サイドのスピーカの焦点範囲からかなり外れてしまって、"音"を感じることがあまりできなかった。中途半端な感じになってしまったんです。最前列なんて、音が届くことはあまり期待できないし、大丈夫だろうか、と気になりながら開演を待っていたんです。

結果的には、大正解でしたよ。ポジション的には、ちょうど貝田さんの目の前!少し左にWAKANAちゃんと梶浦さんがいて、KEIKOちゃんとKAORIちゃんは右側、若干遠目。いやいや、十分近いんですけどもね、相対的にね。もうね、近くで見ると一層綺麗でね・・・・!

開幕は、フロント・バンド・メンバーズによるインストゥルメンタル・アクションから。歌姫ーズなしで、バンドメンバーズの演奏だけをじっくり楽しむというのは初めてのことで、とても新鮮でした。程よいテンポと軽快なリズムで、これから始まる「音楽の時間」にはちょうどいいプレリュード。歌姫ーズが登場してからの2曲は華麗なる"梶浦語"の世界。ゼノはいいですね。走り抜けるよ!ついてこいよ!って感じがステージから伝わってきます。

ライブでもおなじみの曲が連続するパートは、でも少しづつ変わってきてる感じがしました。WAKANAちゃんは高音の伸びに磨きがかかり、KAORIちゃんの英語のイントネーションもずいぶんサマになってきて。"いつものライブ"を体感する安心感。誰のライブにも、やっぱり「はずせない曲」ってありますよね。思い切り盛り上がる曲もそうだけど、ミドルテンポの曲や、スローでしっとりと聞き入る曲も、ちゃんとした「定番」なのです。

アルバム「Everlasting Songs」からは2曲。エバラスの発売は昨年の"2月"ですよ?(笑) 「星屑」は何度聞いてもいいなぁ。ライブでの披露はまだ2回目ですけど、涼やかなせせらぎのような、冷たいんだけど明るさを感じる曲で、歌姫ーズのハーモニーがとっても活きる曲だと思うんです。「星屑」を聞くと、貝田さんメインの「here we stand in the morning dew」も聞きたくなるけど、残念ながら今回はなし。でも、4人の明るいハーモニーを堪能することができて、満足です。

そのあとはnoirのメドレー。今度はうって変わってダークブラックなヴォーカル四重奏。「canta per me」や「salva nos」は言わずと知れた名曲です。ライブでも毎回やる定番でもあります。聞きすぎてソラで歌えるくらいになってしまって、「salva nos」で口ずさんでたら、目があった貝田さんに笑われてしまったw な、なんなのこの恥ずかしさ!

そして、本日のゲスト・ヴォーカリスト、伊東恵里さんの登場です。伊東さんは、2年前のO-EASTでのライブ「Vol.#2」以来。久しぶり。その時にも披露してくださった曲を、今回また生で聴くことができました。伊東さん、1ヶ月半ほど前に肋骨を骨折した(!)らしく、まだ本調子とはいかないようでしたけど、圧倒的な音の弾道は健在でした。けど、それに負けてない歌姫ーズもすごかった。2年前は「伊東さん、圧倒的だ!」と思ったものですけど、今回は違った。みんなパワフルでした。確実に進化している!

今回は、ステージトークでも梶浦さんだけでなくて歌姫ーズもよく喋ってくれて、いろんな話が聞けて楽しかったです。みんなだんだん慣れてきて、シャイな貝田さんもよく喋ってたし、笑いの絶えないトークパート。KAORIちゃんはどこまでも男らしいのなw バンドメンバーズ紹介では、当然梶浦さんしかマイクを使わないんですが、最前列だったので、バンドメンズの生の声が聞こえてしまう!強一さんも今野さんも、想像してたよりずっと渋くてかっこよかった・・・・!

