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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第25節 これはマズイ

2011 Jリーグ Division 2
第25節 ジェフユナイテッド市原・千葉△0 - 0△カターレ富山
3位(勝点38)→4位(勝点39)

マズイです。本格的にマズイ。順位的には4位で昇格争いの中にいますが、状況ははっきり言ってどん底です。何せ2試合連続の無失点。同じような内容のイライラする展開が3試合も続き、失点するかしないかは相手の決定力次第。ヤバイ。なにもうまくいっていない。

スタメンを振り返ります。GKに岡本。おなじみの山口、竹内、ミリガン、坂本というバックライン。ダブルボランチファン・ゲッセル佐藤勇人。右ウィングが林に戻り、トップ下に米倉、左が深井、ワントップで久保が先発。内転筋を痛めて戦列を離れていた太田圭輔が、久しぶりにベンチに帰ってきました。前節スタメンだった青木孝太は、今回はベンチスタート。

横浜戦で2ポイントを奪われ、岐阜ではどうにかこうにか白星を拾い、札幌では0-4の大敗を喫してなお、彼らに「通用しなかった」サッカーを頑なにやろうとする。これまで3戦通用しなかったんだから、いくら19位の富山相手でも通用しないんですよ。富山の弱点を研究してそこの突いていくようなことができたはずなのに、それをしようとしなかった。前半はもうイライラしっぱなしでした。

青木孝太や太田が投入されてからは、ワイドに展開してのサッカーが増えてきてゴール前に迫れたりもしましたが、ボックス内の人数が足りなくて攻撃が単発に終わってしまうことが多かった。あれだけコーナーキックを取れたのに、そのどれもがフィニッシュにつながっていきませんでした。アタッキングサードでの迫力が足りないんですよね。勝てるサッカーでは全然なかった。

終盤には勝利をに焦るあまり、前がかりになりすぎてバックスと中盤が間延びして、そこから富山にいくつも決定機を作られてしまうという。結局岐阜戦と同じように、バイタルでボールを収める選手がいなかったことと、J2下位に甘んじる決定力のなさで無失点だったというだけです。シーズン序盤の組織だった守備体系は一体どこへ行ったのか。

ゲームを作る伊藤大介と、絶対的ターゲットのオーロイを欠いている状況で、これまでこの2人に頼ってきたツケがもろに出てしまっています。オランダ式組織的ポジションサッカーの弊害であるかのように、組織を意識しすぎて「個」が埋没している。特にボランチの2人なんか、この選手の強みって一体何だったかと、見ている僕らでさえ忘れてしまうくらいに特徴がなくなっちゃってるんです。それが広がって、チームとしてもまるで特徴のないチームになってしまった。ここ3試合を見て、僕は「ジェフのサッカーってどんなサッカー?」って聞かれても、ちゃんと答える自信がなくなってしまいましたよ。

シーズンの中で、チームに波があるのはある意味仕方ない。だからどん底の時期もあるでしょう。FC東京はシーズン序盤がそうだった。それでもきっちり立て直して、今じゃリーグのトップにいます。シーズンはまだ続くし、試合はまだ17試合も残っています。挽回するチャンスはある。京都、ヴェルディ鳥栖、岡山と、簡単じゃない相手が続きますけど、我慢して戦っていくしかないわな。

[J'sGOAL]【J2:第25節 千葉 vs 富山】レポート