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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第21節 スーパーハイテンションサッカー

2012 Jリーグ Division 2
第21節 ジェフユナイテッド市原・千葉△1 - 1△湘南ベルマーレ
2位(勝点39)→2位(勝点40)

味スタがあまりに暑かったので、今回は半袖でフクアリに行ったんですが、見込みに反してえらく寒くて鳥肌が立ちまくっておりました。こうも寒暖が激しいと体調崩してしまいますね。そんな中でも、毎試合試合を盛り上げてくれるジェットスフィーンの皆さんには頭が下がります。ジュニアのフラッグパフォーマンス、実は毎試合少しづつ違うんですよね。小旗がくるくると舞い踊る光景はとても綺麗で、毎回楽しみにしてます。お気に入りです。

さて今回のスタメンですが、GKは岡本。ライトバックにミリガンが入って、竹内、山口智、武田との最終ライン。ボランチ佐藤勇人伊藤大介のセット。右に田中佑昌、左に兵働。藤田と深井のツートップという形です。当初は深井を左のウイングに出して兵働をトップ下に置くかと思いましたが、深井はより自由に動けるワンシャドーの位置に入ったようです。

1-1のドローという結果は、総合的に見ればまぁ妥当だったのかもしれません。どちらが主導権を握るというわけでもなく、どちらもよく攻めて、またそれをしっかり守り続け、カウンターは最後まで切れ味を失わず、スピーディーな縦のアタックと鋭いクロスが連続して繰り出される見ごたえのあるゲームだったでしょう。迫力のほとんどは、湘南の的確なファストチェックと守備から攻撃への素早いトランジションによるところが大きいと思いますが、アタッキングサードでの厚みのある攻撃はジェフも決して負けていなかった。こと「攻めきる」ということに関してはうまくいっていたのではないかと思います。

ただね、やっぱり精度の低さは言い訳のしようがない。藤田も田中も深井も、点取り屋のフォワードならば決めて然るべきシーンというのがいくつもありました。一瞬躊躇してしまうとか、余裕を持ちすぎるとか、そういうのも少なくない。田中も深井もポジションフリーに走りまくって前線を活性化させていたし、藤田もターゲットからポストプレーからフィニッシュまでこなしてがんばっていましたけど、FWの仕事ってやっぱり点を獲ることですからねぇ。そこの精度や積極性が萎んでしまってはね。攻撃陣は、特に兵働は今シーズン出ずっぱりでかなり疲労もたまっているんだと思いますが、こうも決定機を逃し続けてしまうと、やはり勝てる試合を落としてしまうことになる。今のジェフのサッカーは、ポゼッションと主導権を手中に収めることが第一になるわけですから、ゴールを奪うことに関しては青天井で貪欲に向上を目指してもらいたいです。

それから、今回はバックラインがとにかくひどかった。何でもないパス、フィード、ヘッドでのクリア、チェイスカバーリング、どれもいつものパフォーマンスでは全くありませんでした。ひとつ前でボールを収めるべきボランチの2人が2人して不安定だったので、その対応に追われてしまった面もあるかもしれません。伊藤は後ろからボールを掻っ攫われるシーンは多かったですからね。センターバックの2人はここ数試合あまりコンディションが合っていないようで、守備が安定しません。3試合連続失点というのがその証拠。武田は攻撃にも絡んでいるし、事実藤田のゴールは武田アシストしたものですが、サイドライン近くでの軽いパスを相手に引っかけられて一気に大ピンチというシーンがずっと続いているのが気になるところ。最終ラインもほとんど不動で出ずっぱりで、やはり調子が整わない面もあるんでしょう。最終ラインからのビルドアップは重要なファクターだし、経験豊富な2人に頼る部分は大きいので、パフォーマンスの維持はしっかりとケアしてもらいたいところですがね・・・・。

リーグ戦がひと回りして、21試合で40ポイント。数字的には決して悪くないんですけど、ここから先に対する不安というのがどうしてもぬぐえません。21度という気温は高くはないし、むしろサッカーにはちょうどいいくらい。なのに後半は一気に運動量が落ちてしまって、攻撃も米倉のカウンターとオーロイがターゲットのロングボールという単調なものに終始してしまったのが気がかりです。木山監督が「英二郎にはもう90分、しっかりやれる体力をもっとつけてほしい」と言っていますけど、こういう問題は夏場には成績に直結してきます。これまで積み上げてきたベースは強固なもので、それを無理に崩す必要な全くないと思いますけど、プラスアルファのために抜本的にチーム構造を見直してもいいのかもしれません。実績のあるスーペルなストライカーを獲得して戦術の幅も広がったし、外国籍枠を余らせるのももったいない。体力的にきつくなる中でターンオーバーも絶対必要になるし、ロボやオーロイをオプションのひとつとしてしまうのでなく、プライマリーな戦術を複数持っておくように考えてもいいんじゃないでしょうか。これからの21試合、マジキツイだろうからね。

2順目の初戦は熊本とのアウェイゲームです。前回は4-0で快勝しましたけど、短い間にチームをずいぶんブラッシュアップして見違えたようですよ。武富が絶好調のようで。遠方アウェイなので現地には行けませんが、フクアリに白星を持って帰ってこれるよう、行かれる皆さんよろしくお願いします。

[J'sGOAL]【J2:第21節 千葉 vs 湘南】レポート