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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第22節 なにがなんでも、勝ってやる!

2010 Jリーグ Division 2
第22節 ジェフユナイテッド市原・千葉○2 - 0●ロアッソ熊本
3位(勝点36)→3位(勝点39)

忘れもしない開幕戦、あのドロー劇のリベンジをしっかりと果たすことができました。前半が終わったころはどうなることかとヒヤヒヤしましたが、終わってみればきっちりと2点取っての勝利。ゴールはPKとオウンゴールというイレギュラーなものですが、取れればいいんです。勝てばなんでもいいんですよ。

スタメンを振り返りましょう。GKは櫛野。4バックは右から、青木良太、茶野、ミリガンが出場停止でセンターには福元、左にアレックス。中盤より前は、山口、佐藤、工藤、谷澤、深井、ネット。ベンチに中後が復帰しています。これまで先発に定着していた倉田秋は、今回はベンチからのスタートになりました。

スタメンを見た段階で、普通に考えれば4-3-3、ただいろんな形に変更できるメンバーだな、と思いました。ここ最近うまくいっている4-2-3-1にシフトすることもできるし、4-4-2にもできる。さてどういうシステムで臨むのかと見ていたところ、山口と佐藤のダブルボランチ、左に深井、トップ下に谷澤、工藤を右ワイドに置いた4-2-3-1でした。

個人的に、工藤がその力を最も発揮できるのは、右のアウトサイドハーフか、あるいはトップ下だと思っています。阿部と佐藤がダブルボランチを組んでいたころは、羽生のバックアップとして「走り回る」役目を与えられていた工藤。一昨年くらいからボランチにコンバートされて、バランサーとしての能力を発揮していますが、やっぱり工藤は「走り回って、ボールも人も動かす」役割があっている気がします。今回の試合でも、右サイドでボールを受けてから、かなり自由にプレーできていたんじゃないかと。クロスの精度やカットインのタイミングなど、もう一つって部分はあるにはあるんですけど、ここ数試合悩んでいたのがふっきれたように、軽快に走りまわっていました。「自分のスタイル」を思い出すことができれば、ポジションが変わってもポテンシャルを発揮できるはず。工藤にとってははいいリフレッシュになったのではないかな。

PKで先制して、そのあと1-0のまま30分以上が経過して、「1-0はヤだな、守るか攻めるかはっきりしたいな」と思っていた矢先に、全員での時間稼ぎが始まりました。試合終了まではまだ10分ほどあったと思うんですが、後ろでも前でも、ボールを保持してパスを回して、熊本のプレッシャーをいなしながら時間を使っていく。コーナーでは3人でボールを囲い込んで、熊本のチェックを体を張って防いでいた。チャンスがあればゴールを狙うけど、でも基本は「このまま守りきる」という意志が全員に共有されていたように見えて、これはとてもよかったと思いました。しっかりと勝ちきるということを大前提に置いた試合運び。最終的な上位を目指す上で、これは何より大切なことです。

そういった意識の部分で、大きな進歩があった試合だったな、と思います。きれいな試合じゃなくてもいい、とにかく「勝つ」ということがJ2では求められるということですよ。勝たなきゃ上に上がれないんだから、勝つためなら何だってやる。そういう意識が共有できている、全員が同じ方向を向いているってことは、素晴らしいことです。

気になるのは倉田です。中断明け以降の試合で目立った活躍ができず、今回はベンチからのスタート。愛媛戦で"らしい"ゴールが出て、それでリズムを取り戻すことができたかなと思っていたんですが、J2の固い守備ブロックに苦戦しています。アレックスとの連携がうまくいっていないわけでも、谷澤やネットと連動できていないわけでもないので、本人も「何がアカンのかわからへん」状態なのかもしれません。試合の中できっかけさえつかめば、すぐに本来のパフォーマンスを発揮できるようになると思うんですが、何とも悩ましい。なんとか復活してもらいたいものですが・・・・。

次はアウェイで岐阜戦です。岐阜かー。昨年の天皇杯以来、良いイメージがまるっきりないですからね。メドウという場所も一筋縄ではいかないかもしれませんし。でもそんなことは言ってられないので、いつでもしっかり勝たねばならんのです。スカパー観戦ですが、岐阜に声援が届くように応援します。がんばろう。がんばろう!

[J'sGOAL]【J2:第22節 千葉 vs 熊本】レポート