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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第34節 未来への確かな一歩

2011 Jリーグ Division 2
第34節 ジェフユナイテッド市原・千葉△1 - 1△大分トリニータ
5位(勝点51)→6位(勝点52)

"相性のいい"大分とのアウェイゲームは、1-1のドロー。結果も内容も、なんとも感想の持ちづらいゲームになってしまいました。どう言ったもんかね、これ。

とりあえずスタメンから。GKは岡本。最終ラインは、山口、ミリガン、青木良太、渡邊の4人。アンカーに佐藤勇人、2列目に深井、伊藤、村井、米倉。ワントップに久保です。徳島戦と同じですね。竹内は練習中に軽いケガをしてしまったようで、遠征にも帯同せず休養。大事ないといいですが。ベンチには太田が復帰しました。オーロイはこの日もベンチスタート。大島はまだかかるんでしょうかねぇ。

シュートはジェフが7本、大分が3本。スコアが1-1。数字が物語る通り、正直低調な試合展開でした。前半のうちはある程度ペースをつかんで有利に試合を運べていましたけど、ひとつひとつのプレーのテンポが遅いんで、フィニッシュチャンスになる前にボールを奪われてしまうばかりでした。サッカーのコンセプトがガラッと変わってまだ日が浅いんで、成熟度でいったらこんなもんなんでしょうけどね。今の状態を、これから先を見据えた長いスパンの始まりととらえるか、シーズン終盤の追い込みの時期ととらえるかで、見方も印象もずいぶん変わります。僕はどう見るべきかちょっと迷っているところもあって、ふんぎりがついていません。ただ、このサッカーをやる以上は、残り4試合で劇的に内容が向上するということはおそらくないだろうなとは思っています。突出した武器をびゅんびゅん振り回すようなサッカーじゃないから、どうしたって結果が付いてくるには時間がかかる。

そんな中でも、久しぶりのゴールがFWでルーキーの久保であったというのは、本当に素晴らしいことです。流れの中から粘りと崩しで相手のゴールを陥れ、久々の歓喜に僕もテレビの前で絶叫しました。試合後にプロA契約への移行が発表された久保がこのゴールを決めたのは、規定到達のわずか6分前。なんとかひとつ結果を出して、本人もホッとしているかもしれません。よかったよ。ホントよかった。久保は、オーロイと大島の離脱によって出場機会を増やしていて、しかし特にここ数試合は出場を重ねるうちにどんどんプレーが洗練されて、できることも多くなっています。成長しているのが手に取るように分かる。これからも順調に力をつけて、次世代のジェフのエースになっていただきたい。それだけのポテンシャルは持っていますからね。

久保もそうですが、米倉や深井も前線で躍動して、大分のDFの裏をきれいに奪うシーンが多く見られました。伊藤と村井のゲームメイクもなかなか形になっていたし、山口と渡邊も積極的にアタッキングサードまで顔を出して、攻撃には少しづつ厚みが出ています。ゲームは支配できていただけに、久保や伊藤の決定的なチャンスをで決められず勝ちを拾えなかったのは、実にもったいない。終盤はオーロイを入れて空中戦に入りましたが、後ろからぽーんと縦に放りこむばかりでは強みが活かしきれません。中盤は今までどおりしっかりつないで前に持ち上がって、サイドからのクロスを多くすれば、オーロイの高さもこぼれ球に反応する深井や米倉のクイックネスも活かすことができるはず。そういう工夫がもう少し欲しかったですね。

守備は、特に書くことがないんです。それくらい今回もよくがんばって、大分にチャンスらしいチャンスを作らせませんでした。失点はPKのひとつだけだしね。ミリガンと青木と佐藤の3人でセンターラインをしっかり固める守り方は、確実に効果が発揮できています。この調子この調子。

残り4試合。次は鳥取とのホームゲームです。アウェイではギリギリのところで勝ちをもぎ取れましたけど、また難しい試合になるんでしょう。それでも、そろそろ勝ちが見たいよね。

[J'sGOAL]【J2:第34節 大分 vs 千葉】レポート