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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第9節 膠着状態

2012 Jリーグ Division 2
第9節 ジェフユナイテッド市原・千葉●0 - 1○松本山雅FC
6位(勝点14)→11位(勝点14)

松本へ行ってまいりました。いやはや疲れました。朝早くから出かけて、まぁ運転は友人にまかせっきりだったんですが、着いたら雨・風・寒さの三重苦。初めてのアルウィンだったので、スカッと晴れた中で楽しみたかったなぁ。これで勝ってれば疲れも幾分飛んでくんですけど、あの結果では3倍増しになっちまいますよ。ハァ。

スタメンです。GKは岡本。4バックは右から、大岩、竹内、山口智、武田。佐藤健太郎伊藤大介のダブルボランチ。2列目にレジナルド、兵働、深井。前線は藤田のワントップです。ベンチには山口慶が復帰しました。

松本のシステムは中盤フラットの3-4-3。なのでサイドバックを積極的にオーバーラップさせてのクロスボールというのは有効な手段です。レジナルドと深井もいいクロスを持ってますから、攻撃のやり方自体は間違ってなかったと思います。前半の途中で左右サイドハーフの位置をスイッチしましたが、これもこれでアリ。クロスに使っていたキックの威力をそのままシュートに使えるんで、実際深井の惜しいショットもありましたし、攻撃にコントラストがついて良かったと思います。だけど結局は無得点。シュートを15本も撃ったにもかかわらずですよ。

正直、負けるような試合じゃなかったんです。松本の中盤から後ろは安定しているというには程遠かったし、ミスも多かった。それをかっさらってチャンスを作れる場面もたくさんあった。野澤のミスキックも一度や二度じゃありません。松本の試合は生観戦とスカパーとで2試合ほど見ましたが、「普通にやれば普通に勝てる」という印象しか持っていませんでした。ところが、結局のところその「普通にやる」ということそのものが全然できていなかったわけですから、つまりはこれまで何度となく繰り返してきた典型的な"ジェフのアウェイゲーム"だったわけで。

ポゼッションすることはできていました。攻勢にあったのは明らかにジェフの方で、ボックスの中にボールが入るまではいい形が多い。けど、結局クロスは野澤に難なくキャッチされてしまったりディフェンスにひっかかったりだったし、持ちあがってボックスに侵入しても最後のフィニッシュが全く枠にいかない。藤田はアタマで合わせるよりも足下に欲しいタイプなので低くて速いクロスが必要なんですが、そういうクロスは多くなかったですね。後半に深井が持ち上がってグラウンダーのボールを入れたシーンがありましたが、あのときは藤田のほうがなぜかファーに入ってしまった。意識が合ってないんですよ。一人ひとりがまだ全然噛み合ってない。攻撃の部分でリズムを作りきれないんで、最近はそれが守備のバランスの崩れにも波及してしまっているんですよね。

松本は「しっかり守ってカウンター」という約束事をしっかりと守りとおしました。前線に弦巻、塩沢、船山というスピード系のアタッカーを揃え、守備の際にはラインを深くしてガッチリ守り、ボールを奪うと速いテンポで前にボールを供給して、そのままスピードを落とさずに一気にアタッキングサードまで持っていく。ジェフは攻撃時にサイドバックが当たっていて裏がガラ空きだし、センターバックの2人はスピードに弱いわけなので、抑えるのには結構苦労してましたね。山口はそれでもしっかり冷静さを保って最後のところでちゃんと抑えてくれましたけど、ボランチを含めたセンターボックスは何度も脅かされました。攻撃のリズムを掴もうとして伊藤とサトケンがいろいろと試行錯誤するうちに、守備の方のバランスが崩れてしまった格好。流れの中ではなんとか食い止めることができても、セットプレーになるともうそういうのが関係なくなっちゃうんで、ポテンとやられてしまう。栃木戦の失点もこんなんだったんだよな。セットプレーの守備は練習で修正できるところだと思うんですけど、良くならないなぁ。うーむ。

失点直後にオーロイを入れてパワープレーに入りましたけど、正直まったく効果がありませんでした。後ろから縦に放りこむばかりになってしまって、でもそれはまるで有効でないと昨年散々思い知ったはずなんですけどね。オーロイがいるときこそ、サイドから高いクロスを入れて、絶対的な高さでゴールを陥れるというスタイルにするべきなんですが、そういうボールは全くなかったですね。それが残念で仕方ない。もうひとつ工夫が足りないというか、素直すぎるか奇をてらい過ぎるかしかないのがね。なんとももどかしい。

後半、ガンバからローン移籍してきた大塚がデビューしました。入った後の状況もあってあまり目立った動きはできませんでしたが、トップ下の位置に入って、ボールを受けるとすぐに前を向いてプレーする姿勢は好印象でした。アタッカーもこなせるタイプの選手だし、出場時間が増えればシュートも狙っていけるでしょう。このポジションは兵働がファーストチョイスですが、攻撃陣がいまひとつ活性化できていない現状では、多少戦力を入れ替えることも試すべきかもしれません。ひとつ作っているものが出来上がっていないのに新しいことをやり始めるのも相当難しいミッションですが、次からは連戦になるわけですし、一度チーム全体をリフレッシュして組み直すというのもひとつの手かなと。

次は金曜日。富山戦はまだ行けるかどうか分かりません。平日は行くの大変だよw この富山戦から、10日間で4試合という連戦に入ります。すべて中2日の強行軍。遠方アウェイあり、鬼門中の鬼門の醤油スタありで過酷なゴールデンウィークになります。こんだけキツイ思いしてヘトヘトで帰ってきても、結局またフクアリに行っちゃうんだもんな。ホント、バカよなぁw

[J'sGOAL]【J2:第9節 松本 vs 千葉】レポート