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がんばりすぎずにあるこうや。

つくばFCのシーズンも残りわずかです

長いようであっという間だったリーグ戦が終わり、つくばFCの男女トップチームは束の間の落ち着いたオフ期間になりました。シーズンそのものはまだ終わっていませんが、リーグ終盤戦を簡単に振り返ろうと思います。

初の優勝争いを見事に闘い抜いた【ジョイフル】

ジョイフル本田つくばFC
第51回関東サッカーリーグ1部 全日程終了 2位(勝点41、13勝2分3敗、得失点差+27)

VONDS市原との優勝争いを繰り広げ、高い緊張感の中でリーグ終盤戦を戦ったジョイフル。第6節で市原が流経大FCに敗れて自力優勝が復活し、1ポイント差で第8節にアウェイでの直接対決に挑みましたが、痛恨の逆転負け。リーグ優勝の可能性は潰え、同時に今季のJFL昇格の可能性も消滅しました。

負傷離脱していたボランチの小黒が復帰しで攻撃に厚みが増し、終盤6試合中5試合で複数得点をマーク。橋本に代わってコンビを組んだ塚本は攻守のバランス感覚が非常に優れていて、堅牢な最終ラインと活発な攻撃陣とを結ぶリンカーとして大活躍しました。守備陣は6試合中4試合を完封。攻守が噛み合ったチームは後期7連勝を果たし、首位を走る市原に強烈なプレッシャーを与え続けました。

シーズン通算43得点は、市原(44得点)に次いで2位。エース池田は最終節にPKによる2ゴールを積み増して通算14ゴールとし、リーグの単独トップスコアラーを獲得しました。アシストも6つ記録し、名実ともにジョイフルの高い攻撃力をけん引してくれました。また17失点はリーグトップで、センターバックにコンバートされた深澤とボランチの塚本のセンターラインがハマッた形。平均失点も1.0を下回り、チームの躍進を支えました。

最終的に優勝することができず、昇格の望みがなくなってしまったことは本当に残念で悔しいですが、選手たちからも「今年はチームが大きく変わった。みんな自信をもってやれている」という声が聞こえてくるとおり、シーズンを通して「強いつくば」を強烈に印象付けたのは間違いありません。なにより「今年はサッカーをやっていて本当に楽しかった」という選手が、出場機会の多寡にかからわずとても多かった。アマチュアとはいえ非常に高いレベルと緊張感の中でリーグ戦を戦い、チーム全体で気持ちを切らすことなく最後まで闘い抜いた。その気持ちの強さやモチベーションの高さは、スタンドから見ていてもひしひしと伝わってきました。

このチームで全国大会を戦えないのが本当に残念で仕方ありませんが、来年につながるシーズン終盤戦であったことは間違いないし、来季に向けて決意を新たし、さらに戦力と環境を充実させて、また1年しっかり戦ってくれるものと信じています。

残留決定とならずも成長の兆しを見せる【レディース】

つくばFCレディース
2017 プレナスチャレンジリーグ プレーオフ 全日程終了 12位(勝点0、0勝0分3敗、得失点差-8)
第39回関東女子サッカー選手権 第7位 皇后杯本大会出場権獲得

プレーオフで下位グループにまわったレディースは、短期決戦の3試合でよもやの3連敗。3年連続で入替戦にまわることになってしまいました。JFAアカデミー福島との初戦で0-4の大敗を喫した時点でかなり不利な状況になってしまいましたが、その後も勝ち点を詰めずに総合順位で最下位に。厳しい残留争いが続きます。

プレーオフの3試合はすべて現地で応援してきましたが、8失点という守備もさることながら、ひとつも得点を奪えなかったことがショックでした。初戦の福島戦はショートカウンターから決定機もあり、さらに北海道戦では丁寧なビルドアップからのチャンスシーンやサイドを広く使った攻撃バリエーションも見せて、得点の気配や決定機はそのものは作れていました。いましたが、結局はラストパスやシュートの精度、ボックス内での一瞬の判断などの差で相手を上回れなかった。最後の福岡戦は激しい雨と寒さの中での厳しい試合だったとはいえ、チャンスシーンそのものが少なく、3失点という結果もあってショッキングなゲームになりました。大変に苦しい3週間になってしまいましたね。

一方で、プレーオフの翌日からはじまった皇后杯の関東予選では、ベスト8に進出しながらも昨年の続き第7代表決定戦までもつれました。延長戦からPK戦まで戦う「フル残業」となりましたが、しぶとく粘り強く戦い続けて競り勝ち。昨年は逃してしまった皇后杯本大会への最後を切符を、今年はしっかりと掴み取りました。

プレーオフ3試合ではゼロだった得点が、皇后杯予選4試合では毎試合の合計6ゴール。PK戦が3回あって記録上は「3分1敗」ではありますが、得点が獲れるようになったこと、そして何よりビハインドの状況でも気落ちすることなくひたむきにゴールを目指して闘い抜いたことは、目に見える大きな変化でした。遠藤や藤井など負傷離脱していた選手も復帰してきてメンバーも揃いつつあり、守備が徐々に安定するとともに攻撃陣も活性化されてきました。試合内容としてはいまだ苦しいものがあるにせよ、本大会と入替戦に向けて非常に期待を抱かせてくれる状況になっていることは間違いありません。

ジョイフルもレディースも、このあとはしばらくオフシーズンになります。激闘が続きましたから、まずは疲れた体をしっかり休め、心身ともにリフレッシュしてもらえればと思います。そして、この中断期間を有効に使って、チームとしての結束を再度高めて、最後の戦いに臨んでほしいと思います。

ジョイフルの公式戦はKSL市原カップを残すのみとなりました。関東リーグ1部と2部に所属する20チームが参加するカップ戦。その後につながる大会ではありませんが、来季に向けての準備がすでに始まっているのを考えれば、特に若手にとっては実力をアピールする重要な大会ということになります。特にアタッカー陣には、今季はなかなか出場機会をつかめなかったプレイヤーが多くいるし、そのいずれもポテンシャルは高いものを持っています。来年3月の天皇杯予選、来季の関東1部リーグに向けて、気持ちを新たにして臨みたいところです。

レディースは、まずは10月末からの皇后杯本大会に挑みます。全国各地域の予選を勝ち抜いてきた強豪が集う一発勝負のノックアウトトーナメント。出場チームはどこも強いですが、しかしハイレベルな関東を闘い抜いてこの場にたどり着いたつくばFCにだって、互角以上の戦いができるチャンスはあると思います。実力をしっかり出し切って、そして何よりせっかくの全国大会を存分に楽しんでもらいたいと思います。ジョイフルは残念ながら全国大会進出を逃しましたが、代わりにレディースが全国に連れて行ってくれるのいうのが本当に嬉しい。僕としても、1回戦を戦う機会はなかなかありませんから、しっかり楽しんでこようと思います。

そして12月には、チャレンジリーグ残留をかけた入替戦を戦います。これがラストチャンス。崖っぷちですが、前述のとおり僕自身は全く悲観していません。入替戦まではまだ2か月ありますし、さらに離脱者も復帰して戦力を充実するでしょう。ポテンシャルの高い選手がそろっていることは分かっているので、ケガなくメンバーがそろえば十分に勝機はあります。やれることをやりきって、シーズンの最後、ホーム・チャレスタで笑顔で終えるだけです。

