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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第25節 水際作戦

2013 Jリーグ Division 2
第25節 ジェフユナイテッド市原・千葉○1 - 0●愛媛FC
4位(勝点44)→3位(勝点47)
山形に行ったので、愛媛はお休み。自宅でのんびりスカパー観戦してました。愛媛はジェフの試合と社員旅行とで、ここ5年で2回も行ったしね。今年はちょっといろいろアウェイに行きすぎていて、月に1回くらいしかスカパー観戦してませんw スカパーでの観戦でしかわからないこともたくさんあるし、実況解説を楽しむっていうのもあるので、もうちょっと活用してやらねばなー。

スタメンです。GKは岡本。センターバックキム・ヒョヌンがサスペンションのため、竹内が6試合ぶりに先発して山口智とのコンビです。サイドバックは米倉と高橋峻希ボランチ伊藤大介と、これがJ2通算100試合出場になる佐藤健太郎田中佑昌、大塚、谷澤の2列目と最前線のケンペスは変わりません。レギュラーメンバーは疲労が相当に蓄積しているころだと思うんですが、連勝しているだけにいじるにいじれないというジレンマ。フィジオさんはじめスタッフのみなさんにしっかりケアしてもらって、がんばってもらうしかありません。

16位の愛媛が相手でしたが、中位以下とのアウェイゲームのお約束に漏れず、なんとも低調な立ち上がり。前半のジェフのシュートはわずか2本で、ほとんどのポゼッションが愛媛にありました。センターバックが「潰す」タイプのヒョンではなく「塞ぐ」タイプの竹内だったということもあって、ボランチの伊藤とライトバックの米倉のポジション取りがいつもよりも低く、影響で右サイドの推進力には幾ばくかの不満を残す結果に。米倉は中に絞って守備をする場面も多くなってスペースができてしまい、ここを河原に蹂躙されるシーンも目立ちました。最終的には真ん中できっちり跳ね返せていたのは好材料で、このあたりはまさしく竹内がいてこそなわけですが、いつもとリズムが違う分バタつきが目立ってしまいましたね。

ジェフのセンターバックは、山口も竹内もヒョンも、みんなそれぞれタイプが全然違うんですよね。戦術的にチェンジしてチームとして意思疎通ができているならまだしも、サスペンションなどのアクシデントによる入れ替わりで全体のマッチングが取りきれていない状態だと、やはり不安定になってしまう部分は否めません。今回はそのアンバランスをアンカーの佐藤健太郎がよくよくカバーして凌いでいたし、後半にはもうアウトサイドのリズムはある程度相手に渡してしまうことも織り込んで、中央をいつも以上に固めるような守り方に切り替えて、最後の決定的な仕事だけはさせないと開き直ったことで、結果的に無失点で終えることができました。とは言え、センターバックのチョイスを戦術的に切り替えられるなるとするなら、守備の部分ではさらにブラッシュアップできる可能性もあると思います。もちろんこれは相当に難易度の高いことで高望みは禁物なんですが、「良い攻撃は良い守備から」という言葉もありますからね。それぞれの長所を目いっぱい活かせるようになったらすごいことです。

そんなわけで、攻撃陣にはほとんど見せ場のなかった前半だったんですが、後半は相手の電池切れが見えて、また前述のように守備をある程度割り切ったことが奏功して、シュートは8本と大幅に好転しました。秋元が当たりまくっていて3つも決定機を止められてしまってどうなることかと思いましたが、セットプレーで大塚のクレバーなポジショニングと米倉のひらめき一発で決勝点を奪取。伊藤も素晴らしいキックを蹴りました。3試合連続でセットプレーから得点というのは素晴らしい。ポスト直撃の惜しいFKもあったし、伊藤は在りし日の高精度なプレースキックが戻ってきています。そろそろバスッと決めちゃえよ。

これで6連勝。強い勝ち方ではないですが、結果至上主義だからこれでいいのです。次はクラブレコードに挑戦する徳島とのホームゲーム。徳島も4連勝中で、前線のドウグラスが好調だそうですね。せっかく2位まで3ポイント差まできたし、ここで勢いを切らすわけにはいかないし、調子のいい時にガンガンポイントを稼ぎたいところ。福元やアレックスや太田がフクアリに帰ってくるというのも楽しみです。しぶとくしぶとく、勝ちを拾っていくとしましょう。

[J'sGOAL]【J2:第25節 愛媛 vs 千葉】レポート