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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第36節 一歩踏み出す勇気を

2012 Jリーグ Division 2
第36節 ジェフユナイテッド市原・千葉△2 - 2△愛媛FC
4位(勝点58)→5位(勝点59)

目安の3分間は過ぎていましたから、もうひとつボーンと跳ね返してしまえばレフェリーの笛が鳴るはずでした。その一手が叶わず2ポイントをこぼして、もうぐったりと力が抜けてしまいましたよ。もうあとほんのちょっとだったんだよなぁ。この何秒かが果てしなく遠い。

スタメンです。GKは岡本。バックスは右から、高橋峻希、竹内、サスペンションの山口智に代わってセンターバックには大岩、左は武田英二郎が久々の先発。佐藤勇人佐藤健太郎ボランチでコンビを組み、右のサイドハーフに谷澤、左に兵働。荒田と深井のツートップという形です。今ひとつ安定していなかった右ワイドにテコ入れをする反動で、兵働がアウトサイドに出ることになりました。なかなかうまく噛み合ってはくれないものです。難しいですねぇ。

早い時間帯に先制点を取れて、本来ならこれでより積極的にリズムを作って、前から追いかけゲームを支配できるはずなんですが、どういうわけかその姿勢がすっかり鳴りをひそめてしまいました。ボランチが守備的な2人ということもあって中盤で形を作ることもあまりできず、愛媛にぐいぐい押しこまれる展開がずっと続いてしまったのはなかなかに辛いところでした。バックラインも、スクランブルな中で必死に耐えていたし、岡本の再三のビッグセーブは実に心強かった。個々人はがんばって何とか支えようとしているんだけど、それが全体としてみるとどうも噛み合っていないという。前に出てゲームの主導権を握る勇気よりも、とにかく失点したくないという消極さのほうが強く出てしまっているんですね。ずっと複数失点を重ねてしまっているから、そうなってしまうのは当然といえば当然かもしれないけど、どうしたものかなぁ。

荒田の先制ゴールと兵働の勝ち越しフリーキックにはシビレました。特に荒田の、ボールをゴールにねじ込むような姿勢は、閉塞感の漂う今のジェフには必要なものです。気迫のこもったプレーでチームに勇気を取り戻すきっかけを作ってほしいし、それを周りの選手たちは感じてほしいのです。とにかくがむしゃらに、あがいてあがいてあがきぬくしかないわけだから。

終盤の谷澤に代えて坂本という采配は、これはあまりに消極的に過ぎましたね。前でボールを収められる谷澤を抜いてしまうのはもったいなかった。坂本も5バックにした後ろのバランスをしっかり取る間もなくピンチを迎えてしまいました。しかしリザーブの選手が目立った働きをできていない中で、木山監督もかなり悩んでいることでしょう。後ろ向きにならず、ちゃんと切り替えて今週末のゲームの向かっていってほしい。

残り6試合。まだまだ、これからですよ。がんばらねば。

[J'sGOAL]【J2:第36節 愛媛 vs 千葉】レポート