そしてそして!待ちに待った生「時幻」ですよ!1月のライブが「日本語封印」だったために披露できず、梶浦さんですら「ちょっと後悔した(汗」という新曲!わーっと盛り上げておいたくせに、「everytime you kissed me」と「野原」ですーっと静める。からのー、「Parallel Hearts」で再着火!ドS!「野原」でせっかく落ち着いたと思ったら突然強一さんのハイハットバスドラムの4連発がきたもんだから、思わず「ぎゃあ!」なんて言っちゃいましたw やっぱりこの曲は特別な感じがあるなぁ。思い入れは大きいです。「FictionJunction」として初めて作った、記念の作品だものね。

クライマックスの「かっ飛ばしタイム」は、もういつもの通りにノリにノリました。最前列だったし、歌姫ーズも梶浦さんも目の前ではっちゃけてるし、これはハジケないと、歌姫ーズに失礼だ!そんな感じで、腕を振り上げてノッてたら、また眼があった貝田さんにまた笑われてしまったw きゃー!><

本編の最後は「maybe tomorrow」。初めて聞く曲でした。しっとりと儚く、それでも強く美しく。とても素敵で、聞き入ってしまいました。英語の曲ですが、スクリーンに日本語の歌詞が映し出されていて、その歌詞がとても切なくて。ライブであれほど歌詞を強く意識して聴くことなんてなかったな。

アンコールは3曲。「I reach for the sun」は、もしかしたら「Everlasting Song」と同じようなアンコールの準定番になるかもしれませんね。ミドルテンポで進む明るい曲は、アンコールの雰囲気にはぴったりですよ。今回「ユメノツバサ」をやらなかったので、この曲の明るさが際立っていました。個人的にも大好きな曲なので、やってくれてとても嬉しかったです。これからもっと、一緒に歌えるといいな。

ラストは伊東さんも一緒に「ring your song」で締めです。この曲は「Vol.#2」でもラストナンバーだった曲です。伊東さんのソロヴォーカルと、歌姫ーズのコーラスとのコントラストがとても綺麗。最後の「only for you」からアウトロを抜けて、静かに残る余韻には、もう鳥肌モノです。素晴らしい。

O-WESTで行われた「Vol.#1」から2年を経過して、いよいよ熟成してきたYuki Kajiura LIVE。変わらない魅力の中にも、少しづつ変わっていくものもある。その変化・進化を見ていくのも楽しい。そしてやっぱり、一緒に「音楽の時間」を過ごせることが楽しいし、とても幸せです。ライブのたびに思うことですけど、やっぱり僕は梶浦さんの音楽が、FictionJunctionの音楽が大好きなんだな。

余談ですけど、目の前で歌ってた貝田さんがすごくかっこよくて、正直ちょっと惚れたw すぐ左で歌ってたWAKANAちゃんはとっても綺麗でした。いつもと違って黒を基調にした衣装でしたが、これがとてもよく似合っていた。この2人のパワーが目の前にあって釘づけになってしまって、KEIKOちゃんとKAORIちゃんのパワフルヴォイスに耳を傾ける余裕がありませんでした。ちょっと残念だけど、貴重な体験でしたよ。あんな臨場感、そうそう味わえるものじゃありませんから。


セットリストは以下になります。伊東さんの出演された部分を除いては共通かと思いますので、名古屋、東京にいらっしゃる方はご注意くださいませ。

M01:Crush
M02:frenetic
M03:the image theme of Xenosaga II

- Talk -

M04:vanity
M05:liminality
M06:fake wings
M07:in the land of twilight, under the moon

- Talk -

M08:星屑
M09:花守の丘
M10:secret game
M11:maze
M12:canta per me
M13:salva nos

M14:hepatica
M15:godsibb

- Talk -

M16:a song of storm and fire

- Talk -

M17:時の向こう 幻の空
M18:everytime you kissed me
M19:野原
M20:Parallel Hearts

- Talk -

M21:where the lights are [Japanese Ver.]
M22:L.A.
M23:目覚め
M24:MATERIALISE
M25:聖乙女の祈り
M26:zodiacal sign

- Talk -

M27:maybe tomorrow

E01:the world
E02:I reach for the sun

- Talk -

E03:ring your song