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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第32節 波に乗って行こう

2012 Jリーグ Division 2
第32節 ジェフユナイテッド市原・千葉○2 - 1●アビスパ福岡
6位(勝点54)→3位(勝点57)

この日は梶浦由記さんのライブに行っていましたので、フクアリはお休みしてスカパー!オンデマンドでゆったり見ていました。出先でもこうしてライブ中継が見られるというのは本当にありがたい。以前ならネットで試合速報を追いかけるくらいしかできませんでしたからね。夕飯食べに入ったとんかつ屋さんに1時間以上居座ってしまった。すみませんでしたw

スタメンですが、前節・水戸戦と変わりませんでした。GKに櫛野。高橋峻希、竹内、山口智、坂本の4バックに、佐藤勇人と兵働のダブルボランチ田中佑昌と谷澤がワイドに開き、藤田と荒田のツートップです。前節サスペンションだった佐藤健太郎は、今回はベンチからのスタート。大岩や米倉は登録を外れました。なんちゅーこっちゃw

前半はさほど大きな動きのないままに進んでいきました。初っ端の大ピンチで肝を冷やしましたが、そのあとはジェフも福岡も的確に相手のチャンスの芽を摘み取り続けて、危なげなく45分間を終えた感じです。ショーパスのミスが重なったりして思うように前を向けなかったこともあるんでしょうけど、単純に重心がやや後ろ寄りになっていて、水戸戦のようなとにかく前に向かって攻めていく、という姿勢は薄かったかなぁと。福岡の守備も良かったんですよね。山口和樹や岡田が中央をしっかり固めていて、なかなか決定的なゾーンまで持ち込むことができませんでした。反面で守備は結構カッチリできていて、"思ったより速かった"オズマールもサイドサイドに追いやって中央で仕事させませんでしたし、シュートも結局3本に抑えられました。お互いがお互いの良さをきっちり消し合う展開で、まぁ外野目線では物足りなかったでしょうねw

文字通り"試合が動いた"後半の兵働のフリーキックは、もう鳥肌が立つくらいにパーフェクトなキックでした。コースもスピードも完璧。兵働自身も会心のゴールだったんでしょう、ものすごい喜びようでしたね。正直、このフリーキックにつながるジャッジは決して正しいとは言い難いもので、運が味方したのはたしかでしょうけど、そういう運を引き寄せるのも大事なことです。それほど間をおかずに追加点が獲れたのもよかった。右サイド深い位置での細かい連携から、最後は荒田が思い切りよくコンパクトに振り抜きました。このシュートはとても良かった。最近ああいう角度の無い位置から感覚だけで撃っていくシーンってなかったですからね。やっぱりストライカーはこうじゃないとね。兵働、荒田と、教え子2人が結果を出して、木山さんも鼻が高いでしょうなw

そのあともトドメを刺す3点目を獲るチャンスは多くあったんですが、ことごとく決まりませんでした。相変わらずシュートが枠に行かない。谷澤の抜け出しなんて、せっかくハンドを見逃してもらったんだから、もうちょい落ち着いてヒットさせればよかったものを。最後10分くらいはスパートをかけた福岡にかなり押し込まれて、ちょっと守備のバランスが崩れたところを木原に抜け目なく突かれて失点してしまいました。んー、こういうところの詰めはまだ足りないんだなー。最終的には、サトケンを入れて中盤を締めて、しっかり時間を使って逃げ切れたので良しというところですが、終盤にアンバランスになってしまうところは反省点ですね。

昨シーズンの福岡は、すごく良いサッカーをやってるのにそれが60分間してもたなくて、それ以降に多く失点するというパターンが多かった印象でした。でも今シーズンは、逆に75分以降の得点が多いそうです。この試合も、2点のビハインドを背負ったことももちろんあるでしょうけど、終盤のラッシュはかなり勢いありましたね。そういう中で守備陣はよく踏ん張りました。センターバックの2人はもとより、今回は両サイドバック高橋峻希と坂本の対人守備が光りましたね。高橋はあれほどかっちりと間合いを詰めて抑えられる選手だとは知らなかったな。大岩とは違った強さがある選手ですね。坂本は、オズマールの切り返しを読み切ってピンチを防いだシーンは見事でした。ついひと月前は大岩と武田が盤石のレギュラーでしたが、こうなると2人も何か違ったアピールをしないといけないかもしれませんね。競争が激しくなるのはいいことだけど。

前半で負傷交代した藤田の容体は気になるところ。軽くジョグして下がっていきましたし、大事ないといいんですが。見た目で平気そうでも意外と長引いちゃった、なんて珍しくないんで心配です。幸い1週空きますし、その間に治ってくれるといいんですが。

シーズン終盤で勢いを取り戻せたことは、昇格に向けて好材料。なにしろ、ここから先は何よりも「勝つこと」が絶対優先で求められる季節です。天皇杯をはさんで、次はアウェイの富山戦ですね。富山はいま最下位なんだそうです。なんかこう、嫌なイメージがよみがえってきますけど、これ以上もう"とりこぼし"はできません。勢いを落とさず、上に食らいついて追いついて、最終的に一番上にいられるように、がんばりましょう。

天皇杯は、JFLの長崎が相手になりました。来季のJ2昇格を射程圏内にとらえている強いチームです。木山さんはターンオーバーするんでしょうか。ジェフはサブのメンバーがレギュラーに比べて著しく弱いんで、ある程度主力を出すかもしれませんね。連勝の勢いを潰さないように、きちっと3回戦へコマを進めてもらいたいと思います。

[J'sGOAL]【J2:第32節 千葉 vs 福岡】レポート