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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第11節 殴り合いショー

2013 Jリーグ Division 2
第11節 ジェフユナイテッド市原・千葉△3 - 3△京都サンガF.C.
10位(勝点14)→10位(勝点15)

西京極に行ってきました。天気も良くて、午前中は祇園のほうをゆったりまわってからスタジアムに向かいました。京都は時間がゆっくり流れているので、心がふやけて闘う気力をなくしてしまいそうですが(笑)、どうにか奮起してきましたよ。やっぱり京都は弾丸で行くことじゃないんだよな。ちゃんと時間とって観光をするべきなんだよw

スタメンです。GKは岡本。4バックは変わらず、米倉、竹内、山口智、大岩。ボランチ佐藤勇人佐藤健太郎。2列目が田中佑昌、兵働、谷澤で、ワントップにケンペスが陣取ります。前節と同じフォーメーションです。ケガの癒えたナム・スンウがベンチに復帰し、73分から途中出場しました。代わりに伊藤大介がメンバーアウトです。

ホーム側からアウェイ側に向けて意外と強い風が吹き抜けていて、ハイボールは大きく風に煽られました。前半風下に立ったジェフは、あろうことかロビングを前線に入れてケンペスに収める手法を多用していて、しかし風の影響で当然精度が大きく落ち、セカンドボールを京都に拾われるという展開を何度となく繰り返しました。そのせいで序盤はまるで攻め手なし。ミドルサードで相手のボールを絡めとって奪っても、守→攻のトランジションが相変わらず致命的に遅くて、京都にリトリートを許してしまい攻めきれませんでした。守備も京都の徹底的な平面サッカーになかなかついていけず、特に両サイドは完全に蹂躙されました。1失点目のトリックプレーは久保のショットが巧かったにしても、2失点目は右サイドを完全に崩されてのものですから看過しがたい。突破されたからのクロスはなんでもないへなちょこグラウンダーですが、これが逆サイドまで通ってしまうってのはいくら体勢を崩されていたとはいえ酷すぎます。

サイドバックの裏は完全にジェフの弱点になっていて、ライバルチームにも知られています。これまではボランチセンターバックの選手が懸命にカバーしていましたが、京都のようなレベルの高いチームが相手だと、それも大きな負担になってしまいます。攻守において個々の連動した動きが全くできていないので、一部の選手の個の能力に頼りきってしまうんですね。それぞれの担う役割がはっきり明確になって分担できているならまだいいんですが、現状は中央の4人にかなりのタスクが集中してしまっています。早い段階で役割を整理しておかないと、誰かひとりが抜けたらチームがボロボロといういつか見た事態に陥ってしまうので、ここは早急に対応をお願いしたいところ。

課題の多い試合ではありましたが、2点のビハインドを前半のうちにイーブンまでもっていったのはすごいことです。こだわりすぎるくらいこだわっていたパスワークからの遅攻ではなく、縦パス1本で裏をぶち抜いてのカウンターショット2発。これはもう米倉様様ですわ。1点目のファーストタッチには正直惚れた。アレができる選手なんだよなー。サポ仲間が「今シーズンのジェフの出来は、米倉の出来にかかっている」と言っていましたが、全くそのとおりです。鋭い縦への推進力とアタッキングサードでの一発の強烈な仕事があるから、淳さんも多少の守備の拙さには目をつぶっているわけで。だからこそ、そのカバーリングをどうするかはもっと熟成させないといけません。

81分に勝ち越しゴールを奪って、本来ならばこれを決勝点にしなければいけませんでした。3失点目はセットプレー崩れからバヤリッツァにフリーで押し込まれたものですが、これははっきりと岡本のミスであります。クロスボールに向かって飛び出したならば、最低限それに触って軌道を変えることはしなければならないのですよ。岡本のミスが失点の原因のすべてではありませんが、後半の岡本はちょっと安定感に欠けましたね。もうあと5分となかったし、踏ん張って守りきらなきゃいけないところでした。悔しい。

ホームに戻って、次は愛媛戦です。3年連続の大型連休開催で、もうこの時期の恒例ですね。アウェイでこれだけ粘りを出せたわけなので、ホームならば勝ちを取らなきゃいかん。今回と打って変わってナイトゲームになりますが、翌日も休みだし、ちびっ子たちもたくさん来てくれるといいな。

[J'sGOAL]【J2:第11節 京都 vs 千葉】レポート