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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第39節 パワープレー大作戦

2012 Jリーグ Division 2
第39節 ジェフユナイテッド市原・千葉△1 - 1△湘南ベルマーレ
5位(勝点62)→6位(勝点63)

平塚行ってきました。ホント疲れました。平塚って関東ではわりと西の果て(なイメージ)なんで、やっぱりあそこまで行くと遠いわな。終盤の10分間だけでエネルギーをドッと放出した感じになりましたが、そういう展開に持ち込めたのはよかった。勝ち越せなかったのはめっちゃ悔しいですけどね。味スタのヴェルディ戦以来かな、こういう感じは。

スタメンです。GKは岡本。最終ラインは、高橋峻希、竹内、山口智が復帰して、左は渡邊。佐藤勇人佐藤健太郎のダブルボランチは変わらず。左サイドハーフに谷澤、中央に兵働、田中佑昌が負傷離脱してしまって右には米倉が入りました。最前線は荒田です。大岩は今節はベンチスタート。また藤田がようやく戻ってきてくれまして、ベンチに入りました。深井はまだ怪我が癒えない様子。リカルド・ロボが登録外になりましたが、何かありましたかね。月曜日のトレーニングゲームにも出ていなかったようですが。

大分戦の序盤であれだけ両サイドの主導権を握れたので、同じスリーバックシステムの湘南相手なら同じように臨むかなと思っていましたが、そうではなくて最終ラインからじっくりとビルドアップしていく形を選択したようです。センターバックサイドバック、下がってきたボランチの間でボールをまわしながら、湘南のブロックに綻びができるのを、あるいは前線が隙を突いてラッシュをかけるのを狙っていたようですが、正直ほとんど奏功しませんでした。ポゼッションは取っているんですが、結局は相手の出方を見てタイミングを計る「受け身」のサッカーになっちゃってまして、前線も後ろの意図がはっきり読み取れないのでどう動いていいかわからず、いたずらに時間を使うばかりでした。で、徐々に徐々に下がってしまって、あげく変にボールをロストしてピンチという、そういう場面が何度ありましたかね。試合のペースを握っている試合でできていることを逆にやられている感じで、こりゃー良くないと。真ん中は人数が多くて崩せないから、なんとかしてサイドの主導権を握るより方法がないと思ってたんですが、結局ほとんど有効な手立てがないまま前半を終えてしまいました。失点は、永木のシュート自体は岡本の真正面に飛んでいましたが、竹内に当たって右隅の絶妙な場所にいってしまったという、ちょっと運の悪いもの。だけどまぁ永木には誰も付いていませんでしたからね。崩されたといえば崩されてしまったわけです。

後半もおいそれと趨勢は変わらず。米倉は明らかに狙われていて、わざと右サイドを薄くして米倉にボールを持たせて、そこに猛然とプレスをかけて、奪ってからは高山が一気にだーっと駆け上がる。これまで抜群の対人守備力を見せていた高橋も、負担がかなり増えてしまって振り回されてしまいました。ただまぁそれだけのハイテンションサッカーを続けていれば長くはもたないわけで、70分過ぎからは湘南の運動量もガクッと落ちたわけですけど、それでも真ん中をガッチリと固めて完全に守りに入った湘南に対して、あくまでも平面でボールを動かして崩していこうとしてことごとく失敗という、ちょっとこれこのまま何もできず終わるんじゃないかという感じがプンプンしていやァな感じになってました。谷澤も良さを活かせませんでしたね。呼吸が合わないシーンも目立ちました。チョウ監督はずいぶんとジェフのサッカーを研究したんでしょう。潰すべきところ、穴になるところをきちんと見抜いていました。

そういうわけで、藤田とオーロイと入れてパワープレーに入ったわけです。オーロイが入った時点で追加タイムを含めても正味10分あるかないかというところで、10分で仕事しろって難しいだろと思ったんですが、なんとものの1分で大仕事をしてくれました。わちゃわちゃとして混戦の中から最後は佐藤勇人が蹴り込んだ(らしい)ゴールで同点。それからの10分間はもう押せ押せで、もちろんカウンターからのピンチもありましたけど、それまでのズルズルっぷりが嘘のように渡邊も高橋も身体を投げ出して守って、あとはとにかく前へ前へ上へ上へ、徹底してオーロイと藤田に放りこみまくりました。向かってくる側から見てるとものすごい迫力でありました。

今までのパワープレーと違ったのは、ただ真っ直ぐタテににボーンと蹴るんでなくて、まず相手陣内までは速いドリブルで持ち込んで、それから角度をつけてターゲットを狙っていたことです。そうすると湘南のDFもまっすぐに跳ね返すだけとはいかなくなるので、多少でも付け入る隙ができます。それに湘南の最終ラインは高さがないから、オーロイはその点では必ず勝てる。惜しいチャンスがいくつもあって、あと一歩のところで勝ち越せなかったのは本当に悔しいですが、しかしパワープレーがひとつ結果に結び付いたのは良いことです。もう綺麗に崩すとかスタイルにこだわるとか言ってる時期じゃないですもん。点が取れればそれでいいし、勝てれば何でもいいですよ。

次は山形とのアウェイゲームです。2ポイント差というこれまたシビアな状況でして、また吐きそうな試合になるかもしれません。兵働がついにサスペンションになってしまって、ゲームメイカー不在の状況でどうするか。大塚や復帰した藤田には大いに期待しています。大塚は練習試合ではけっこう点取ってますからね、本番でもやってもらわないと。で、日帰りですが僕も現地に行くことにしました。とにかく残り3試合、全部勝たなしゃーないねん。戦ってきます。

[J'sGOAL]【J2:第39節 湘南 vs 千葉】レポート