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がんばりすぎずにあるこうや。

J1第26節 期待を背負って

2011 Jリーグ Division 1
第26節 鹿島アントラーズ△1 - 1△名古屋グランパス
鹿島:5位(勝点39)→6位(勝点40)
名古屋:4位(勝点49)→4位(勝点50)

モツ煮おいしかったー!(≧▽≦)

残り9試合となったJ1で関東のスタジアム観戦をコンプリートすべく計画を立てておりますw その中で、今週はカシマスタジアムでの試合を見に行くことにしました。カシマスタジアムはご存知のとおり理不尽なほど遠くて、「よし、行くぞ!」という気合と、疲れをリカバリーできるだけの時間(つまり翌日が休みであること)がないと行けないんですよね。今回は三連休の中日ということで、ちょうどよかったのです。

両チームのスタメンを振り返ります。ホームの鹿島は、GK曽ヶ端。西大伍、岩政、中田浩二、アレックスの4バック。ダブルボランチに青木と増田誓志サイドハーフは右が野沢、左が遠藤。興梠と田代のツートップ。対する名古屋は、GKに楢崎が復帰。バックラインは田中隼磨トゥーリオ、増川、阿部翔平の4人。ダニルソンがアンカー、その前に藤本淳吾ブルザノビッチケネディ、小川、玉田のスリートップでスタートです。

試合は全体として、終始鹿島のペースでした。バックスタンドから見ていたので、特に前半はほとんどのプレーが左半分(鹿島の攻め方)で行われていた印象。両サイドバック西大伍とアレックスが積極的にアタッキングサードまで顔を出して、ボランチサイドハーフと絡んでボールを回し、チャンスを演出していました。とりわけ、センターでボールを奪ったときに攻撃へ移るスピードが、名古屋のそれと比べて圧倒的に速かった。トップの興梠はボールを持つととにかく前へ前へ積極的に仕掛けていくし、ボランチの増田は的確に状況を見て左右にボールを捌き、サイドの深いところに持っていけそうになると、それに呼応してボックス内には田代を含めたフィニッシャーが少なくとも3人はいる。このテンポの良さ、スピード感は、さすがに鹿島ここにあり、でしたね。なので、前半でゴールを奪えなかった、スコアに差をつけることができなかったということが、最終的にドローになってしまったひとつの原因だと思います。

名古屋は、前半は完全にスタートに失敗しました。鹿島のハイスピードな攻撃についていけなかったこともあるでしょうが、リトリートが過剰になって前線からのチェックとセカンドボールへの詰めが甘くなり、ボールを奪ってもそれを前に運ぶことができない。ケネディは競り合いによく勝てていましたけど、その落としたボールを拾う人がいないんですよね。なので中田や青木にこれを拾われて、またピンチになるという繰り返しでした。ダニルソンというしっかりしたアンカーがいるわけなので、小川やブルザノビッチあたりが勇気を持ってポジションを押し上げていければよかったんですが。

試合が動いたのは77分で、コーナーからのこぼれ球を増田誓志が抑えたボレーシュートで叩き込んだものでした。意図したものかはわかりませんが、ピッチにうまく叩きつけた見事なシュートでしたよ。僕はけっこう以前から増田誓志には注目していて、代表に選ばれたときも他チームの選手ながら手放しで喜んでしまったくらいなので、彼のファインゴールを目の前で見ることができて、大満足です。今季は攻撃的なボランチとして、小笠原の株を奪う活躍をしている増田。ポテンシャルが非常に高い選手であることは分かっているので、これから先も鹿島の中盤をしっかり支えてもらいたい。

チャンスの少なかった名古屋は、セットプレーからの混戦をトゥーリオが制して、82分に同点。ですが、このゴール以降も鹿島がゲームを支配していたことに変わりはなく、先制した効果もあって、バックスタンドを含めカシマスタジアムは大盛り上がりでした。22000人以上を集めたスタジアムは、その雰囲気で持って鹿島の選手たちを大いに後押ししています。玉田を千代反田にスイッチして守備を固めた名古屋に対して、柴崎、タルタ、本山と攻撃のカードを切って勝ちきる意思を見せた鹿島は、最後の最後にフリーキックのチャンス。

こういうところで決めちゃうのが野沢拓也という男で、鹿島のサポーターもそれをわかっているので、目の前のゴール裏からは大きな大きな"ノザワ"コールが起こっていました。ゴールの左上を狙った野沢のキックは、トゥーリオがクリアして試合終了。やー、なんか僕まで緊張してしまいましたね。ああいうところで怖さを出せるキッカーは、本当に貴重な存在だと思いますよ。ジェフにも欲しいわ、ああいうタレント。

今季ジェフから移籍したアレックスですが、前の遠藤とのコンビネーションに難があって、いまひとつ良さを出せていなように見えました。クロスを入れようとして目の前のDFにぶち当ててしまうなんて問題外ですけど、左サイドの深い位置で、どうふるまっていいか迷っている姿が目立ちました。僕の隣にいたお姉さんに「あの5番の人は、もういいんじゃないの?」なんて言われてしまって、いろいろうまくいってないんだなーと。せっかくステップアップしたんだから、なんとかチャンスをモノにしてほしいものだ。

[J'sGOAL]【J1:第26節 鹿島 vs 名古屋】レポート