stellacadente.blog

がんばりすぎずにあるこうや。

J2第37節 後半だけでも楽しめた

2013 Jリーグ Division 2
第37節 ジェフユナイテッド市原・千葉○6 - 0●ロアッソ熊本
5位(勝点58)→4位(勝点61)

朝から資格試験を受けていたので、フクアリに着いたのは前半が終わる直前でした。習志野から蘇我に向かう電車でオンデマンドを見てたんですが、そのときはまだ0-0で試合も拮抗してたんですが、フクアリに着いてビジョンを見たら3-0になってて、思わずスタッフさんに「え、あれホントですか??」って訊いちゃいましたよw 最終的には6得点の圧勝になりまして、帰りの足取りも軽い軽い。試験での疲れも吹っ飛びました。

スタメンです。GKは岡本。4バックは、米倉、キム・ヒョヌン、竹内、高橋。ドイスボランチは今回は佐藤健太郎山口慶のコンビ。2列目が右から、兵働、町田也真人田中佑昌。ワントップにケンペスです。天皇杯で素晴らしいパフォーマンスを見せたという山口慶が、今季初のスタメン出場。山口智は警告累積でサスペンションです。

前半の内容は見ていないので置いておいて、しかし後半は押しに押しまくりましたね。町田と兵働が巧みにボールを捌いて、前線の選手たちを巧いこと使っていました。もともとポテンシャルはJ2におさまる選手たちじゃないわけですから、それがその能力をしっかり発揮したらもう手がつけられませんわな。兵働は久しぶりのフル出場でしたが、これはおそらく町田が負傷を抱えていて90分は無理ということで、それとのトレードオフだったんでしょう。終盤はインサイドハーフの位置に下がりましたが、スタミナ切れもあって穴になってしまいました。スコアに余裕があったからできたことで、接戦だったらずいぶん違ってたでしょうね。でも、好調を取り戻したことはいい材料です。いろんな面で、このチームにおける兵働の存在は大きいですからね。

それから、山口慶が"復活"してくれたのは、個人的に本当にうれしいです。今回はキャプテンマークまで巻いて、中盤のアンカーとして盤石のパフォーマンスを見せました。中盤を右に左に動き回って、相手のボールホルダに勇気を持ってアプローチし、ピンチの芽を摘み取り続けました。これこれ、これですよ。やっぱり慶の主戦場はボランチなんだよね。佐藤健太郎を調子を落として中盤の守備力が急低下し、そのせいでセンターバックとGKに過剰な負担がかかって失点を重ねていましたが、山口が復活したことで守備組織が整理されて、チーム全体としても引きすぎることもなかったし、ファーストディフェンスの位置もずいぶん改善されました。実に10試合ぶりの無失点。試合後は岡本も笑顔だったし、この成果は大きいですね。相方の佐藤健太郎はその分攻撃面で威力を発揮したようだし、ひとつ上手くいけばいろんなところが良くなってくる。まさしく「チームは生き物」です。

6得点となるともう「追い風参考記録」だし、熊本の守備もあまりよくなかったのは事実ですけど、久しぶりに気持ちのいい勝ちっぷりになりました。森本もようやくゴールを記録しました。嬉しそうでしたねー。ストライカーだし、やっぱりゴールが欲しかったんだよな。つっかえていたものが取れて、ここから快進撃を見せてくれるのを期待しています。リーグ戦の残り5試合とプレーオフ、勝つためには何よりもゴールが必要ですからね。

時間はかかりましたけど、ようやくチームとして「戦う集団」が出来つつあるような気がします。淳さんが頑固に愚直に我慢に我慢を重ねて作り上げてきた成果が、ようやっとまとまって動き始めたって感じです。ベテランも若手も、それぞれに自分の強みをチームのためにどう活かすかってことを考えて、それをちゃんと具現化できるようになりました。もちろんもう2か月早ければ自動昇格争いに絡めていたのにと思わなくはないけど、でも昇格のチャンスは残ってるわけですから、ここから5試合でさらに練度を上げていけばいい。シーズン開始当初に感じた「血を吐くような相当の我慢」が報われそうで、なんとも嬉しいです。

もちろんまだ試合は続きます。これで4位で、プレーオフ初戦をホーム開催できるとこまできました。この位置はキープせねばならぬ。次の三ツ沢はデーゲームなのでまた早起きしなきゃいけませんが、がんばって駆けつけようと思います。もうひと踏ん張りだ。

試合のあと、現役引退を発表した北嶋の周りには人だかりができていました。清水時代に懇意にしてもらったという兵働はユニフォームを交換してもらっていました。柏で一緒にプレーした谷澤や、同じ千葉でサッカーをしてきた勇人や岡本、それから深井も米倉も、次々に声をかけていましたね。開始前には家本主審もわざわざ熊本のベンチに出向いてねぎらいの言葉をかけたようです。熊本のゴール裏には柏のサポーターもたくさんいました。
これだけ多くの人に慕われて愛された北嶋ですから、最後までサッカー選手としての人生を全うするでしょう。おつかれ、キタジ。残り5試合、悔いのない戦いができることを祈っています。

[J'sGOAL]【J2:第37節 千葉 vs 熊本】レポート