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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第26節 消耗戦

2012 Jリーグ Division 2
第26節 ジェフユナイテッド市原・千葉○1 - 0●ファジアーノ岡山
3位(勝点46)→2位(勝点49)

直前に岡山で「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」なる催しがあると知って行きたい衝動がムクムクと顔を出してきましたが、そこはグッと堪えてやりましたw 岡山は行ったことないんですよね。ファジ丸さんにも会ってみたいし、評判のファジフーズも味わってみたいんですけど。まぁいずれ行こうと思います。いつになるかはわからんのだけどw

今回のスタメンです。GKに岡本。バックラインは、ロンドン帰りの大岩、竹内、山口智、武田。ダブルボランチ佐藤勇人佐藤健太郎のセット。左に兵働、右に今回は大塚が先発。ツートップは深井と、リカルド・ロボが移籍後初先発です。最前線でずっとスタメンを張ってきた藤田は、今回はベンチスタート。町田也真人も登録されました。

ボックスをガッチリ固めるスリーバックの岡山を、さてどう攻略しようか。木山さんは相当にアタマを悩ませたと思います。フクアリでの対戦では結局最後まで引きはがせずに、ゴールレスで試合を終えてしまったわけで。で、その対策としてボールを持ってドリブルで切り崩すことのできる大塚と兵働を両翼に置き、前線にはとにかく動いてひっかきまわせる2人を置いたと。前半はこれがよく効いてました。前線に「点で仕事をする」のではなくボールを収めて前を向けるタイプをそろえたことで、楔の縦パスをビシッと入れるときの選択肢がいろいろできて、相手DFに的を絞らせずブロックを徐々に崩すことができるようになりました。

右サイドの大塚と大岩のコンビネーションはかなり熟成されてきてますね。大外をまわって鋭いクロスを入れる大岩と、内に切り込んでアクセントをつけられる大塚が並ぶことで、内外と攻撃のバリエーションが増えて岡山のDFにほころびを作っていました。大塚はボランチと最前線の間のいいところで多くボールを触って、リンカーとして今までとは違ったリズムを与えてくれました。先制点もここが基点になりましたしね。大岩が素直にクロスを入れるのではなく、マイナスの位置でひとつポイントを作ったことで、兵働がマークをはずしてフリーに慣れたわけです。大塚の躍動する姿を見るのは嬉しいものです。なんだかんだでえらく期待してしまっているのだよな。

後半は岡山もバランスを修正してきて、終盤までしんどい展開が続きました。30℃を超える暑さの中で湿度も相当に高くて、動くたびに体力がガンガン奪われていくような気候だったんで、交代枠をうまく使いながらフィジカルコントロールをしてもらいたいと思っていたものの、物事はうまくは運ばないものです。岡本は右のふくらはぎを痛めたように見えましたが、一旦ドレッシングルームに戻って治療したあとはベンチで試合を見ていたとのことなので、それほど重症ではないのかな。今シーズンのリーグ最少失点は岡本の抜群の安定感によるところも大きいですから、大事なく復帰してくれるのを願うばかりです。

で、スクランブルで出場した櫛野亮は、2年間の出場ブランクを微塵も感じさせずきっちりとゴールを守りきってくれました。終盤は岡山がグイグイ押しこんできて、シュートもバスバス撃たれて正直「マズイッ!」と思ったものをいくつもあったんですが、ファーストタッチから良いセービングを見せてくれたし、まったくなんの問題もなかったですね。岡山の攻撃パターンがある程度限定されていたこともあったでしょうが、最後は前線の藤田と深井を残して後ろをしっかり固めて守り、クリアボールには米倉も走らせて、試合を締めくくりました。岡山とのアウェイゲームは、いつもしんどい展開ですよな。それだけ守備がしっかりと機能しているし、勢いに乗ったときのラッシュには迫力があるし、手ごわい相手です。

今節も首位のヴェルディが敗れて、J2昇格争いの混戦はまだまだ続いております。首位から6位までが1ゲーム差しかないですからね。次は目下6連勝中と絶好調の栃木です。グリスタでやられてる分、ここは必ずリベンジを果たさねば。ロボは古巣対決になりますし、高橋峻希もトレーニングゲームに出場しているようで、登録されるかもしれません。なんといってもホームゲームですからね。上に抜け出すためにも、きっちり勝って弾みをつけましょうや。

[J'sGOAL]【J2:第26節 岡山 vs 千葉】レポート