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がんばりすぎずにあるこうや。

つくば市総合運動公園の基本計画案が出来ました

2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピックパラリンピックを目指して計画策定が進んでいる、つくば市の総合運動公園。12月の委員会で、その基本計画案が提出されました。空き時間を使ってじっくりと読んでみました。

具体的な導入施設の概要は37ページから、鳥瞰平面図は71ページにあります。スポーツ施設としては、陸上競技場とフットボール場、体育館、テニスコート、屋内プール、それに多目的グラウンドといったところ。種類としては基本構想に沿ったものになりました。いろいろと反対意見や慎重意見もあったと思いますが、まずここまでの施設を計画案としてまとめてくれたのはとても良かったと思います。予定されている46haを目いっぱい使って、スポーツ施設と緑地、駐車場をきっちりはめ込んでいます。

陸上競技場は陸連第2種公認になりました。これを作るのがこの計画の一番の目標だったわけで、2種を堅持したのは立派です。1種と2種の違いは、棒高跳び跳躍場や砲丸投げサークルの数と、補助競技場に全天候舗装が必須かどうか。将来的に1種公認施設にグレードアップできるような構想もあるみたいで、茨城県南地域のスポーツの拠点にしようという意欲は諦めてないなというのがうかがえます。収容は15000人。座席はメインスタンド5000席のみで、バックとサイドは芝生です。ここも将来的に座席化できるようになってるといいな。ただ、陸上競技場の建設は第2期工事のようで、完成予定は2021年。2018年完成の第1期じゃないんですね。おかしいな、てっきり先に陸上競技場を作るんだと思ってたんだけど。

そして気になるサッカー場ですが、ラグビーと兼用の「フットボール場」になるようです。2019年を見据えて基本的には国際ラグビーボードの規格に合わせる形で、フィールドは164m×90mと巨大(ラグビーのフィールドは144m×70m、サッカーは105m×68m)。グリスタやレベスタよりもやや広い感じですかね。観客席は1000席で、おそらくこれはメインスタンドのみの整備。平面図をを見るに、いまの計画のままだとスタンドの大幅な拡張は難しいでしょうなぁ。屋内テニスコートや遊歩道がすぐ脇に迫ってますから、ここを広げるのは大変そうです。

そういうわけで、つくばFCが全国リーグに昇格する際には陸上競技場のほうを使うことになりそうです。施設自体は立派なので使えるのは素晴らしいことですけど、せっかく新しくスタジアムを作るのに陸上競技場でサッカーやらないといけないってのが、なんとも不満というかね。専スタで見るほうが絶対楽しいのになぁ。1000人のスタンドじゃJFL規格も満たせてませんから、どうしたって使えません。期待してたんだけどな。残念。

都市公園法施行令では、運動公園におけるスポーツ施設の面積は、敷地全体の50%を超えてはならないと決められていて、なので緑地が多く残ることになります。今回の計画では、ここをキャンプ場や宿泊施設、イベントステージとして整備することになりました。これは良いアイディアだと思います。スポーツ施設だけでは利用率や収入はどうしたって頭打ちなので、緑地部分をどうやって収入源にするかは大きな課題。つくばや教育機関や研究機関も多いし、イベント開催する団体も結構な数があります。需要はあるんですよね。スポーツイベントと上手くコラボレーションできれば、相乗効果も生まれるかもしれない。よく考えたなー。上手くいくといいな。

計画は今後、2月の委員会で基本計画として確定し、新年度から実施設計がはじまります。全てが完成するのは10年後です。壮大な計画だな。僕が払ってる税金も使われる計画なので、これからも続けてウォッチして行こうと思います。


ところで、つくばFCは今季の目標として「JFL昇格」を掲げました。2013年の地域決勝の出場した際に「つくば市内にJFL規格を満たすスタジアムがない」ことを理由に昇格を断念したので、それからたった1年での方針転換に驚きました。どういう事情があったのかわかりませんが、関東1部は厳しいリーグですからね、目標は高く持ちたいということかもしれません。スタジアム問題にどう決着をつけるのかが気になりますが、それはそういう事態になってから見ていけばいいかな。今季は全社にもしっかり出場したいし、天皇杯もいいとこまでいきたいです。強くならねば。