遠征クライマックス

つくばFCの男女トップチームのリーグ戦が終わり、ジェフレディースもリーグ戦は残り1試合。ようやく忙しかったシーズンも少し落ち着いてきました。ジェフのトップチームは、残り7試合の時点で6位横浜FCまで10ポイント差と、プレーオフ進出は今年も厳しそうな状況。ジョイフルの市原カップはその名の通り市原市での開催なので近場。となると、遠方への遠征は女子チームの数試合のみということになります。

ただ、どれも現時点で試合会場がはっきりしていないのがコワいところですね。皇后杯は今週中にも組み合わせが発表されると思いますが、「負けたら終わり」なので先走って手配してしまうわけにもいかないし。またつくばFCの入替戦は12/9(もしくは10)にアウェイゲームがありますが、対戦相手が決まるのがなんと11/26なんです。試合の2週間前なんですよ。交通の手配が間に合わなかったらどうしてくれるんだ。

各チームとも公式戦は残りわずか。今年のチームを見られる機会も少なくなってきました。それぞれに目標があって、上を目指したり来年につながるよう精いっぱい戦っています。たくさんのチームを追いかけるのは大変だけど、言わずもがなどれも真剣勝負。気力と体力を振り絞って、残り少ないシーズンを走り抜けようと思います。

小さいiPhoneがほしいのに

毎年秋の恒例になったAppleの新製品発表会が今年も行われ、新製品「iPhone8/8Plus」と「iPhone X」、それに「Apple TV 4K」「Apple Watch Series 3」が発表されました。事前に多くのリーク(という名の単なる情報漏洩)が出回っていていろいろと予測はされていましたが、あらためて公式情報を眺めると、よくもまぁ毎年これだけの新機能/性能を詰め込んでこれるものだなと。テクノロジーの進化やエンジニアの探求心には舌を巻きますね。 

[Gizmodo]今日アップルが発表したものすべて
[LifeHacker]iPhone 8/iPhone 8 Plus、知っておくべきことすべて
[Engadget]iPhone 8/Plus発表。「いつも通りの使い勝手」を保ちつつ最新世代の性能を備えた新主力機
[Engadget]iPhone X正式発表。次世代感満載の超狭額縁デザインに5.8型有機EL画面と最新技術を結集
[Engadget]Apple Watch Series 3発表。音声通話も可能なLTE通信対応で実用度アップ、処理速度は70%強化

前世代との比較を見てみると、機能面では魅力的な進化が多いです。プロセッサの高速化はもちろん、ディスプレイとカメラの進化、バッテリーもやや長寿命になっています。ワイヤレス充電も対応していますが、僕の生活スタイルではワイヤード充電のほうが合ってる気がしますね。ただこれも使い方次第で、車内で使うときなんかは便利かも。

とはいえ、僕はこれらの新iPhoneを買う気はそれほどありません。理由のひとつは単純に「高いから」。8万とか12万とか、ポンと出すレベルの値段ではないなーっていう。普段からいろいろと切り詰め切り詰めして生活していますが、その切り詰めたお金は別にiPhoneのためのものではないしねって思うので。

もうひとつの理由は、本体サイズが大きいからです。僕は2年ほど前に格安SIMに変えて、そのタイミングで中古のiPhone5sにしたんですけど、iPhone7が発表されたタイミングにもかかわらずわざわざ5sにしたのは、4.0inchサイズのモデルが欲しかったから。4.7inchサイズだと大きすぎて片手で操作できないので、ちょっとシンドイのよね。機能的にはまぁ十分で、5年落ちになった今でも元気に動いてくれています。

新しいiPhoneの発表と合わせて、4.0inchモデルが出てくれないかなーと毎年期待しているんですけど、まるっきりその気配はないのですよね。いうほど需要がないんだろうな。僕のiPhone5sも、だんだんバッテリー寿命に近づいている気がするし、iOSもいよいよ来年あたり更新打ち止めになりそうだし、Appのサイズが年々大型化してストレージもキツキツに(なんせ16GB)なってるので、そろそろ買い替えないととは思うのです。現状では唯一の4.0inchモデルである「iPhone SE」が値下げしていよいよ3万円台になるということなので、結局はこれしかないのかな。

Appleさん、小さいiPhone出してくれませんかね。

なでしこ1部第11節 初ゴール記念日

2017 プレナスなでしこリーグ1部
第11節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース〇1 - 0●AC長野パルセイロ・レディース
2017/08/19(Sat.) 17:00 長野Uスタジアム
6位(勝点15)→5位(勝点18)

歓喜の優勝から1週間が経ち、早速リーグ戦が再開しました。10試合を経過した時点でジェフレディースは5勝5敗の6位。目標に掲げた「シーズン10勝」を達成するにはなかなか大変な状況ですが、大きな成果をあげた勢いをもって、残り8試合を一気に駆け抜け、上位進出を狙います。再開初戦は長野とのアウェイゲーム。僕自身はじめての南長野ということで、真新しいスタジアムを楽しみに行ってきました。

昨シーズン1部に昇格した長野とは、今季のカップ戦を含めてここまで5回対戦。そしてその全てでジェフが勝っています。日本代表選手を擁し、ベレーザINACにも引けを取らないサッカーで昇格初年度で3位と大躍進したチームですが、ジェフはなぜか勝てている。果たしてその流れがこの試合でも続くことになりました。

前半は圧倒的にジェフ優位の試合展開。大心臓の瀬戸口さんを中心にして、前線と両サイド、さらに両サイドバックまでが攻撃参加し、面白いようにボールがつながる理想的な展開でした。コーナー5本、直接FKが8本という数字が、いかにゲームを支配していたかを物語っています。それでもシュート自体は4本とフィニッシュチャンスまで持ち込むのには苦労したし、流れからの得点は奪えずじまい。頼れるフィニッシャーがいないというのは、全員がゴールを意識できる反面、決定機をモノにできないことが多いという側面もあって、なんとも難しいものです。

この試合、昨年からずっとボランチで起用されてきた"鴨ちゃん"こと鴨川実歩が、ひさしぶりにツートップの一角で起用されました。元々はアタッカーとして"次世代のエース"を期待されていただけあって、ゴールに向かう積極性と得点感覚・嗅覚は健在。前半から何度も長野の最終ラインの背後を取り、決定的なチャンスを数多く演出しました。後半にはゴールまで2mの位置で絶好のパスを受けて、あとは押し込むだけ!というシーンまであったものの、残念ながらゴールはならず。ただ、ボランチで培ったバランス感覚も相まってプレーが非常に洗練されていて、大きな存在感を示したことは確かです。

この日のジェフレディースの選手たちは、みんな自信をもってプレーしていました。カップ戦で優勝し、ブレずに続けてきたサッカーで大きな成果を挙げたこと、強豪チームを相手にしてもロースコアでも勝ち切ってきたことが、「自分たちはやれる」という自信につながっているんでしょう。ボールを持つと迷うことなくルックアップしてゴールを目指すし、周りも仲間を信じて果敢にオーバーラップを仕掛けています。勝つことが、選手とチームを強くしてきたということですね。

