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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第30節 どん底

2013 Jリーグ Division 2
第30節 ジェフユナイテッド市原・千葉△2 - 2△ザスパクサツ群馬
3位(勝点50)→3位(勝点51)

平日にもかかわらず9200人が集まったフクアリでしたが、結果は終盤に追いつかれてのドローゲーム。逆転したところまではよかったんですがね。内容度外視で勝ち星を拾って欲しかったので、なんとも残念です。試合後にはブーイングも起きましたが、さもありなんですよ。

スタメンは少し変わりました。GKは岡本。4バックには右から、キム・ヒョヌン、竹内、山口智高橋峻希。伊藤と佐藤健太郎のドイスボランチ。前線は、米倉、大塚、ナム・スンウ、谷澤の"ゼロトップ"になりました。

序盤からかなりの割合でゲームを支配できていました。ポゼッションを握り、小気味よいパスまわして群馬のディフェンスに的を絞らせない組み立てそのものは出来ていたと思います。ただ群馬の対応は早くて、スリーバックに2枚のウィングバック、ボランチの2枚まで動員してバイタルにしっかり網をかけ、決定的なタテのパスは入れさせてもらえませんでした。ブロックの外側を舐めさせるだけならまるで怖くないですしね。サイドバックが深いところをえぐってもクロスボールはほとんど入れられませんでしたし、「攻めてる感じ」ってのは麻薬ですね。

攻撃にしろ守備にしろ、おそるおそるのプレーばかりで、アクションが全部ワンテンポ遅くなってしまっています。もちろん勝とうと思ってプレーしているんでしょうが、どうも何かにビビッて足がもう一歩前に出てこない。消極的なプレーばかりでは点なんか取れるはずもないわけで、やっぱりチーム全体で意識が合っていないなぁという印象がぬぐえません。交代策も、大岩をライドバックに入れて守備を厚くする手段をとったと思ったら、前線に深井を入れて攻撃を活性化しようとしたりして、どうにもちぐはぐです。淳さんも勝つために必死にいろいろ考えているんだと思いますが、うまく機能してません。見ているほうとしてももどかしい。

群馬の選手たちと比べて、プレーのひとつひとつに思い切りが感じられないんですよね。群馬は、ボールを奪ったらとにかく迷いなくゴールを目指して走り始める。非常に速いテンポと少ない人数でバイタルに進入し、ムリヤリにでもシュートを打って終わる。必ず「攻め切って」います。これに対して、ジェフの選手は何度も何度も周りを見回して、味方が上がってパスの出しどころが出来るのを待っている。その間に相手はリトリートを完了して待ち構え、ブロックを形成してボックス内へのパスコースを潰し終えている。後手後手です。

サッカーの基本の「き」。まず相手に走り負けないことです。走りの「質」を追求できないなら、絶対的な運動量を増やすしかない。夏場で非常に厳しい時期ですが、誰よりも走ったやつが勝つってのは、3年間のJ2暮らしで骨までしみて実感したはずです。あらためて、そこに立ち戻らなければ。ひたすら前を向き、必死に走って、ボールに食らいついて、打って打って打ちまくって、ただひとつゴールを目指す。そういう泥臭いサッカーでいいんです。

すぐ週末には岐阜戦です。夏の岐阜戦には良い思い出がありませんが、とにかく、何でもいいから勝ち星が欲しい。結果を出して、自信を取り戻すしかありません。

[J'sGOAL]【J2:第30節 千葉 vs 群馬】レポート