J2第5節 大人の階段
2012 Jリーグ Division 2
第5節 ジェフユナイテッド市原・千葉○3 - 0●徳島ヴォルティス
7位（勝点7）→3位（勝点10）
3-0です。快勝ですよ。苦手徳島を相手にホームでこれだけの試合ができたのは大きい。昇格の有力候補の一角ですから、3点も取って無失点なんてできすぎですわ。いい気分だｗ
スタメンを振り返っておきます。GKは岡本。バックスは大岩、竹内、山口智、武田といういつもの4人。前節負傷した佐藤勇人に代わって、今回は伊藤大介がボランチで先発、佐藤健太郎とのコンビ。トップ下に兵働が入り、登録が完了したばかりのレジナルドが右サイドハーフでいきなり先発出場。左の深井、トップの藤田は変わりません。しかしガラッとメンバーが変わったもんだよなぁ。昨シーズンからいる選手って、4人しかいないんですよね。
徳島のコンディションが良くなかったのかどうなのか、今回は大きく崩される場面をそんなになく、終始ゲームのペースを握って90分を終えることができました。藤田のポストプレーは相変わらず秀逸で、ハイボールに対して頭でなくて胸であててしっかりボールをコントロールし、素早くルックアップして次の動作につなげることができる。それを受ける深井もキレッキレで、右脚でいくつかシュートも打ちました。右に自信を持ち始めたのは非常にいいことです。先制点を生みだした強烈な左脚が最大の武器であることは言うまでもないことですが、その40％の右脚があれば、相手の警戒が分散されて左の脅威がさらに増すわけです。どんどん使ってモノにしてしまえばいいよ。
個々を見ると、やはりまずは大岩でしょう。バックスで最初に点を獲るのが、竹内でも山口でもなく大岩だとはね。福岡戦で決定機を2度外してしまって期するところもあったでしょうが、プロ初ゴールのヘッドはフィジカルの強さを十分に知らしめた一発。それからなんといっても2点目のレーザーショット。あんなの隠し持ってやがったか。あの場面、僕は決まった瞬間は何が起きたのがさっぱり理解できませんでした。VTRを見ると、回転が抑えられたいいシュートで、クロスバーを越えてしまいそうなところをボールがグッと踏ん張ってくれて、逆側のサイドネットにズドン。まさに徳島の「息の根を止める」一発でした。大岩は開幕2試合目から先発で使われていて、試合毎に周りとの呼吸も合って良くなってきています。守備でもセンターバック上がりの身体の強さを存分に発揮しているし、積極的に上がって攻撃にも顔を出すし、非常にセンスを感じます。着実に階段を上ってるわけですよ。良い傾向だ。
新加入でいきなりスタメンのレジナルドは、どうにも"ブラジル人らしくない"選手でした。まだ練習に合流して間もないこともあって、連携面ではまだまだ噛み合っていないし、動き方もまだJリーグの感覚を確かめているといった様子で、特定の役割を期待するという感じではなかったんでしょう。ただ、そこかしこに光るプレーを見せていたのは事実だし、カットインして大岩の上がるスペースを作ったり、ボールのくる臭いを感じてフリーで受けたりシュートを打てたりできる選手です。プロキャリアをずっとイタリアで過ごしたことが、日本のサッカーに融合しやすいように作用してくれてるのかもな。柏のレアンドロのような一人で何でもできるスーペルな選手って感じじゃなさそうですが、今の段階でゴールが奪えそうな感じすらありましたし、これから先ジェフに良い効果をもたらしてくれるじゃないでしょうか。大岩もそうですが、木山監督は試合で使うことでチームにフィットさせるスタイルのようなので、チームの調子がいい今のうちに感覚をきちっと掴んでもらえれば。
課題といえば、リードして余裕ができた後半の60分ごろに、どうにも緊張感がなくなって締まらなくなっちゃうところですね。山形戦でもそうだったんですが、「中だるみ」みたいにフーッと緩んでリズムが停滞してしまう。中盤の選手は左右に動きまくっているし、両サイドも上下動を繰り返していますから、体力的な意味でもキツイ時間帯なんですけど、ここで相手に走り勝てるかどうかってけっこう大きい。ホームゲームでは常にリードしてこの時間帯を迎えているわけですが、これから先ビハインドでこの時間に入ると、なおのこと相手より走らないといけないわけですから、ここは良くしていきたいところですね。木山監督も承知しているようなので、今はまだ大きな心配はしていませんが。
個人的には、町田也真人がもうちょっと長い時間見られるといいなぁ。3試合目の登場ですが、出場時間はまだ10分程度ですからね。ポジション的にライバルがわんさかいて大変ですが、出番をもらってるということは木山監督も期待してるってことだし。僕も期待してるしｗ
さてさて、次からは苦手北関東アウェイ2連戦ですね。厳しい開幕シリーズも、この2連戦を終えればなんとかひと息かな。なんつーか、もういいかげん勝ちましょうや。昼開催で時間が早いですが、はりきっていきましょう！