さて、ごひいきの上野紗稀ちゃんですが。

サイドバックでフル出場。休みなく毎週稼働していますが、しっかりコンディションを維持してフルタイム出場を続けています。今年は最終ラインに負傷離脱がほとんどなくて、同じメンバーで守備を安定させることができています。一番後ろがしっかりしているというのは、チームにとってのはとても大事なことですね。

左サイドの相方が深澤さんになったり成宮になったりと状況がいろいろ変わりますが、基本的にはラインをしっかり保って、ミドルサードから後ろのディフェンスを安定させるのが最優先事項になっています。攻撃参加は、前が成宮になったときのほうがやりやすいみたいですね。今回はジェフがポゼッションを多くとれたので、普段より積極的に前に出て左サイドのアクセントになっていました。

後半40分、左からのCKがグラウンダーで流れてくると、ファーサイドから一気に距離を詰めて左脚でハードヒット。中野の左足に当てられましたが、そのままゴール右隅に吸い込まれていきました。

なんというか、ちょっと信じられなかったですね。CKのときに、今までより1列前にいてセカンドボールに備えているのは分かってたんですけど、そんなオプションがあるとは思ってなかったので。一瞬遅れて、シュートしたのが見慣れたポニーテールだと気づいたときには、もうボールはゴールに入ってました。なので、ゴールそのものの喜びと少しの混乱とがダダッときちゃって、ちょっとしたパニックにw

とはいえ、言うまでもなくすっごく嬉しかったです。せっかくカメラ持ってってたのに、すっかり忘れてわーわーはしゃいでしまったw 上野ちゃんの個人チャントもようやく初披露!ちょうどこの日の試合前に、集まったサポで個人チャントを練習してたんですが、それが通じたのかね。

だって、ずーっと待ってたんですよ。あれはもう3年も前のことですけど、臨海でのナイトゲームのあとに力強く「チャンスは少ないかもしれないけど、でもゴールは常に狙ってるんで!」って言ってくれたんですよね。今でもはっきりと覚えてます。昨年はダンマクにも「点を獲る!」って書いてくれました。変なプレッシャーをかけても良くないと思って、本人と話すときはあまり話題にしませんでしたけど、やっぱりずっと期待してた。それがアウェイの、しかも反対側のゴールっていうのはなんとも"らしい"ですね。待ちに待った瞬間をこの目で見られて、本当に嬉しいです。

今年は昨年ほど試合を見に行けてなくて、ホームゲームすら欠席することもあって、太鼓のおねーさんに「来ないと上野が点決めちゃうよー?」って脅されまくってますけど(笑)、でも一生に一度の「初ゴール」をちゃんと見られて良かったです。本人も嬉しそうでしたね。

この上野ちゃんのゴールが決勝点。リーグ後半戦を幸先よく勝利でスタートできました。シーズン10勝という目標を達成し、ひとつでも上の順位で終わるために、これからもみんなでしっかり戦っていきましょう。

なでしこL杯1部決勝 どこまでもジェフレディースらしく

2017 プレナスなでしこリーグカップ1部
決勝 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース〇1 - 0●浦和レッドダイヤモンズレディース
2017/08/12(Sat.) 19:00 味の素フィールド西が丘

あの悔しさから1年。ジェフレディースが再び決勝戦の舞台に戻ってきました。日本女子サッカー三大タイトルのひとつ「プレナスなでしこリーグカップ」を賭けて、西が丘での頂上決戦。昨年ベレーザに敗れて準優勝に終わった雪辱を果たすために、強い気持ちで臨むファイナルです。トップチームの試合が前日金曜日だったこともあり、いつもより多くのサポーターがゴール裏に集まりました。

決勝の相手レッズレディースには、今季リーグ戦第2節のアウェイゲームで2-3で惜敗しています。チームとしての彼我の差をそれほど大きく感じる試合ではなかったものの、スペシャリティと高いクオリティを持つ選手をそろえるレッズレディースの攻撃を抑えきるのは容易ではない。かといってボールポゼッションを多く取れるわけでもない。ならばどうするか。

簡単なことでした。「技術の差を、運動量の差で埋める」。それは、前任のジャンボ上村監督の時代から現在の三上監督まで、脈々と受け継がれているジェフレディースのDNA。労を惜しまないフォアチェックと、ライン際までボールを追い続ける粘りと、身体をぶつけ脚を出し相手に楽をさせないしつこさ。そうやってジェフレディースのサッカーはできているのです。

ポゼッションも技術的なアドバンテージも、やはりレッズのほうが圧倒的に上でした。猶本も柴田も筏井さんも、塩越も菅澤さんも、みんなめちゃめちゃ巧いです。パスやキックの精度も、ポジショニングとカバーも一級品ばかり。それでも、にっしーは我慢強く菅澤さんに張り付いて決して自由にさせなかった。サクさんは的確なカバーと見事なスライディングでピンチを芽を摘んだ。美里さんと上野ちゃんも両サイドでボールをかき出しつづけたし、根本さんは終始安定したプレーを見せてゴールを守り抜きました。

前線でも、成宮が前半から前線で走り続け、深澤さんがいつもように頑張り、後半は安ちゃんがダイナモぶりを見せ付けてレッズの中盤とバックスにプレスをかけまくりました。これが最終盤になって大いに効きました。残り15分を切って、レッズの選手たちの脚が明らかに止まりましたからね。

延長も見えた後半追加タイムに、中央をドリブルでスルスルと上がった瀬戸口さんが、満を持しての左脚一閃。平尾の左手をかすめてゴールポストの内側にヒットしたボールは、そのままネットを揺らしました。ゴール裏は大爆発でした。あの瞬間の景色と興奮は、いま思い出してもゾクゾクします。

それから1分半の時間をきっちりクローズして、待ちに待った「優勝」の瞬間へ。嬉しかった。本当に嬉しかったです。チームとしてはじめてのタイトル獲得を、その真ん中で体験できて、みんなで喜ぶことができた。選手とコーチ陣とスタッフと、大勢のサポーターの必死のがんばりが報われて、本当に良かったです。
僕はジェフレディースの試合に通うようになってまだ5年目と浅いし、普段はメインスタンド見ているようなぬるいサポーターですけど、それでも想いを込めて応援してきたチームの選手たちが喜びを爆発させているのを見られたのが嬉しかった。おめでとうジェフレディース!悲願の日本一だ!!

