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がんばりすぎずにあるこうや。

なでしこRS第6節 次代のエースへの第一歩

2015 プレナスなでしこリーグ1部 レギュラーシリーズ
第6節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース○2 - 0●岡山湯郷Belle
4位(勝点11)→3位(勝点14)

大型連休の初日、真っ昼間の臨海は気温がぐんぐん上がって真夏日になりました。ワールドカップに向かう日本女子代表のメンバー発表から一夜明けたリーグ戦で、双方合わせて4人の代表選手を抱えた好カード。そんな試合の動員が700人ちょっとというのはなんとももったいないです。時間が早かったからかな。

毎年多くの選手が入れ替わる湯郷は、特に前半戦の連休明けくらいまではチームの連携がままならず調子が上向いてこないという傾向があります。中野と有町という中軸が抜けた今年はそれが特に顕著で、この日も試合のペースは完全にジェフレディースが握りました。常に速いテンポでボールを動かして、サイドの深いところにあるスペースを複数人で使って攻撃の基点を作り、平面からゴールを狙っていく。フィニッシュまで行けなくても最低限ゴールラインにボールを逃がして、湯郷にカウンターのチャンスを作らせないようにする。このあたりの意識は徹底されていて、守備に定評のある4バックも相まってほとんど湯郷にチャンスを与えませんでした。

ただ、ボランチの瀬戸口さんと真理さんがそろってトップコンディションでなく、ビルドアップの段階では中盤からうまく展開できずに停滞気味になることも。真ん中で攻撃陣を操る真理さんを献身的に支えてサポートするのが瀬戸口さんですが、チェックが軽くて簡単に穴をあけてしまうことも多くなってしまいました。湯郷がそこを積極的にプッシュしてこなかったので致命的な弱点にはなりませんでしたが、この中盤のバランスは気になるところ。瀬戸口さんの強みの一つである前線への飛び出しも今季は少ないですし、少し心配です。

前半はゴールを奪えませんでしたが、後半に安齋さんと鴨川さんを投入して攻撃を活性化。これが効きました。安齋さんは前への推進力が抜群で、DFが気を抜くと一気にゴールまで突進してしまう。バックラインを引っ掻き回す安齋さんと、テクニシャンの鴨川さんが入ってマークがどっちつかずになり、生まれたギャップで鴨川さんの飛び道具一発。福元の頭上を抜く見事なミドルショットでした。これはベストゴールもらったわ(ありません)。鴨ちゃんはこれがリーグ戦初ゴールだったんですね。まだ17歳でユース所属ですが、しかしU-17で世界一を経験している逸材。今度こそ実力で"10番"を獲れるように、がんばれ鴨ちゃん

ダメ押しはセットプレーから櫻本さん。個人的には、FKが流れたのを西川さんがそのままドーンと決めちゃってくれれば文句なしだったんですけど、でも西川さんは冷静に中を見て折り返しましたんで、さすがの判断力だと思いました。にっしーにはすげー期待してるんで、その期待にしっかり応えてくれてるのが嬉しくてしょうがないです。センターバックとしてこの日も完封に貢献しましたし、見事な活躍ぶりよ。

ところで、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

ケガ明けのため、この日はメンバー外。コンコースでグッズ販売のお手伝いをしてました。持ち前の笑顔でうちわをぶんぶん振り回してがんばってました。レディースチームにとってはグッズ販売も無視できない貴重な財源なのでね。僕も1枚買いましたよ。買い支え大事。

出場機会を失った矢先にケガをして戦列を離れてしまったので、落ち込んでないかと心配もしたんですが、顔を合わせたとたんに「練習復帰しました!」って明るく言ってくれたので安心しました。過密日程の最中なのでリーグ戦に出場できるかは難しいかもということでしたが、練習はこなしているようだし、この日の試合後に行われたユースとの練習試合にもフル出場しましたし、順調に戻ってきつつあるようです。辛抱の時期が続きますけど、無理はせず、地道に力を蓄えて、またピッチで存分に活躍してほしいと思います。

中3日で行われた新潟とのアウェイゲームはドローになって、開幕7試合無敗。4位仙台と5位浦和の間が7ポイント開きまして、上位と下位が真っ二つです。中断まで残り2試合、対戦が一巡するところまでは、なんとしても上位に食らいついて、いい形で後半戦に入れるように態勢を整えたいところです。暑くなってくる中でデーゲームが続いてシンドイですが、なんとか乗り切ってほしいと思います。