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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第38節 仕切り直し

2011 Jリーグ Division 2
第38節 ジェフユナイテッド市原・千葉○2 - 1●水戸ホーリーホック
8位(勝点55)→6位(勝点58)

冷たい雨の降りしきる中でのシーズン最終ゲーム。フクアリに来るのも今年はこれが最後ですね。味スタで2連敗しての試合でしたが、最後は勝って終われました。ここんとこずっと1点しか取れないか1点も取れてなかったゴールも、2点取ることができたわけだし。最終順位は6位です。

スタメンを振り返ります。GKの岡本はチームでただ一人シーズンフルタイム出場を達成。最終ラインは、茶野、竹内、青木良太、渡邊の4人。アンカーの位置にファン・ゲッセル。2列目は右から、米倉、深井、村井、林。最前線に久保です。佐藤勇人伊藤大介はケガで欠場。また今節は、山口、ミリガン、オーロイの3人がサスペンションでした。警告の多さはシーズン中ずっと気になるところでしたね。どうやらクラブは反則金を支払うことになりそうです。

前半のうちに2ゴール。この日の水戸には10月にアウェイで戦ったときの粘っこさがなくて、2列目からの攻撃の組み立ては割と自由にやらせてもらえました。動きのある深井がインサイドハーフに入ったことで、米倉や林と合わせて前線の人の動きが活性化され、水戸の守備陣も捕まえづらくなったのかな。特に両サイドからの攻撃は多くのチャンスを作っていたし、持ちあがったときにボックスの中に入っていく人数も少なくなかったので、それが結果に結びついたのは良かった。1点目のゴールは、深井をインサイドハーフにおいたからこそのあのポジショニングでしょうね。インスイングのボールを丁寧に蹴れるのは深井の大きな武器です。2点目も水戸の右サイドをしっかり崩してのゴールなんで、なかなか見事なものでした。深井も米倉も久しぶりのゴールでシーズンを締めくくれて良かったんじゃないかな。

ただ、人の動きが出るのはいいことなんですが、根本的にボールの動きが遅いのが気になるところですね。裏にフッと抜けていく動きもうまく活かし切ることができなかったし、サイドにうまく展開しても最初の選択肢がバックパスではほとんど意味がない。中盤センターで後ろからのボールを受けてうまく前を向いてテンポをあげていけないと、本来の意味で迫力のある攻撃ってできませんからね。久保がハイボールへの対応ばかりで地上戦であまり目立てなかったのはもったいなかったな。菅澤さんのサッカーに切り替えてから時間も経っていないから、まだまだこれからなんでしょうけどね。

今回は、林がすごくがんばっていました。普段は前線でのあまりに軽い守備で中盤に負担をかけてしまっている林ですが、この日は水戸のサイドバックが持つボールに執拗にアプローチしてプレッシャーをかけ、相手に自由に組みたてさせない。ボールを持つと中に切れ込んでいったり、どんどんDFの裏を狙ったり。林はゲームを作るのがウマいんですよね。日曜日に契約満了が発表されてジェフを離れることになってしまいましたが、林を出してしまって大丈夫なのかな。他の選手にはない(そしてJ2で十分通用する)武器を持っている選手だし、敵になったら厄介だなァ。

後半、来季トップに昇格するユースの2人、佐藤祥と井出が揃ってピッチに登場。ジェフサポにお披露目となりました。終盤にはこの2人の息のあったコンビネーションで相手を崩してチャンス、なんてシーンもあったし、やはりプロにいって全く通用しないなんてことはないとあらためて思いましたね。何にも染まっていない今こそが、彼らのクリエイティビティを引き出す絶好のチャンスです。若い選手が伸び伸びとやれるように、中堅・ベテランの選手には周りを引き締める役割を期待したい。2人には嫌がおうにも期待しないわけにはいかないですからね。サポーターを始めいろんな方面からの過剰な期待とプレッシャーから、彼らを守ってあげて欲しいのです。5年先を見据えて、しっかりと戦力に育てなきゃいけないんだから。

これで2011年のJリーグは終わりです。あと天皇杯が残っていますね。アウスタはちょっと都合が合いそうにないな。ジェフを離れる選手には今までありがとうと、ジェフに来てくれる選手にはようこそ、これからよろしくと。悲喜交々のシーズンオフを経て、3ヶ月後には新しい年がやってきます。

それまで、どうかお元気で。

[J'sGOAL]【J2:第38節 千葉 vs 水戸】レポート