思えば、一番大事だったのは「いつもと変わらない」ことだったんだなと思います。決勝だからといって、変に気合を入れすぎない。普段どおりに準備をして、いつものように試合に入り、ずっと積み上げてきたサッカーをする。選手全員が共有する「走る、闘う」の哲学を貫いて、ホイッスルが鳴るその瞬間までひたすら走ってひたすらファイトをし続けた。サポーターも、これまでと同じように横断幕を準備してアメグレを歌い、変わらず熱く応援する。みんながいつもどおりに「らしさ」を出し切ったことが、一番の勝因だったんだろうと思いました。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんです。

サイドバックでフル出場。これで今季のカップ戦は、10試合を900分フルタイム出場ということになりました。アタッカーが比較的充実したことと同じポジションにバックアップが見込めないことで、昨季のように試合途中にポジションを前に上げることはありませんでしたが、それでも攻守の両面で存在感を発揮し続けた大会になりました。

勝戦でも、レッズレディースの強力な攻撃陣を前にして一歩も引かず、終始冷静な対人守備とカバーリングを貫徹。準決勝と決勝を通じて左サイドを決定的に崩されることはありませんでした。大舞台での2試合連続完封は本当に見事です。
守備に重きを置いた分攻撃の強みを発揮する場面はそれほど多くはありませんでしたが、それでも後半にショートカウンターから中央のボックス手前までオーバーラップするシーンもあって、隙あらば狙っているぞという積極性を見せてくれて嬉しかった。

後半AT、中盤でのプレスから奪ったボールが瀬戸口さんに渡るのを見るや否や、左サイド奥のスペース目掛けておよそ50mの激走フリーラン。これに木崎が釣られてシュートコースが空き、瀬戸口さんの決勝ゴールを呼び込みました。90分を超えてもあれだけのロングスプリントができる。これこそが上野ちゃんの真骨頂です。その強みが、最高の形で結実しました。

今シーズンのはじめ、自身の環境が変わる最中に並々ならぬ決意で身に着けた、左腕のキャプテンマーク。ジェフレディースの初めての優勝カップを、最初に高く掲げる権利を、ずっと応援してきた選手が手にできたというのが、何よりも本当に嬉しかった。ゴール裏でのセレブレーションで、両手でカップを高々と突き上げる上野ちゃんのはじけるような笑顔が、とっても印象的でした。でんぐりのときの「せぇーの!」の掛け声も、いつもよりハイトーンでしたね。「私たち!ジェフ!」も目の前で見られて、最高の時間でした。

長らく勝てていなかったレッズに勝って、優勝カップを勝ち取ることができて、本当に良かったです。リーグカップはこれで終わりますが、すぐにリーグ戦が再開します。リーグ戦は残り8試合。ひとつでも上の順位でフィニッシュできるよう、変わらず応援していこうと思います。


つくばFCも夏休みです

梅雨もとうに明け、学生はもう夏休み。会社勤めの人たちもお盆休みが近づいています。つくばFCの男女トップチームが所属する関東サッカーリーグプレナスチャレンジリーグも、夏の中断期間に入りました。シーズン中盤を振り返ると共に、終盤戦の戦いを展望してみます。

苦難に耐え優勝争いを続ける【ジョイフル】

ジョイフル本田つくばFC
第51回関東サッカーリーグ1部 後期第3節終了 2位(勝点26、8勝2分2敗、得失点差+15)
第53回全国社会人サッカー選手権東予選 2回戦敗退

ジョイフルはリーグ戦の3分の2を消化して夏の中断期間に入りました。後述する全社予選での大敗後に2分1敗とやや失速しましたが、後期に入って3連勝と復調。首位のVONDS市原との直接対決で敗れたのは痛手でしたが、しかし未だ4ポイント差で2位を快走しています。残り6試合となった現時点で、3位の那須とは4ポイント差(市原と8差)、4位横浜とはさらに2ポイント差(同10差)で、得失点差も市原に次ぐ2番手に位置しているので、優勝戦線では2チームがやや抜け出している形です。

前回の中断後すぐの失速は、ボランチの小黒とセンターバックの山崎が離脱したことが大きく影響していました。強固なディフェンスラインを形成する核となっていた山崎に加え、攻守両面でチームの大心臓である小黒が同時に抜けてしまったことで、ジョイフルの最大の強みである中央の硬いと迫力が失われてしまいました。失点数が暴発することこそなかったものの、チーム全体でカバーした結果として攻撃力にも影響が出てしまい、支配率とスコアの面で相手を圧倒することが難しくなってしまいました。

後期に入って、中央にコンバートされた深澤が持ち味のカバー精度を発揮し始め、また中盤では塚本や平賀が躍動するようになり、相手関係もあって勝ち点を順調に積み重ねています。先発を獲得したGK西尾もしっかりと本領を見せて勝利に貢献しています。ただ、「強い攻撃と堅い守備」の両立を取り戻すには至っておらず、上位との対戦を前にして不安要素があることも事実。
ですが、ジョイフルが優勝争いに絡んだまま夏を迎えるのは初めてのこと。現状では首位市原を射程圏におさめている唯一のチームです。これを起爆剤にして地域を盛り上げ、より多くのサポーターを集めて追撃体制を強めたいところです。

一方で、JFL昇格へのもうひとつの道である全国社会人サッカー選手権の出場を逃したことは、非常に大きな衝撃でした。市原のセカンドチームに対して、立ち上がりに大量失点を喫しての大敗。悪い夢でも見ているかのような感覚で、悔しいというか、試合後にはしばらく呆然としてしまいました。前日にJ1鹿島との練習試合をこなしていてその疲労が色濃く出てしまったのか、1週のブランクが悪いほうに作用してしまったのか。昨年躍進を遂げた大会への切符を手にすることはできませんでした。

小さな希望を見出した【レディース】

つくばFCレディース
2017プレナスチャレンジリーグEAST 全日程終了 6位(勝点7、1勝4分10敗、得失点差-24)

レディースのトップチームはレギュラーシーズンの全日程を終了しました。チャンスも作り得点もそれなりに奪いながらも勝ち星に恵まれず、大変に苦しいシーズンになりましたが、最終節のホーム大和戦で待望の今季初勝利。はじけるような笑顔と嬉し泣きのあふれる中でバンザイ三唱して、いい形で区切りを迎えることができました。ひとつの光明を見出して、1か月半の中断期間に入りました。

15試合で7ポイントという成績は一昨年と同じですが、34失点という数字が示す通り、守備の安定性を著しく欠いたことが低迷の原因であることは、言うまでもありません。今季就任した内田監督は、どちらかというと中盤と最終ラインでブロックをきちんとセットして、ポジションとビルドアップを確立するところからサッカーを始めるタイプの指導者でした。そういうタイプのサッカーを指向しているのに、肝心の守備が巧くいかないのでは、そもそもサッカーにならない。主力級の長期離脱が重なったことも影響して、内田監督の得意とするサッカーを表現できたことは、残念ながらただの一度もありませんでした。

ただ、悪いことばかりだったわけではありません。エース豊嶋の絶対的なスピードは健在で、その強みを活かした得点を6つも獲得しました。シーズン6得点は、つくばFCレディースの個人記録としてはCL昇格後最多です。またゲームメイカーの亀井は、守備面での不安が拭えず先発出場の機会を減らしましたが、それでもその攻撃センスはチームのリズムを大きく変えましたし、やはり必要不可欠な戦力です。他にも、攻守で懸命にファイトし続ける三間、スランプと脱しつつある井上藍、ようやくコンディションが上がってきた水島など、今後に向けての好材料は多いと思います。

観客動員のおはなし

男女ともホームゲームは9月の1試合ずつを残すのみとなりました。ここまでの観客動員を軽くまとめてみたところ、有料試合ベースでは男女とも昨シーズンから大幅な動員増となっています。チャレスタに通っていても徐々にファンが増えているような感覚はなんとなくありましたが、数字の上でもそれが裏付けられた形。いわゆる「固定客」もけっこう増えたんじゃないですかね。

