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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第7節 「負けない→勝てる」の道筋

2012 Jリーグ Division 2
第7節 ジェフユナイテッド市原・千葉○1 - 0●水戸ホーリーホック
7位(勝点10)→5位(勝点13)

3年目にしてようやく水戸で勝ち星をもぎ取りました。陽射しが暖かくも冷たい風の吹きすさぶ中、はるばる茨城間でお越し下さったジェフサポの皆さん、ありがとうございました。試合終了が中途半端な時間で、水戸の経済にどれほど貢献していただけたのかなぁと、茨城県民としては若干心配なところもあるんですがw

正念場の北関東アウェイ2戦目のスタメンですが、GKに岡本。バックスは大岩、竹内、山口智、武田。伊藤大介佐藤健太郎のダブルボランチと、レジナルド、兵働、深井の2列目。ワントップに藤田。つまりメンバーを「元に戻した」格好になりました。登録が完了したミリガンと大塚翔平がベンチ入りしました。前節スタメンだった山口慶と、そして町田がついにはじかれてしまいましたね・・・・。

今季は水戸の試合を既に2試合見ているわけですが、その2試合の印象からは「普通にやれば負けはしない」としか思っていませんでした。水戸のメンバーはずっと変わっていないし、つまりサッカーのスタイルもそう大きく変わろうはずがない。ジェフの守備は強固な裏付けがあるし、両サイドの主導権を握ることもできるだろうと。なので、容易に崩されるようなことはないだろうなとは思っていたんです。

イレギュラーがあるとすれば、それはチーム同士のぶつかり合いではない「外的要因」によるもの。とりわけK'sスタのピッチコンディションはあまりに良くなくて、普通にボールが転がる場所がほとんどないくらいに荒れてボコボコ。中盤でテンポよくパスをまわしてリズムを作るってことがほぼできなくなってしまっていました。それと、なんだかあまりにもゆるゆるな審判団。主審だけじゃなくて、副審まで含めてゲームのペースに順応できてないというか、浮きまくってるんですよね。あんまり言いたくはないですけど。

シュートはトータルで9本でした。「普通なら負けない」という戦前の感触はその通りで、守備面でしっかり守りきれるだろうということはあっても、逆に攻めきるのが容易ではなかったんですね。基点になる伊藤と兵働のところがうまく塞がれてしまったり、ミドルサードで強烈なプレスを連発されたりで、リズムを作ってボックスまでボールを持っていくのになかなか苦労しました。深井のスピードを活かしたカウンターも何度も繰り出しましたけど、キム・ヨンギと塩谷のセンターバックはなかなかに固くて、いいところでスピードを殺されてしまったり。そういえば昔「水戸ナチオ」なんて言葉がありましたね。考えてみれば、僕が見た2試合では失点はわずか1つ(それも鹿島のセットプレー)しかないわけで、守備は堅いんですよね。

それでも最終的には1点取って勝ちました。田中佑昌は早いうちにひとつ決められて、ホントによかった。持ち味のスピードを活かしたゴールではありませんでしたが、大岩の折り返しになんと左脚で合わせました。田中は現状スーパーサブとしての働きを期待されているようですが、チームにはこういう「リズムを変える選手」が絶対に必要です。ペースが停滞して攻めあぐねたときに、状況を打破できるだけの力を持った"ジョーカー"がいることは、チームにとって大きな武器になります。田中にはそれができるはず。大いに期待しています。

レジナルドは、まだちょっと物足りないですね。前への推進力という点ではずいぶん力を発揮するようになりましたが、やはり外国籍選手には僕らが唸るようなプレーをもっともっと見せてもらわないと。藤田や深井は決めて然るべきビッグチャンスをはずしてしまっていますし、アタッカー陣には一層の奮起を期待したいです。ホーム3戦では完勝続きでも、アウェイではそれが全くできなくなってしまうでは、昨シーズンまでとなんら変わらなくなってしまいますからね。

厳しかった開幕シリーズは、これでようやくひとつ息をつけるといったところでしょうか。次はホームで岡山戦です。今季はまだ連勝がない。せっかくアウェイで勝ったんだから、連勝して今後に弾みをつけましょうや。

[J'sGOAL]【J2:第7節 水戸 vs 千葉】レポート