stellacadente.blog

がんばりすぎずにあるこうや。

「スポーツ都市つくば」がはじまる

つくば市総合運動公園の基本計画がまとまりました。構想発表から1年半、いよいよ本格的に整備事業がスタートします。

計画案から大きく変わったところはなさそうです。4枚の概要版にまとめられているのを見るのがわかりやすいですが、単純に競技施設を作るだけではなく、合宿にも使えそうな宿泊施設や、一般利用を促進するランニングステーション、スポーツ以外でも利用可能なイベント広場、産官学の研究拠点にできるスポーツ科学センターなど、多様な施設の導入が計画されています。総工費239億円、着工から完成までまる9年を要する大プロジェクトです。

主要な競技施設としては、総合体育館、陸連第2種公認相当の陸上競技場、サッカーとラグビー兼用のフットボール場、50m×10レーンの屋内プールといったところ。いずれも国際試合の開催を念頭に置いたもので、さしあたり2019年のラグビーワールドカップと茨城国体、2020年の東京オリンピックパラリンピックがターゲットになります。競技会場に選定されることは難しくても、選手団のキャンプを誘致できれば、運営ノウハウや実績を蓄積したり、地域へのアピール、全国的な知名度アップにも役立ちます。タイミング的には絶好のチャンスなので、新規性や地の利を活かしてぜひとも成功させてもらいたいです。

工期は3期に分かれていて、2018年目標の第1期は総合体育館とフットボール場が整備されます。体育館は固定席3000人、可動席2000人の計5000人収容という大規模なもので、市内どころか茨城県内のもなかなかないレベル。折しも日本バスケットボール協会の改革を担う「JAPAN2024タスクフォース」が、男子プロリーグの参加新基準のひとつとして「5000人収容のホームアリーナを準備し、ホームゲームの8割程度以上を開催すること」を挙げたのは、記憶に新しいところです。現在NBLに参加している「つくばロボッツ」が全国リーグに参加するには重要なファクターになると思います。

フットボール場は164×90mと巨大。サッカーのピッチは105×69m、ラグビーは144×70m(インフィールドのみ)らしいんですが、それと比べてもずいぶん大きいです。なんでだろうと色々資料を当たってみたんですが、もしかすると少年用11人制サッカー3面分(80×50m、インフィールドのみ)というのを想定しているかもしれません。基本計画には明記されていませんが、1種から4種までのすべてのカテゴリで使えるということになれば、稼働率も上がるし「つくばでサッカーならココ」というイメージを定着させることもできるかも。スタンドが常設されていれば、お父さんお母さんが子供の活躍を見るのには助かるしね。それなら納得できるサイズです。 ※ちなみに近年JFAが推奨している少年用8人制サッカーは68×50m(インフィールドのみ)

陸上競技場は第2期、2021年が目標です。茨城県南地域で随一の規模と充実度を持ち、全国レベルの大会を開催できるスタジアムを整備することは、この計画の大きな目標です。Jリーグを目指しているジョイフル本田つくばFCや、今季から全国リーグに挑戦するつくばFCレディースのホームスタジアムとなることはもちろん、大学サッカーでは全国的な強豪でもある筑波大や流通経済大学が地元近隣で試合を開催することもできます。Jリーグのスタジアムとしては不備な点もありますけど、しっかりしたホームスタジアムを持てるというのは大きな進歩です。一日でも早く完成してほしい。

アクセスの問題や近隣環境の問題など、まだ超えるべきハードルはたくさんあります。でもどうせ作るなら、妥協せずにしっかりしたものを作ってほしいと思います。高い税金払ってんだからね、有意義に使ってほしい。日本中に誇れる施設になることを願っています。待ち遠しいぞ!