今季はつくば駅周辺で街頭PRを実施したり、マッチデースポンサーも多く付けて、いろんな方面から「地域に名前を売る」ためのアプローチを展開しています。筑波大学筑波学院大学などの近隣大学とも協業して、多方面にPRをしているし、街中でつくばFCのフラッグを見る機会も増えてきました。今季は特に女子の競技成績が上向かず苦戦しましたが、それでも有料入場が増加しているのは、こうした施策が奏功したことの証左に他なりません。

9月の2試合は、男女ともシーズン佳境の重要な試合になります。ここでいま一度しっかり地域にPRして、できるだけ大勢の観客を迎えてシーズンを締めくくりたいところですね。

いざ、『クライマックス・セプテンバー』へ

男女ともいよいよシーズンの最終盤を迎えます。何よりも『結果』の求められる9月決戦は、ホーム開催が少なく地の利が活かしづらい難しい環境。それでも、なりふり構わずに勝ち星をあげていくしかありません。

2週間のサマーブレイクを挟むジョイフルは、残り6試合をノンストップで戦い抜きます。終盤になるに従って1試合ごとの価値もグイグイ上がっていきますが、勝負どころの6節・8節・9節に上位との対戦が組まれているというタフなスケジュールです。重要でない試合などひとつもありませんが、まず中断明けの2試合、下位の日立ビルとさいたま相手にきっちり6ポイントを獲ることが大事。続く2試合をしぶとく戦って首位に食らいつき、満を持した状態で首位・VONDS市原とのアウェイゲームに臨みたい。

このチームがJFLに昇格するには、強豪ひしめく関東1部で優勝するしか道がありません。優勝できなければ、2位も6位もかわらない。強い気持ちと力を結集して、唯一無二の目標を達成できるよう戦い続けましょう。

レディースは全国リーグ残留をかけて、3試合の超短期決戦に挑みます。プレーオフで残留の権利を勝ち取れるのは、4チーム中上位2チーム。そのためには、2勝か、得失点差を稼いでの1勝1分が必要です。今季これまでの戦績を考えると相当ハードルが高そうに見えますが、しかしレギュラーシーズンの結果はもはや関係ありません。数字の上では完全に横一線から再スタートするサバイバルです。夏の中断期間に技術とチーム力を蓄え、前を向きゴールを奪い勝利を目指して、全力で戦うのみです。

また9月下旬からの皇后杯の関東予選がスタートします。一昨年・昨年と「あとひとつ」が勝てずに本大会出場を逃してきました。今年こそその壁を打ち破りたいところです。

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J2第18節/なでしこL杯1部第3節 "普通"のための、普通じゃない努力

2017 明治安田生命J2リーグ
第18節 ジェフユナイテッド市原・千葉△1 - 1△アビスパ福岡
2017/06/10(Sat.) 13:00 フクダ電子アリーナ
14位(勝点23)→13位(勝点24)

2017 プレナスなでしこリーグカップ1部Aグループ
第3節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース〇2 - 1●AC長野パルセイロ・レディース
2017/06/10(Sat.) 17:30 フクダ電子アリーナ
1位(勝点3)→1位(勝点6)

共にトップリーグで活動する男女のチームを保有するジェフが、はじめて男女のダブルヘッダーを開催することになりました。ダブルヘッダーというのは、同じ日・同じ会場で2試合を開催するということで、この日は13時から男子トップチームのJ2の試合を、そのあと17時半からレディースのなでしこリーグカップの試合を開催するというスケジュール。男女同時開催は過去にアルビレックス新潟が何度か実施していたり、つくばFCはもう何度も経験しているので、それ自体は僕にはなじみのあるもの。ですが、ジェフがそれをやったら何が起きるのか、どうしても時間が空いてしまう試合と試合の間はどう手当てするのか、スタンドは、ゴール裏はどんな雰囲気になるのか、とても興味がありました。ワクワクと若干のドキドキを抱えて、フクアリに向かったのです。

J2の試合が終わる15時までは、まったくいつも通りのジェフのホームゲームでした。この日はヤックス・マッチデーでしたので、大量のサンプリングが詰め込まれてパンパンに膨らんだ買い物袋がそこかしこに見られるのはある種"異様"でしたけど、毎年のことなので見慣れたものです。ヤックスの日は屋台村に人が減って行きやすくなるので、グルメを楽しむにはいい機会なんですよね。ちょうどお昼どきでもあったので、いつもより余計にお金を使ってしまいました(笑)

試合はゴールレスでのドロー。初先発の山本海人がビッグセーブを連発したり、ウェリントンとポッピの強力なツートップにしっかり組織的に対応できたことで無失点。攻撃陣も何度も相手ゴールを脅かしたし、終了間際には大変に惜しいシーンも複数ありましたが、結局は得点を奪えずじまいでした。それでも首位から勝点を獲れたこと、ホームでは変わらず無敗を継続していることは、とても素晴らしいことです。選手が多少入れ替わってもサッカーのクオリティは大きく変わらないというのは大事なことで、エスナイデル監督のコンセプトが少しずつ"チーム全体に"浸透しつつあることの証左でもあります。焦らず、ブレずに続けていくことが、今は大事なんじゃないかな。

ここからレディースの試合開始までは2時間半空いていたわけですが、12JEFでちょっと買い物をし、フクスクとフクアリビジョンでのイベントをちょっとずつ見て、おやつ的にサマナラのカレーを食べたりしてたらあっという間に時間は過ぎちゃいました。16時にはレディースの横断幕を張るお手伝いを始めたし、選手がアップを始めればあとはいつもの「レディースのホームゲーム」。サインボール投げ、選手紹介、選手コール、アメグレ。
違ったのは、MCをJ2から引き続いて蒲田さんと道代さんが勤めてくれたことと、選手紹介が男子トップチームと同じメロディとエフェクトを使って派手になっていたこと。レディースの試合によく行っている僕は、いつもと違う演出にちょっと興奮しましたけど、逆にあまりレディースの試合を見ないという人たちに「いつもの」演出も見てもらいたかったかなという思いもあったりして。まぁわがままなものですね。

試合は前半をビハインドで折り返したものの、後半の2ゴールで逆転勝利。3ゴールすべてが反対側だったので、落胆も歓喜もなんともふわっとしたものになってしまいました。安斎さんはここのところ出場機会を減らしていましたが、大事な試合での途中出場で、ファーストタッチで値千金の逆転ゴール。ヒロインインタビューでは涙ぐむ場面もありました。ホッとしたんでしょうねぇ。長野は昨年1部に昇格していきなり3位に躍進するなど力のあるチームですが、ジェフレディースはなぜか相性が良い。これで通算4度目の対戦ですが、なんと全勝なのです。いつもきまって泊志穂にやられるんですが、最終的にはきちっと勝って終われる。不思議なものです。
僕は珍しくゴールの真裏3列目にいたんですけど、あの位置ってまぁー見づらいですね!慣れてないのもあるでしょうけど、遠近感を奪われてしまってうまく状況をつかめないままでした。ゴール裏はいつもの3倍くらい人がいましたね。公式記録では2181人。男子トップの10497人と比べると見劣りしてしまいますが、それだけに勝って終われて本当に良かったです。

