stellacadente.blog

がんばりすぎずにあるこうや。

J2第27節 チームのバイオリズム

2012 Jリーグ Division 2
第27節 ジェフユナイテッド市原・千葉△0 - 0△栃木SC
2位(勝点49)→4位(勝点50)

アウェイでの逆転負けのリベンジを期して臨んだ栃木とのホームゲームでしたが、ゴールレスでドローになりました。正直何とも言えない試合になってしまいましたよ。勝てる試合ではあったし、でも負けておかしくない試合でもあったと思う。「2ポイント失った」か「1ポイント積んだ」かは、いろいろ印象もあるでしょうね。僕は後者だと思っています。

スタメンです。GKは負傷離脱の岡本に代わって櫛野が今季初先発。最終ラインは大岩、竹内、山口智、武田。ダブルボランチは今回は佐藤勇人伊藤大介のセットです。右に大塚、左に兵働、ツートップの深井とリカルド・ロボは前節と変わらず。登録外になった佐藤健太郎は体調不良とのことでした。リザーブのGKは大久保ではなく佐藤慎之介。プロ入り後リーグ戦では初めてのメンバー登録になりました。

木山監督も言ってますけど、シュートがことごとく入らなかった。これに尽きるでしょうね。深井や藤田、米倉あたりは本当に決定的な大チャンスが何度もあったんですが、惜しくもクロスバーにはじかれたり、栃木のGK武田の超反応に遮られたりでした。シュート13本はまずまず悪くない数字ですが、ボックス内でノンプレッシャーの状態なのに盛大にふかしてしうのもあったりで、もう何度アタマを抱えてため息ついたかわかりません。ただ、それだけ決定機を作れたことは十分評価に値すること。せめてひとつくらい結果に結び付けてくれたらと思いますけど。

まぁでもその意味では、栃木も同じようなもんでしょう。ボールを奪ってからの高速カウンターは実に迫力があって、「やられた!」と戦慄して、シュートが外れてホッとするというシーンも何度もありましたもん。それだけチャンスを作られましたけど、結局栃木も結果には結び付かなかったわけで、広瀬やサビアのシュートはやっぱり盛大に空中に舞い上がってしまったし、低い弾道のショットや完璧な1対1は櫛野が見事に防いでくれました。

だから、状況としてはジェフも栃木も似たようなもんで、シュートが入らなかったのはお互い様だし、もちろんそれ自体は憂慮して次は取り返してほしいと思います。でもそれよりは、あれだけ大ピンチがたくさんあったにもかかわらず、最後のところで踏ん張って失点をゼロに抑えた守備陣を讃えようと思うのです。山口智ハイボールの競り合いに完璧に勝っていたし、竹内はエンドラインの深いところまで相手に食らいついてピンチの芽を刈り取り続けました。大岩や武田も、高いポジションから必死に戻って対応しましたし、最終盤は前線の運動量が落ちて押し込まれぎみになったところをよく耐え抜いてくれましたよ。

最後の交代カードを40分まで引っ張ったのは、ある意味仕方ないと思います。この時期はフィジカル面でどんなアクシデントが起きてもおかしくないし、それに備えて残しておいたんでしょう。70分を過ぎたあたりで兵働はかなり消耗していたので、早く変えてやるべきだとは思っていましたが、変えるに変えられないというのも分かります。そういう意味では、現時点でフルタイム出場が見込めないロボと大塚を併用してしまっているのはリスクが高いかもしれませんね。

開幕当初に調子よく勝ち点を積み重ねて、そのあと停滞して上に抜け出せず、かと思えば6連勝して首位にもたち、今またこのチームには若干の閉塞感が漂っています。もうほとんど勘定していませんが、5試合1セットで10ポイントの目標からすると、今のところおよそ4ポイントのマイナスです。個人でもチームでもコンディションには浮き沈みがあるもので、42試合の長いシーズンを常に高いレベルでチーム力をキープするのは難しい(というかほとんど不可能な)わけですから、不調の時期をどれだけ短くできるかというのがカギになります。コンディション調整が難しく新加入選手もいて連携面でも難儀な今の時期に、調子を落とさずにどう乗り切るか。これはもうスタッフ総動員でより一層力を尽くしてもらわないと。チームとしてクラブとして、その総合力が問われますね。

J2もいよいよ残り15試合。カウントダウンが迫ってきました。次は町田が相手のホームゲーム。チコさん来るかしら?今度こそゴールをこじ開けて白星を勝ち取れるように、またがんばりましょう。夏休みですし、みんな友達誘ってフクアリにサッカー見においでよ!

[J'sGOAL]【J2:第27節 千葉 vs 栃木】レポート