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がんばりすぎずにあるこうや。

宇宙博にいってきました

幕張メッセで開催中の宇宙博2014に行ってきました。フクアリでの試合の前に、ちょっと幕張に寄る感じで。田舎にいるとなかなかこういうイベントに出かけようという気にならないので、この際行けるときに行っておこうと思いましてね。

夏休みに合わせて開催されていますが、開幕から間もない7月中ということで、それほど混雑はしていませんでした。展示数は多いですが空間はたっぷりとられているので、押し合いへし合いになるようなことはまずなさそう。家族連れも多くいましたけど、マジョリティではなかったかな。どちらかというと若い学生さんくらいの世代が多かったように思います。協賛しているNHKが、小中学校にプロモーションペーパーを配布しているようなので、8月半ばくらいになると客層も変わるかもしれませんね。

ひと口に「宇宙」といっても、関連する分野は様々です。ロケットや探査機などのテクノロジーだったり、星そのものにまつわる天文学だったり、星座を題材にした考古学もあります。今回の宇宙博は、主に「宇宙開発」に焦点を当てたサイエンス方面の展示で、僕のような技術屋宇宙人にはぴったりでした。

アメリカと旧ソ連の宇宙開発競争から始まる歴史を順にたどったり、ロケットの詳細模型やエンジンの実寸大模型、打ち上げ後に回収された本物の打上構造物の破片などが展示されていたり、見ようと思ってもなかなかお目にかかれないものがたくさん。写真も自由に撮ってよいということなので、ここぞとばかりにバシャバシャ撮りまくりました。

ラッキーだったのは、小惑星イトカワ」から回収された小惑星の微粒子が見られたこと。ご存知「はやぶさ」ミッションの最大の成果ですが、これが顕微鏡で覗いて生で見られるのです。これ公式サイトにも書いてないんですけど、けっこうレアですよ。なんでPRしないかな。探査機「はやぶさ」や、搭載されたイオンエンジンの実寸大模型も展示されていて、これはなかなか興奮しました。

それからスペースシャトルと宇宙ステーション。ここにも実寸大のモジュール模型があって、コクピットペイロード、実験ラックなどが見られます。僕はスペースシャトル至上主義者なので、すごく面白かった。ISS-JEMの模型は以前にも一度見たことがあるんですけど、やっぱり何度見てもいいですね。ワクワクします。子供のころにJAXA人工衛星の実物を見て、宇宙の仕事に就くのを夢見たのを思い出します。今でも憧れます。

入口では近頃ポピュラーになってきた音声ガイドの貸出もあるので、これはぜひ借りることをお勧めします。1台520円。クイズもあって楽しいです。ナビゲーターは萩原聖人恒松あゆみ。1回聞きっきりでなくて、気になったら何度でも聞き直しができるので、大変便利です。クイズの正解率は、僕は半分くらいでしたw

場内には映像シアターが設けられていて、ここでは「8Kスーパーハイビジョン」というやつを体験できます。映画のスクリーンのような超大画面でも、気持ち悪くなるくらいに高精細。これはすごい。4Kや8Kといった高解像度映像は、画面が大きくなる環境でこそ威力発揮しますね。家庭用のテレビでとなると、ちょっどどうだろうという気はしましたけど。

じっくりいろいろ見てまわって、たっぷり2時間半。十分に楽しめました。子供たちにぜひ見てもらって、宇宙や科学に興味を持ってもらえるといいなと思います。会期は9/23までですが、夏休み後半になると混雑すると思うので、できるだけお早めに。もちろん大人も楽しめるイベントですから、おススメですよ。

[Engadget]宇宙博2014、幕張メッセで7月19日から開催。NASAやJAXAから約500点の展示