ご贔屓の上野紗稀ちゃんは、左サイドバックでフル出場。リーグ戦、カップ戦ともフルタイム出場を続けています。今シーズンはサイドでの上下動を繰り返す回数がグッと増えたように思いますが、そんなのをものともせずに走り続けています。対人の守備やボールをしっかり見据えてのフェアなチェック、またアタッキングサードの深い位置への走り込み、中盤でのボール捌きなど、プレーの一つひとつが洗練されてきています。コンディションも良好のようで、常に視野を広く冷静にピッチを見てプレーしているし、スプリントの連続になっても90分間しっかり走り切れています。 大学を卒業して新社会人になって、仕事との両立というより過酷な環境になりましたが、それだけにトレーニングや試合に臨む短い時間への集中が冴えてきているのかもしれません。シーズン序盤はチームとして本当に苦しい時期が続きましたが、ここにきて結果が出るようになってきているし、それがサッカーへのモチベーションにつながっているのかも。良いサイクルです。

普段トップチームの試合を一緒に見ている仲間を含め、周りにはレディースの試合を見慣れていないであろう人たちも多くいました。「エンド変えられてもブーイングしないんだね。平和だねぇ」なんて笑いあったりもしましたが、印象的だったのは「ボトルの片付けも選手がやってるの!?」というもの。それどころか、ビブスなどの練習用具を準備したり運んだり、試合後に備品をロッカールームからチームバンに積み込んだり、そんなところまで選手自身がやっています。スタッフの数も満足にそろっていないので、みんな当たり前にやってるんですよね。

ジェフレディースはフルアマチュアのチームです。全員が学業や仕事と掛け持ちしながら、トップディヴィジョンでサッカーを続けている。日本代表"なでしこジャパン"の一員として活躍する山根さんでさえ「職業を訊かれたら『会社員』って答える」わけです。僕はもうすっかりアマチュアサッカーに浸かってしまったので当たり前なんですけど、Jリーグしか知らないと、確かに「驚き」ですよね。そうやってサッカーをしているプレイヤーたちがこんなにも身近にいるのだということを実感してもらえたら、どんなに報われるか。

プロとアマチュアでは、こんなにも違いがある。不便なところ、難しいところもたくさんある。それでもピッチの上で一流のサッカーを目指して走り続けている。そういうところを見て知ってくれて、その意味を考えてくれた人が1人でもいたならば、このダブルヘッダー開催は成功だったんじゃないかなと思います。

レディースの試合が終わって横断幕を片付けてスタンドのゴミを拾ったりなんかして、スタジアムを出たのは8時過ぎでした。J2の試合もなでしこリーグの試合も、いたって普通に終わりました。「何が起こるか」なんて身構えていたので、ちょっと拍子抜けしたくらいです。

でも、その「普通」を作るために、いろんな人たちが駆け回ってがんばっていたのだと思います。運営スタッフはJリーグなでしこリーグの両方の標準をこなすために、普段の2倍以上の神経と集中力を使ったはずです。ボランティアさんやユースの子たちがいつも通りに動けるように、トップ部門とレディース部門で綿密な調整があったと思います。サポーターにしても、トップからレディースへとゴール裏をスムーズに受け渡すために、中心になっている人たちがきちんと話をして段取りを決めて、お互いに気を使って協力しながら"場"を作っていました。そういういろんな人たちの努力があったからこそ、僕はいつも通りに試合を楽しめたんだと思います。

一定の成功を収めて無事に終わった、Jリーグなでしこリーグダブルヘッダー。今季はもう同時開催の予定はありませんが、来年以降また実施されることもあるかもしれません。僕は常々「ジェフレディース vs. レッズレディースの試合の後に、ジェフ vs. レッズの試合をやる」みたいなことができたらいいなーと思っている(現状カテゴリ的に可能なのはヴェルディベレーザとの対戦)ので、実績面でひとつ前例ができたのは嬉しい限り。また同じような機会があれば、楽しみにしようと思います。



つくばFCの2017シーズン前半を振り返ります

開幕から2か月弱が経過しました。つくばFCの男女トップチームも公式戦を順調に消化して、リーグ内での状況もある程度固まりつつあります。男女のトップチームがちょうど区切りのいい時期になったので、簡単にこれまでのシーズンを振り返ってみようと思います。

強さと迫力を見せつける【ジョイフル】

ジョイフル本田つくばFC
第51回関東サッカーリーグ1部 前期第6節終了 2位(勝点15、5勝0分1敗、得失点差+12)
第20回茨城県サッカー選手権 1回戦敗退

ジョイフルはリーグ戦日程のちょうど3分の1が終了。開幕4連勝と絶好のスタートを切り、下位相手に1つ取りこぼしはしたものの、1ポイント差で首位VONDS市原を追いかけています。6節終了時点での15ポイントは過去最高で、今季通算16得点はリーグ1位、4失点はリーグ2位。代名詞とも言える高い攻撃力に今季は堅守が融合して、非常に質の高いサッカーを展開しています。昨オフには実に16名もの新戦力が加入しましたが、そのいずれもが主力級であり、既存戦力と合わせて前線・中盤・最終ラインともに非常にクオリティの高い選手がそろっています。副島監督の志向する攻撃的なサッカーにしっかりフィットしているのです。

一人ひとりについて書いているととても筆が追いつきませんが、前線では復帰した池田晃太を中心として、開幕3試合連続ゴールを挙げた今井渓太、スピードスターの下重や長谷川、さらに中里や川村、宮本、三角もいます。アタッカーのポジション争いは超熾烈。中盤は小黒と橋本龍馬のドイスボランチが定着し、バックアップに村木が控える体制。最終ラインは佐藤と山崎のセンターバックに、今井一輝、諸井、深澤、斎藤拓哉のサイドバック争い。負傷離脱中の井上玄太が復帰すれば、ここも争いが激しくなります。GKは開幕以来原田がフル出場を続けていますが、森本も西尾もいつでも準備万端なのは言うまでもありません。

誰が出ても同じサッカーができ、クオリティも落ちない。それが今のジョイフルの強みです。このチームは、強い。はっきりとそう言い切れることを誇りに思います。

最大の試練の直面する【レディース】

つくばFCレディース
2017プレナスチャレンジリーグEAST 第8節終了 6位(勝点3、0勝3分5敗、得失点差-14)

レディースはレギュラーシーズンの半分を消化しました。ここに至っていまだに白星を獲得できず、全国リーグ参加32チームで唯一の未勝利チームになってしまっています。今年は例年以上に厳しいシーズンになるということは開幕前からわかっていたことですが、しかしよもやここまで勝てない、点が取れないという事態になろうとは、さすがに予想外。選手たちが毎試合苦しそうな表情で俯いてしまっているのを見ると、こちらも辛くなってしまいます。

