J2第7節 桜の花の舞うころ
2013 Jリーグ Division 2
第7節 ジェフユナイテッド市原・千葉○2 - 0●ザスパクサツ群馬
7位（勝点9）→3位（勝点12）
嵐の予報も出ていたのでギリギリまで行くかどうしようか迷っていましたが、当日の朝に回復傾向の予報になったので思い切って前橋まで行ってきました。道中でザーッと降られたり試合前にもバラバラと大粒の雨が落ちてきてだいぶ不安になりましたが、結局雨はそれだけでほとんど何の問題もなく見られました。やー、ホントによかった。スタジアムの周りや利根川の河川敷に咲く桜もきれいで、少し散歩して楽しんできましたよ。
スタメンです。GKは岡本。バックスは米倉、竹内、山口智、大岩。兵働と佐藤健太郎のボランチに、谷澤、ナム・スンウ、ジャイール、ケンペス。前節と同じスカッドです。ベンチには佐藤勇人が復帰しました。代わって町田也真人がメンバーアウト。町田には期待しているんですが、いま一つチャンスを活かせていませんね。練習やトレーニングゲームでもうまくアピールできていないんでしょう。惜しいなぁ。
今回はなかなかしんどいゲームでした。ポゼッションは取れども主導権は握れないという時間帯がずーっと続いて、攻めるにも守るにも中途半端になってしまうという状態。巧くいった前節を踏襲して推進力のある両サイドバックを高めに配置して、ミドルサードで奪ってからサイドの深いところを突いていこうという意図は見えましたが、群馬の両サイドも3バックの割にそこにきっちり対応していて、なかなかうまくいきませんでした。中盤では兵働のところが若干ブレーキになっていて、群馬が必ず複数人でチェックにくるんですね。パスコースをしっかり消されてしまって、サイドへの展開も縦への楔もうまく入れられずに横パスバックパスばかりになってしまってました。群馬は前節のジェフをしっかり研究していたんだろうな。コアのところをちゃんと抑えられてしまってましたよ。
こういう展開があんまり長く続くと、そのうち焦れて変なミスをしてカウンターでポコーンとやられてしまうパターンが多いんですが、53分に相手が一人少なくなって機動力が落ちたことで、自分たちの得意パターンに持ち込めました。ケンペスがPKを失敗したことで、群馬はバックスをを整備して4-4のラインを敷き、スコアレスでの1ポイントを狙う形にシフトしていましたが、ミドルサードでのプレッシャーがぐっと減ったことで全体のポジションを押し上げることができ、それまで不発だった両サイドバックの攻撃参加が効果を発揮するようになりました。2つのゴールはいずれも右サイドで相手を釣りだして空いた深いところのスペースを使ったもので、田中と米倉の強みを活かした良いゴールです。全体的に低調な中で、目指す形で得点が取れているのは素晴らしいことだと思います。内容はどうあれ、点を取って試合に勝つってことは何よりも大事ですからね。
一方で、センターバックの2人とアンカーの佐藤健太郎、それに岡本には相変わらず相当な負担がかかっていますね。本来前線の選手である米倉の守備の拙いところと、ゲームメイカーで攻撃に重心を置く兵働のところのカバーに奔走しています。横山、平繁、青木孝太のスリートップには何度もゴールを脅かされた（実際2度ネットを揺らされている）し、大胆なサイドチェンジから一気に攻め上がりと許してピンチという場面を一度や二度ではありませんでした。チェックが見合ってしまって単騎で突破されることもあったので、全体での守備のメソッドがまだ共有されていない印象です。両サイドに弱点があるのでそのしわ寄せが中央にいくのはある意味仕方のないことですが、個人の能力に頼る部分が大きい現状が続けば、サスペンションやちょっとミスで瓦解してしまうのも時間の問題。前線でのファーストディフェンスも含めて圧力をかける場面とそうでない場面の判断をはっきり共有しないと、この先ジリ貧になりそうで怖いです。直せるところだししっかり直していただきたい。
ホームに戻って、次は岡山戦です。3連勝中でいま2位なんですよね。驚きだ。荒田を中心として攻撃陣がすこぶる充実しているようで、いっそう辛抱が必要になりそうです。僕は残念ながら用事があってフクアリにはいけませんが、遠方から吉報を待っております。連勝、連勝といきましょうや。
試合の前に、正田スタにも出店している登利平のお店によって、鶏めしをいただいてきました。お店のほうに一度行ってみたかったんですよね。スタジアムで売ってるお弁当でも十分美味しいんですが、やっぱりお店で食べる鶏めしは格別。蒲焼きも照焼きもホントに美味くて、これで880円はかなりお得ですよ。一品料理の焼き鳥や唐揚げも絶品で、お腹いっぱい食べちゃいました。満足満足。ごちそうさまでした。
