stellacadente.blog

がんばりすぎずにあるこうや。

J2第6節 攻めているという「錯覚」

2012 Jリーグ Division 2
第6節 ジェフユナイテッド市原・千葉●1 - 2○栃木SC
3位(勝点10)→7位(勝点10)

13時という早い時間帯のキックオフ。早起きして2時間弱クルマを飛ばして、栃木まで行った挙句にこんな劇的な負けを見せられてしまっては、そりゃ気力も尽きようというものですよ。本来なら試合後に宇都宮名物の餃子をたらふく食って帰ろうと思っていたんですけど、時間も中途半端だしあまりに気分が沈んでいたので、何もせずまっすぐ帰ってきちゃいました。いつもより3倍増し疲れたわ・・・・

スタメンです。GKは岡本。バックスは右から、大岩、竹内、山口智、レフトバックは今回は山口慶が先発。伊藤大介佐藤健太郎のダブルボランチ。2列目はレジナルド、兵働、深井。ワントップに藤田です。ケガの癒えた荒田がベンチ入りしました。

内容としてはかなり良かったと思います。右サイドではレジナルドの突破や大岩のオーバーラップからのアーリークロス、左では深井や兵働の切り込みと細かいパスワークでの崩しと、コントラストをつけて攻撃のリズムを作れていたし、藤田も相変わらず巧みにボールを収めて役割を全うしたし。レジナルドもずいぶんチームにフィットしてきて、伊藤や大岩との連携もスムーズにいったし、大岩が前のスペースをどんどん使って攻められていたし、かなり期待の持てるものでした。前半も後半も、「いけるいける!」って思ってましたもん。

でも、何度も言うように、J2では「結果至上主義」。どれだけ決定機を作れても、それが得点に結びついて勝利に至らなければしょうがない。シュート数は14本ということですが、それだけ撃っても前半の藤田の1点しか入らなかったわけだし、もっといえば、特に後半はあれだけ押せ押せだったのに、結果的にシュートがトータル14本"しか"撃てなかった。ゴールのすぐ近くまで行っているのにシュートでなくパスを選択してしまったり、角度のある場所でもチャレンジせずに外に出したりマイナスに返してしまったりで、結局自分たちでチャンスを潰してしまったシーンが何度もあったわけです。ゴールの目の前で最後に消極的になってしまう選手たちを見て、「なんで!なんで撃たない!?」と何度絶叫したことか。情けないというか、悲しいというか。

土曜日のスカパー・マッチデーJリーグで、コメンテーターの水沼がその日に行われた横浜FM-鹿島の試合をして言っていたことですが、

マリノスは前がかりでボールを保持できていて、フィニッシュにあと一歩というところまでは何度もいっている。でもシュートが撃てない。クロスが入ったりボックス内に侵入できても、DFに跳ね返されたり判断を誤ってしまえばチャンスをフイにしてしまうわけだけど、それがなければシュート1本カウントできるから、『攻めることはできてる、チャンスは多い』と錯覚してしまうんですよね」

多分同じことが今回のジェフにも言えるんだと思います。最後の最後に、ボールをゴールにねじ込めるだけの力とか迫力が、まだ決定的に足りない。ゴールに迫れているシーンは多いからいけいけになりがちだけど、心理的にどこか引いてしまっている部分があって、それが元で広瀬やサビアにゴリゴリと一人で持っていかれてしまうと。

藤田は試合後にひときわ落ち込み、泣いていました。PKを外してしまったことにことさら責任を感じていたんでしょう。藤田がそう思うことは仕方ないことですけど、でもPKだって外れるときは外れるもんですし、先制点を獲ったのは他でもない藤田ですからね、下を向くことはないです。PKは次決めればいいよ。

で、今週も苦手北関東アウェイ、今度は水戸です。今年早くも3度目のK'sスタは、もちろんゴール裏からにします。今度こそ、今度こそだ。

[J'sGOAL]【J2:第6節 栃木 vs 千葉】レポート