プレシーズンの練習試合ではそこそこ好調に見えた攻撃陣が、シーズンに入ったとたんに鳴りを潜めてしまったように見えます。チャンスも決定機もそれなりにあるし、シュート数も決して少ないわけではない。なのに、点が取れない。GKとの1対1だったりシュートコースのはっきり見えるミドルショットだったり、そういうシーンは多くあるんです。ところが、それらがことごとくGK正面とかゴール枠外とかに飛んでしまって、結果に結びつかないというのがずっと続いている。あともうほんのひと押しが足りないという状態で、本当に苦しいです。

もうひとつ、無失点で我慢していても、失点してしまったとたんにガクッとメンタルが落ちてしまう。それが外から見えるほどになっているというのは、どうにかしなきゃいけないんだろうと思います。第8節の北海道戦では、それでも先制されてから6分後に同点に追いついたので、なんとかテンションを落とさずにプレーし続けることができた。「気持ちの問題」を問うは最終手段だとは思っていますが、前向きにプレーし続けることが難しくなってしまっているのかもしれません。

第7節で首位・十文字から勝ち点を取ったり、第8節でも粘って1ポイントをもぎ取ったりと、悪い中でもチームが変わってきている気はします。ケガ人も多くてコンディションも整いづらい中、とにかく辛抱強く、我慢を続けて、目の前の試合に全力を投入していくしかないのかなと、今は思います。

正念場の、夏

ジョイフルは6月に全社の関東予選、さらにリーグ戦の中盤6試合を控えます。上位勢との対戦が続くこの時期は厳しい戦いが予想されます。というのも、夏場のこの時期のジョイフルは例年成績を落としているのです。リーグ戦18試合の勝ち点推移をみると、中盤6試合(前期第7節~後期第3節)での勝点の伸びがはっきりと鈍っているのがわかります。過去2年の戦績は5勝2分5敗。サマーブレイク明けのの後期第4節を優勝争いの中で迎えられるかどうかが、チームにとってもクラブにとっても大きな分かれ目になるであろうことは想像に難くありません。

さいたま戦で小黒が負傷離脱して中盤に不安があるほか、GK陣も西尾と森本が同時に離脱して稼働できるのが原田のみになるなど、懸念材料がないわけではありません。ただ、それを十分に補えるほどのチーム力は備わっているし、副島監督の采配や人心掌握力も相変わらず冴えています。ホームで4試合を戦える地の利を活かして、好調を維持して夏を乗り切りたいところです。

レディースは7/23のレギュラーシーズン最終戦まで、7試合を一気に駆け抜ける短期決戦。時間のない中で"何か"を変えなければならないし、"何か"が変わらなくてはなりません。選手層も十分ではありませんが、ならば一人ひとりが少しづつ変わらなければ。

レギュラーシーズンで最下位になってもプレーオフがあるし、プレーオフで下位に沈んでも入替戦があるので、レギュレーション上は焦燥感を殊更に感じることはない。ないですが、このまま低調に推移して夏を過ごしてしまえば、精神的にも技術的戦術的にも上積みを望めないまま、秋の超短期決戦を迎えてしまうことになる。そうなる前に何かしらの「きっかけ」はつかみたいところです。その上で夏の中断期間をできるだけ有効に使って、万全の態勢でプレーオフに臨まなくては。

セカンドチームや下部組織もシーズンが本格化します。クラブとしての「総合力」というやつが試される季節がやってきます。

遠征シーズンが始まります

今季の初遠征は、6/4の札幌となりました。摂氏12度、小雨の降る厚別でのアウェイゲームはドロー決着。極寒の中でたった1人で声を上げて手をたたき続けるのは、事実けっこう大変ですけど、それでも行ってよかったと思います。得るものは多いからね。

この後は、今のところレディース終盤戦の仙台と新潟には行く予定にしています。プレーオフはまだ相手も決まっていませんが、都合をつけて行きたいですね。一方のジョイフルは、後期は9試合中7試合がアウェイになります。過酷ですね。関東近郊だしほとんど公共交通で行けるところではありますが、試合時間が早いのが難儀なのよね。11:00開始とかざらですもん。真夏なのにようやるよ。日焼けと熱中症の対策は万全にしないといけません。

9月はレディースのプレーオフとジョイフルのリーグ終盤戦が重なってくるので、どれだけ都合をつけられるか。できるだけ現地に駆け付けたいですが、アウェイばかりだと全部というわけにはいかないかもしれません。できることをせいいっぱい、やっていこうと思います。

ゴールデン・スポーツ・ウィーク

いやあ、1か月以上も空いちゃいましたね。サッカーの記事を書かなくなって、すっかりブログ習慣が抜けちゃいましたw

さて今年の大型連休は、5月1日と2日が会社の休日になって見事に9連休となりました。普通なら仕事を離れてのんびり、というところですが、今年はやたらめったら動きまわりましたね。9日間で、サッカー観戦を6試合と、ゴルフを2ラウンド。成績はまずまずといったところですが、「身体を動かす」ということを無理なく楽しんでやれるというのは良いものですね。
スポーツにはアクシデントがつきもので、ゴルフでははじめての「雷雨中断」というのを経験しました。幸い空が光り始めたころに近くに避雷小屋があったので、急いで駆け込んで避難。30分ちょっとそのままいましたかね。日も長くなってきたので最後までプレーできましたが、時期が時期なら日没終了でしたね(笑)

アクティブに動いてるだけだと疲れが残りっぱなしになっちゃうので、空いてる日にはマッサージに行ったりしてちゃんとケアしてましたよ。半年ぶりくらいだったので「もっと短い間隔でやらないとダメですよ~」って毎度のごとく言われましたけど、そうもいかんですよ。時間もお金もかかるもんね。

あとは実家に帰ったり、新居を構えた弟夫婦の家にお呼ばれしたり、そんな感じであっという間の9連休でした。連休明けすぐは例のごとくリハビリモードでしたね。火曜日からはもうフル稼働だったので、今度はアタマが疲れちゃってますけども。

最近は気温が乱高下していて、着るものや布団の組み合わせに迷ったりしてます。日焼けや熱中症にも肌寒さにも対応しなきゃいけないんで大変ですね。風邪などひかないように、体調にはくれぐれも気を付けて過ごしていきましょう。

なでしこ1部第1節 決意の赤バンド

2017 プレナスなでしこリーグ1部
第1節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース●1 - 2○マイナビベガルタ仙台レディース
2017/03/26(Sun.) 13:00 ゼットエーオリプリスタジアム

なでしこリーグが開幕しました。ジェフレディースは今年もホームでの開幕戦。あいにくの雨に、3月下旬とは思えないほどの冷え込みに見舞われて、応援にも観戦にもタフなシチュエーション。それでも待ちに待った開幕ゲームを見に、500人以上が臨海に訪れました。

三上体制4年目を迎えたジェフレディースは、今季もオーソドックスな4-4-2システムを継続。メンバー的にも大幅な変更はありませんでした。ベンチに目を移すと、センターバックが本職の小林菜々子がFWで試合登録されていたのが目立つトピックでしたね。2月のなでしこ交流戦でも最前線のターゲットとしての役割を試していたので、パワープレーも視野に入れていたかもしれません。

