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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第8節 適材適所

2012 Jリーグ Division 2
第8節 ジェフユナイテッド市原・千葉△0 - 0△ファジアーノ岡山
5位(勝点13)→6位(勝点14)

朝から資格試験がありまして、キックオフには間に合わなかったものの前半の15分にはフクアリに到着。スタンドに付いた直後に深井のいいミドルショットがあったので、なかなか調子いいのかなと思ったんですが、なかなかどうしてうまくはいかないもので。

スタメンです。GKは岡本。ライトバックに今回はミリガンが先発、竹内、山口智、武田との4バックです。佐藤健太郎伊藤大介ボランチ、ひとつ前に兵働、右ワイドにレジナルド、左に深井、トップに藤田という布陣です。週の大半をU-23代表合宿で過ごした大岩はベンチスタート。また坂本が久々にベンチに名を連ねました。

勝ち試合を獲れなかったのか負け試合を分けに持ち込んだのか、これは判断の分かれるところでしょうね。シュート数は13対13で全くのイーブンですが、ジェフのシュートはひとつのチャンスで立て続けに2、3本打ちこむという場面が多かったので、チャンスの数そのものは岡山のほうが多かったのかもしれません。ジェフはオン・ターゲットのシュートも多くあったんですが、中林が非常に好調で何度もピンチを防いでいたし、そもそもシュートが中林の正面に行っちゃったりで、チャンスをモノにできませんでした。岡本も2本決定的なピンチを防いでジェフを救いました。岡山のカウンターは非常に脅威でしたけど、こちらはシュートが枠に行かなかったので助かった感じ。肝を冷やす場面は2度や3度ではありませんでしたわ。

岡山のシステムは3-4-3。ただこれは本当に基本の基本で、ジェフがボールを持つと即座に5-4-1に変化します。ウィングバックに服部と澤口という守備職人を配置しているので、この5バックは非常に硬いんですね。ジェフはいつものようにパスを回してDFのギャップを突こうとしていましたが、人が多くて隙間が狭いんでパスが引っ掛かってしまって思うように前に進めない。すると中盤の選手がみんな「なんか違うな、どうも違うな」と疑心暗鬼になってしまって、動き出しやボール捌きの判断に少しづつ迷いが出てくる。チーム全体の動きが停滞してしまって、結局丁重なゲーム展開に終始してしまいました。深井のスピードも藤田の踏ん張りも、単発じゃどうしようもないですもんよ。真ん中の3人も良くなかったし、まるで噛み合ってませんでした。

ミリガンのライトバックは、これはもうはっきりと良くなかったですね。元来が典型的なセンターバックの選手なので、オーバーラップというのに全く慣れていない。岡山の3バックの脇を制圧することはそれほど難しくなかったと思うんですが、やっぱり本人のプレースタイルと合ってないんですね。レフティだからクロスボールを上げることもできないし、勢いでボールを持ちあがっちゃって結果右往左往するなんて目も当てられない。あれじゃかわいそうですよ。

終盤はもうみんな電池切れ。レジナルドは80分以降目に見えて動けなくなってしまって、最後に兵働にあげたクロスですべてのエネルギーを使いきってしまいました。田中佑昌の奮闘で右サイドは活性化しましたが、周りのペースがガックリと落ちてしまっていたので奏功しませんでした。3枚目にオーロイを入れて絶対的な高さでゴール前を制圧できればまだ良かったんでしょうが、武田の負傷という想定外が出てしまって、リズムを変化させるには至りませんでした。アクシデントはしょうがないけどね。

失点はゼロに抑えましたが、正直相手のシュートミスに救われた部分が少なくありません。8試合で4失点という数字は目下リーグ最少で、数字上全く文句のつけようもない。でも徐々に攻略され始めているのは事実です。今のジェフは攻撃も守備もセンターにいる4人がコアになっているわけですが、逆に言うとここを攻略すれば、左右にはけっこう広大なスペースが広がっているし、センターバックの2人はスピードがないので、ゴリゴリと押しこまれると対応が難しい。結果が出ている以上大幅に手を入れる必要はないと思いますが、カウンター対策というのは考える必要があるかもしれません。

次はアウェイで昇格組の松本とのゲームです。GWの連戦前に勝点をしっかり積んでおきたいところ。アルウィンには行ったことがないので、正直ワクワクしています。松本はちょうど桜の見ごろを迎えるそうで、スカイパークで軽く花見もできるといいなぁ。

[J'sGOAL]【J2:第8節 千葉 vs 岡山】レポート