ポストプレーを得意とするターゲットマンがいなくなったので、ジェフレディースはなるべく平面でのサッカー、足下でつなぐサッカーを意識していました。ボランチ鴨ちゃん、両サイドの安齋さんと成宮の推進力も活かしつつ、小澤寛ちゃんと深澤さんの裏への突破も狙ってチャンスシーンを多く作ろうというスタイル。前半はこれがある程度モノになっていて、成宮と寛ちゃんにはそれぞれ惜しいシーンも見られました。早いうちに先制点を挙げられればベストではありましたが、チームのスタイルを転換するという意味ではまだ発展途上であるわけで、いまのところはこんなものかなという印象もあります。

後半早々に、成宮の突破から得たFKを鴨ちゃんが直接叩き込んで先制。見事な弾道でした。メインの最上段から見ていましたが、壁を越えたくらいでゴールを確信するくらいの素晴らしいキック。昨年後半からキッカーをまかされて、どんどんその精度が上がっているのは好材料です。特に今季はセットプレーは重要な武器にしていきたいですからね。

リードをとって、余裕を持って少しゲームを落ち着かせたかったんですが、ものの10分で同点に追いつかれてしまったのはもったいなかった。こちらもセットプレーからでしたが、どうしてか市瀬のマークが外れてフリーで合わされてしまいました。その後中盤にテコ入れをしてリズムをつかみかけたものの、フォードと浜田遥の「個の強さ」に屈する形で敗戦。2失点目はカウンターからでしたが、フォードに食らいついていた西川さんがスピードとフィジカルの両面で押し切られてしまったんですね。本人相当ショックを受けているでしょうし、次に引きずらなければいいんですが。ちょっと心配ではあります。

新体制となった開幕戦で黒星スタートとなり、チームとしては厳しい船出。ただ、難しいシーズンになるのは事前に分かっていたことではあるので、敗戦を引きずらずにしっかり反省して課題に取り組み、一歩づつ状態を向上させてほしいと思います。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

サイドバックでフル出場。チームキャプテンに就任してはじめての公式戦を迎えました。試合前にはチームを代表して挨拶しましたが、マイクの調子が悪くてちょっと中途半端に。これには本人も苦笑いです。いつも通りに見えてやっぱり緊張していたのか、写真撮影後のコイントスを一瞬忘れかけてましたね。あわてて走ってったの、見逃してませんよ(笑)

正対しての守備や身体を寄せてのフィジカル勝負を含めて、対人守備では立派に役割を果たしたと思います。ヨーイドンで先行されても、しっかりボールを見て脚を出してクリーンにボールを逃がす守備も随所に見られました。1対1で負けない強さは相変わらずで、井上や小野にも決定的な仕事をさせなかった。仙台のサイド攻撃はしっかり封じていました。

攻撃面でも、前の成宮との相性はそこそこよさそうに見えますね。成宮は本来もっとゴールに近いところでプレーする選手で、したがってボールを持って内側にカットインしていく傾向が強い。するとサイドのアタッキングサードにスペースができるので、ここを上野ちゃんがフリーで使える場面が多くなります。ボールが出てくるかはまた別問題だしそこから高精度のクロスを上げられるかは練習次第ですが、うまくかみ合えばアシスト量産も期待できそう。失敗したときにカウンターのリスクが高くなるので、そこのケアはしっかりしないといけませんね。

左腕のキャプテンマークが馴染むまでには、まだまだ時間がかかりそうです。ですが、並々ならぬ決意を持って引き受けた大役。物怖じしない性格を武器にして、上野ちゃんらしくキャプテンシーを発揮できるようになればいいなと思います。

次節は浦和とのアウェイゲームです。なんか因縁の相手みたいな感覚です。浦和には長らく勝てていませんし、難しい試合になることは確実ですが、しかし連敗は避けなくてはいけない。チーム一丸となって、精一杯に走りきって勝ちきってほしいです。がんばろう!


大輪の華を咲かせよう!

2017年シーズンのなでしこリーグが開幕します。日本女子サッカートップリーグは、昨年同様に1部10チームと2部10チーム、3部相当のチャレンジリーグに東西各6チーム、合計32チームで構成されます。Jリーグ同様、全国各地でトップレベルの熱戦が繰り広げられます。

各ディビジョンともレギュレーションに大きな変更はありません。1部と2部は、2回戦総当り18節でチャンピオンを決めるリーグ戦と、2グループに分かれての予選ラウンド+4チームによるノックアウトステージでウィナーを決めるカップ戦を開催。年末の皇后杯とあわせた「三大タイトル」を維持します。1部は"絶対王者"となったベレーザを中心として、各チームが「打倒・ベレーザ」の包囲網を敷く展開。磐石の安定感を誇るチャンピオンを風穴を開けるチームが現れるのか、注目されます。

昨シーズンを7位で終えたジェフレディースは、ホーム・臨海で開幕を迎えます。相手は仙台。仙台とはここ2シーズン臨海で対戦して、いずれも2-0で勝利している相性のいいシチュエーションです。今シーズンの目標は「二桁勝利」。その最初の1勝を開幕戦で挙げることができれば、勢いもつくし先の見通しも楽になります。戦力的には厳しいシーズンになりそうですが、他チームとの差をチーム全員の力でがむしゃらに走って補うのが、ジェフレディースの伝統です。いまこそ、その真骨頂を発揮するときです。

一方3部に相当する「チャレンジリーグ」は、3週間遅れて4月15日の開幕。東西各6チームの3回戦総当りのレギュラーシーズン+1回戦総当りの順位決定プレーオフで、年間総合順位を争います。レギュラーシーズンは7月下旬まで、その後1ヶ月空いて9月にプレーオフを戦う短期決戦。少々いびつなレギュレーションですが、部活チームや零細アマチュアチームが混在するリーグにおいて、年間18試合をしっかり戦って上位を目指す環境が整っているというのも素晴らしいもの。短期決戦ゆえ、チームの総合力が問われるリーグでもあります。

入替戦の末に全国リーグ3年目の権利を手にしたつくばFCレディースは、開幕で昨年2位の大和のアウェイで戦ったあと、4月23日にホーム開幕を迎えます。ホーム開幕は2年間で一度も勝てていない常盤木学園が相手。そろそろ、そろそろ勝ちたい!つくば現状けが人が非常に多くて、ベストメンバーがなかなか揃えられません。ただ、個々人のコンディション自体は上向きです。ポテンシャルの高い選手もいるし、チームとしてそれぞれの実力をしっかり発揮することができれば、前評判を覆すことは十分可能だと思います。まずはすんなり残留を決める「東地区4位以上」に向けて、開幕ダッシュを達成したいところです。

アジアカップ、ワールドカップ、オリンピックと続いた3年間を終えて、今年はA代表に主だった国際大会がない「谷間の年」になります。代表戦のバリューが減る分、リーグの価値を高めるチャンスでもある。少しでも多くの人になでしこリーグを見てもらって、日本の女子サッカーを発展させる基礎を作り直していくシーズンになります。ぜひスタジアムに脚を運んで、女子サッカーの魅力を肌で感じてもらえたらと思います。

さあ、開幕です。可憐で力強く、熱く激しい戦いを、1年間思いっきり楽しみましょう!